<現在わかっている以下のFANATECを運営するEndor AGの経営状態を簡潔にまとめると>
2024年3月末、銀行融資の条件として創始者であるFANATECの旧CEOの解任、そして融資銀行が送り込んできた経営陣による経営が始まる。
CORSAIRによる買収名乗り出。その後、株を50%を持つ旧CEOグループらが臨時株主総会が要求。2024年7月16日裁判所が、それを許可。これにより旧経営陣が議決権を行使し現経営陣を追い出すのかと思われたところ、FANATECを運営するEndor AGより7月30日に破産申請した旨のプレスリリースが出される。
なおFANATECの製品の販売・保証・修理・ドライバアップデートはそのまま継続している。プレスリリース上では複数の買収先候補との交渉中のとのこと。
まずは、稼ぎ時の11月のブラックフライデーの準備までに買収先が見つかり、資金が投入されるか?どうか?といったところ。
→2024年9月13日、CORSAIRにより買収が完了した。
買収は完了したものの、何かの参考になるかもしれませんので、以下の記事は残しておきます。
日本人の私たちが、今後どうなるのか明確に推測するのはとても難しく、海外インフルエンサーが言う情報もあてにはならないでしょう。ドイツの破産法や商習慣を熟知している人間の分析の方が確度が高いと思いますが、それでもやっぱり会社内部のことはわからないはずです。
FANATECは、現在もそうですが、日本に専属のサポート体制を敷いている数少ないハンコンブランドだと思います。巨大資本に買収され、この体制が続き魅力的な商品なら”買い”だと思うし、そうでなくなれば、その魅力は薄れます。
FANATECの経営状況を追って行っている記事↓
既存のFANATECユーザーはどうすべきか?
既存のFANATECユーザーは、わざわざ買い換える必要はなく、壊れない限り使い続ければいいと思います。(他社により魅力的な製品があって、欲しくて欲しくてたまらない!というのならアリだと思いますが)
もし万が一色々あったとしても、幸い、プレステ対応したことでユーザー数がそれなりにいるはずなので、中古や新品の部品も日本国内にはそれなりに潤沢にあるでしょう。世界中にユーザーが多いことから、オプション品やクイックリリース等の非純正品も開発され出回っています。
ちょっとした部品が壊れた場合もフリマで中古・新品がまだ出てきたりすると思います。
国内の情報だけでなく、海外にも視野を向ければ、故障した時のチュートリアルもあると思います。またFANATECのフォーラム(自動翻訳を使ってください)を見ると、FANATECは今でも継続的にファームウェアのベータ版を改良しており、公開されています。
貴重なお金なので、何に使うかしっかり考えて、使われたらいいと思います!
私自身、Clubsport DD+をメインで所有しており、今後の動きは気になりつつも壊れない限りは使い続けようかと思います。
Clubsport DD+、GT DD Extremeに関するレビュー、記事等↓
FANATECを買い換えるタイミング
・本当に気になるメーカーや製品が出て、買い替えたい時。
・壊れたけど、買収がうまくいかず国内でのサポートがなくなって治せなくなった時。治し方がわからなくなって、どうしようもなくなった時。
・本当にやりたいゲームが自分のホイールベースに対応しなくなった時。
とかでしょう。
もし、壊れてサポートに送って「再現されず」となった場合は、高確率でPCやソフト、ドライバの問題だと思うので、情報を収集し、粘り強く頑張った方がいい気がします。
たとえば4〜5年後の将来、時が経ってハンコンが壊れた時とか、ゲームが対応しなくなったりするような時期になると、もう他の趣味に心が奪われているかもしれないし、新たな新製品に目移りをして既にそちらに手を出していると思うから、不便を感じない限り、今のものを長く使っていくのが、経済的なことを考えれば、一番いいと思います。
今後、何かのタイミングで不具合情報やその解決策を目にするタイミングがあれば、その都度以下のサイトでまとめていこうと思います。
プレステ対応のために入手しておいた方が良さそうなもの
GTDDPROやClubsport DD+のユーザーまたは購入予定の方で、プレステ対応が必須の場合、以下の製品については必要な方は、在庫があれば確保しておいた方が良いのでは?と思います。
在庫がなくなり、予約商品となった場合、納品までの時間が長くなる可能性もありますし、買収が決まったりすると安心感から需要が増えて、これもまた入手しにくくなるかもしれません。
・シフター
・ハンドブレーキ
・Universal Hubを使用したステアリング(ステアリングに使用するもの。Podium Hubという選択肢もある)
PCのみで使用する場合は、シフターやハンドブレーキは、その時の気になったものを使えばいいので、そこまで急いで入手しておく必要はありません。
ステアリング用のUniversal HubやPodium Hubが手元にあれば、様々な大きさや形状の社外ステアリングを取り付けることができるので、対象の車種が変わった時も柔軟に対応できます。
クイックリリースについては、現在QR1を使用している人で不満がある方は、以下のオス側(ホイールベース側)のQR2だけは入手しておいたらいいと思う。メス側(ステアリング側)は、社外品が出てきているのでどうにかなりそうだ。
GTDDPROやClubsport DD+が欲しい人は?
プレステ対応ハンコンである、GTDDPROやDDplusが気になっている人は判断が悩ましいと思います。
もし、手元にPS対応のハンコン製品があるのならそのまま使い、FANATECブランドがどうなるのか、適切な規模の企業に買収されるのか様子見するという方法もあります。
一方、今を楽しみたい人はささっと購入して遊び尽くせばいいのでは?感じることもあります。
特にGTDDPROなんて、熟成が進んでいるので、ファームウェアアップデートのことはとりあえず気にしなくてもいいかもしれません。
プレステ対応のダイレクトドライブでは、LogitecのPROレーシングホイールがあるわけですが、ハンドブレーキがなかったり、ステアリングやペダルの選択肢が少なかったりと現状あまり拡張性がありません。
それの代替となるものはベルトドライブのTGTだとかロジテックになるわけだけど、やっぱりダイレクトドライブが気になると思います。
FANATECを買う予定だったけど、他を検討している人。
ダイレクトドライブに関しては、各社技術の向上速度が飽和してきたように感じます。
ブランドを大事にする人はヨーロッパ系のブランドに手を出せばいい。FANATEC同様リセールバリューも期待できるでしょう。ブランドは気にしない人は、アジア系ブランドも考えればいいと思います。ただし、手放す際に、すぐに買い手が現れる流動性や、リセールバリューも考慮しておくと、他の製品が出て買い替えたい時にアップグレードしやすいとは思います。
プレスリリースはたまに確認するようにしていますが、現時点では、FANATECがどうなるかは読めませんね。ただ、もうすでに持っている方は、経済的なことだけを考えると、飽きるまで大事に使うっていう考え方でいいのでは?と思います。
もし何か参考になった!またなんか書いてくれよ!っと思った方、いいねいただけると嬉しいです!
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