
2022/2/05更新
昔から、マニア御用達のハンコンだったFANATECですが、GT7に対応したGT DD Proを発売したことで、国内で一躍有名になりました。
ちょこちょこと新製品を出すので、「どれ買えばいいんだ」と悩まれる方も多いと思うので、総合的にまとめるためにこのページを作りました。
日々更新って書いてますが、新製品発売または数か月おきぐらいの更新でやっていくと思います。
FANATECを購入する場合、セットで購入するか、バラで購入するかという選択肢がまずあります。バラで購入とは、ホイールベース(モーターのところ)、好きなステアリング、(FANATEC内外含め)好きなペダルのことです。さらに、オプション品もあります。もう、迷いますよね。
人によって、目指すべきところは様々かと思いますが、できる限り中立的に書きたいと思います!
長々と書いていますので、結論が知りたい方は、一番下に書いていますので飛ばしていってください。
必要十分なGT DD PRO, CSL DDか、FANATEC最強Podium DD1, DD2か?
FANATECでまず決めるべきが、モーターの強さ・質。
が、プレステで遊ぶ場合は、ほぼ↓GT DD PROで決定です。(できれば8Nmキットがおススメ)


なぜ「ほぼ」と書いたのかは、アメリカやヨーロッパ対象のFANATECのサイトでは、プレステ対応の強力なFFBを発生できる↓Podium DD1も売っているからです。(結構高い)

↑これが気になる方は、海外のファナテックサイトで購入し輸入するか(転送業者を中間にかますことが必要)、アマゾン等からFANATECとは関係ない業者が輸入した商品を購入する方法があります。輸入は手間だということ、アマゾンは高価になるということと、壊れた時の補償の問題があるため、自分でいろいろとできる方のみお試しください。
プレステのレースゲームを今後購入しない場合は、CSL DDか、Podium DD1・DD2のどれか!
※プレステで遊ぶことができるという汎用性の高さ、リセールバリューを期待して、CSL DDではなく約2万円高いGT DD PROを選ぶという手もあります。高くなりますが。
まず結論
プレステで遊びたい方はGT DD PROでほぼ決定!
PCのみで遊びたいビギナーの方は、CSL DDでも必要十分!

お財布に余裕のある方は、CSL DDは購入せずに、DD1またはDD2を!(私はDD1をおススメします)
※CSL DDも高価ですが、DD1とDD2の高さに驚くと思います。
お値段も性能も
CSL DD (=GT DD PRO)<DD1<DD2の順に高くなります。
なので、後で「もう少しここの性能が欲しいな」と思ったときに買い替える手間とお金を考えると、
迷ったら高い方を買う。
のは、合理的だと思います。

CSL DD(=GT DD PRO)は頑張れば買える、でもDD1は無理と思っているなら、CSL DDで構いません。CSL DDを8Nmにすれば、十分強いトルクが得られます。
「DD1買えないこともないけど、できれば安い方のCSL DDがいいのだけど?DD1、わざわざ買わなくてよくないか?」と思っている方の場合には、DD1を強くおススメします。
なぜか?
本当に簡単に言うと、CSL DD (=GT DD PRO) よりDD1の方が腕に路面の情報が4倍伝わりやすいからです。
CSL DDは5Nmのトルク、オプションを追加すると8Nmのトルクを発生することができます。DD1は20Nmです。(自動車のタイヤの締め付けトルクって、大体100Nmです。ぐいっと、力を込めてナットを締めると思います。その1/5の力がモータから瞬時に発生して、路面の状況を伝えてくるってすごいと思います。
私のCSL DDと中身は同じでプレステが公式対応のGT DD PROのレビュー↓
私のPodium DD1↓

CSL DDの5NmとDD1の20Nmの差は何か!?
先ほど書いた、
CSL DDよりDD1の方が腕に路面の情報が4倍伝わりやすい
とはどいうことでしょうか?
とっても感覚的に言うと、
もしあなたが強い方のDD1を持っていたとします。
フォーミュラーカーで、あるキツいカーブを曲がる時、一番重いところで最大20Nmになるように設定していたとします!
DD1の場合、カーブを曲がりながら、ステアリングを切っていると、だんだん重くなっていって、一番重いところで20に到達します。
それがCSL DDだと、カーブを曲がりながら、ステアリングを切っていくと、だんだん重くなっていって、途中でその重さが5Nmになったとします。すると、その後はずっと同じ重さの5Nmでカーブを曲がっていきます、その最中に路面の変化があっても5Nmのまんまの重さが続きます。5Nmを超えると、路面の変化を感じ取ることができなくなります。
これが嫌なので、みんな、DD1で20Nmで設定した一番重くなるところをCSL DDでは5Nmに設定します。すると、カーブで重くなっているとき、FFBは常に変化してくれますが、その力の大きさはすごく小さいものとなり、全体的にFFBが弱く感じられます。
ただ、5Nmをブースターキットの追加で8Nmに変えると、すごく重く感じられますので、予算が無い方は、CSL DDから始めるので問題ないかと思っています。
ということが、購入後気になり、DD1(DD2・Simucube)欲しいなーとなっていくわけです笑
FANATEC Podium DD1 vs DD2
性能差は、ほぼ感じ取れないと思っています。(確か中身は同じで、制御で出すFFBを調整していたはず。)違いは、発生トルクがDD2の方が、大きい。補償期間がDD1が3年、DD2が5年。DD2は緊急停止ボタンが付いてくる。外装パネルが少し違うぐらいでしょうか。
DD2の5年保証は魅力的ですが、DD1でも十分では?と個人的には考えています。

ホイールベースまとめ
予算がないならCSL DDでも十分高性能。(買えるなら8Nmのオプションパーツをつけましょう!路面の情報が5Nmのものに比べて1.6倍も増えます)
でも、買えるなら後から欲しくなるので、DD1以上がいいと思います。
ということを考えて、ステアリングのセットも割安に買えたので、くそくそ高いけど、僕はこのセットに行きついてしまいました…(;^_^A

購入した理由とか↓

ステアリングはどれを買うべきか?
どれでも好みのものを買えばいいです!が、私のブログで何度も書いている内容を再掲します。
クイックリリース(ホイールベースとの接続部)が強化プラスチック製の製品は、オプションの金属製クイックリリースを追加購入するか、元々金属製クイックリリースが付属しているステアリングを購入するようにすることをおススメします。強化プラスチックの接続部が、強力なFFBによってクラックが入ったといった投稿がSNSでたまに見られます。

じゃあ何買う??
まず、フォーミュラー型ハンドルは、上が切れているので、画面が見やすいです。
また、以下の2つのおすすめは、丸形に比べ多数のボタンがあり、内部に振動モーターがあったりし、高機能です。拡張性も高いので、フォーミュラステアリングが気になるなら、今後のことを考えるとこの2つのどちらかにしといた方がいいと個人的に思います。2者の違いは、文字が白のステアリングはグリップが革で、オレンジ色はアルカンターラ。オレンジ色のフォーミュラステアリングはXBox対応でその分価格が高いので、XBoxで遊ぶ予定のない方は白い方だと思います。ちなみに初めから金属製QRがついています。


安いステアリングもありますが、安いステアリングに個人的にほぼ必須のオプションの前述の金属クイックリリースを付けたりすると、おすすめしている少し高価なステアリングの値段にかなり近づいてしまいます。なので、ステアリングについては初めから、金属製QRが付いたものを購入しておくことを強くお勧めします。
金属QRがついて、FANATECではお手頃?で拡張性があるものは、下記の2つで、機能は同じです。デザイン、グリップ部の素材が違いますので、悩んでください。(好みで選んで大丈夫です)


先ほど「拡張性がある」と書きましたが、ここで紹介した上記4つのステアリングと、安いステアリングとの違いですが、これら4つはAdvanced Paddle Moduleを取り付けられるということです。(ほかにも取り付けられる製品はあります)このパドル、持ってると幸せですが、高いので後で本当に欲しくなった時に購入を考えてみてください。

全てのステアリングを調べた記事↓

私のステアリング↓


↓Podium DD2, マクラーレンステアリング、V3ペダルを使用したときの記事
ペダルはどれを買うべきか?
もし、ペダルもFANATECで揃えるなら、下記3つのうちのどれかをご購入してください。CSLペダルでも、十分かと思いますが、お財布に余裕がある方は、アフターパーツが多いV3ペダルにされるのがいいかと思います。
ちなみにプレステ対応のFANATECホイールベース(GT DD Pro等)を使用する場合は、ペダルは基本的にFANATEC一択になります。ペダルは直接プレステ本体につなげられず、FANATECのモーターに専用のケーブルで繋げる必要があるためです。
FANATEC製の有無を問わず、ペダルを購入する際のポイントは、「ロードセル」ブレーキが使用されていること。
ロードセル式とポテンショメータ式というのがあって、
ロードセルは踏み込んだ重さを検出器が感知して、それをPCに伝えてくれます。
一方、安いポテンショメーター式は、踏み込んだペダルの角度がPCに入力されます。
実車の原理的に、踏み込んだ重さがブレーキのキャリパーを挟み込む力になるので、ロードセルの方が実車に近くなるわけです。
FANATECのロードセル式ペダル



吊り下げ式に強いこだわりがある方はこちらです。機構としては上記のペダルと変わりありません。

ペダルについては、他社もたくさん出していますので、そちらとの比較もされてもいいかもしれません。※くどいかもしれませんが、GT DD PROやプレステ対応のDD1を使ってプレステで遊びたい場合は、ファナテック製ペダルが必須(裏技で繋げられるかもしれない)です。
おそらく、FANATEC製品を購入して触っていくと、だんだん、「あれが欲しい、これが欲しい…」となり、結局は高価だけど…私が↑載せたような製品を買ってしまう…という人も多いのではと思っています。
ちなみに、私は2023年11月でも未だCSL Pedalの前の型のロードセルペダルキットを使用しています。そろそろ、更新して、最新製品を体感したいのですが…ブラックフライデーの新作発表等待って、どのペダルにするか、どのメーカーにするか等考えてみたいと思います。

9月中旬に、バージョンアップされたCSL Elite Pedals V2↑が発売されました。CSL Elite Pedalsを使っている私としては気になっていたところが改良されているようなので、アリな選択肢になりそうだと思っています。Youtubeを見ると、海外のレビュワーの評価も良かったです。
一方、あと7000円出せば、V3ペダルに手が届きます。
このV2ペダル、もともとは合計28000円程度で売っていたもののフレームの基本構造は変えず、アップデートした経緯がありますので、あと7000円出せるなら、フラッグシップのV3ペダルを購入された方が満足度は高いと思います。
私はV3ペダルも触ったことがありますが、機械的な工作精度が高く高級感もある、3世代目まで改良が重ねられてきた実績あるペダルです。(ただし、ブレーキペダルがそのままでは少し軽く感じると思うので、4000円のオプションのグミみたいなものを購入することをおススメ。)

ちなみに、現在2ペダルの黒いモデルが売られていますが、3ペダルにする時用のロードセルがまだ単体で発売されていないので、この2ペダルモデルはロードセルペダルのオプション品が販売されていない限りは購入をおススメしません、
↓これは様子見。オプションのロードセルペダルが再販されるまで待ってください。

一度セット販売も確認してみてください
今まででご説明した内容を頭に入れつつ、セット品も確認してみてください。セットで安く販売しているパターンがあるので、購入前には要チェックかと思います。
私がセット品を調べた記事↓
もし、予算10万円で!と言われて、すべてファナテックで揃えるとすれば…(2022 2月バージョン)
部品不足の影響で、CSL DDの在庫もGT DD PROの在庫が不安定です。なので発売または予約状態になってて、欲しいなら発注しといた方がいいと思います。欲しい時に買いたくてもなかなか再販されなかったりするので…。
GT DD PROのレビュー記事↓
FANATECでスタートしたい場合、個人的なおススメは以下の通り、
10万円程度で始めるとすると、CSL DDを購入。ちなみにプレステは対応にしたい場合は、GT DD PROです。ペダルについては、前の項目で紹介したものから選択。
予算的にはCSL EliteかV2
現在在庫はありませんが、3月よりCSL DDの在庫が回復するため、現在、予約注文期間中です。
そのため、本当に10万円縛りなら下記のようなものからになります。



またはステアリングはちょっと奮発してこの辺。

まとめると…
今は割引率が良いバンドルが無いため、バラでの購入になります。
CSL DD 約48000円
ステアリング約19000円~
CSL Elite ペダル約27000円
で合計86000円~ぐらいになります。
最後に出した上の↑人気があるマクラーレンステアリングだと、合計で93000円ぐらいです。
好みでステアリングを元々金属製QRが付いている下記の4万円程度のものを購入すると
11万弱程度のスタートになります。
もし余裕があるなら個人的には、下記のFormula V2.5や、BMWステアリング、Universal Hub付きのステアリングあたりが強度や拡張性のことを考えればおススメです。



参考

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