2024年のブラックフライデーで手に入れたClassic2ステアリング(正式名称:Fanatec Clubsport wheel rim Classic 2)ですが、アセットコルサエボ、首都高バトルで数十時間使いましたので、その感想を書きたいと思います。
ブラックフライデー時の購入価格は11400円でした。アルミ製で、グリップ部分が革の真円のステアリングということで、質感と剛性に期待して導入しました。直径は35cmです。

※このステアリングのフレームは、Fanatecのホイールベースで使用するには単体だけでは使用できず、ClubsportユニバーサルハブV2(for XBOX)やPodium Hub、CSLユニバーサルハブV2が必要になります。ハブとステアリングのセットで購入する方が、割引が効く場合がほとんどなので、ハブを持ってない方はセットから検討すべきでしょう。上記は単品、以下はセットのリンクです。35cmという直径は、レースSIMでは大きめなので、読んでいただいて自分に合うと思った方のみ選択すべきだと思います。


ステアリング、迷っている方、こちらも参考にして見てください。
- Fanatec Clubsport Wheel RIM Classic 2の開封
- ステアリング固定時の最大締め付けトルクは?
- Fanatec Clubsport Wheel RIM Classic 2の質感や剛性について
- Fanatec Clubsport Wheel RIM Classic 2、他のステアリングとの大きさ比較
- Fanatec Clubsport wheel rim Classic 2をレースで使って見て
- Fanatec Classic2ステアリングを数十時間使用してみて
- Fanatec Classic 2ステアリングの3画面コクピットとの相性
- Fanatec Classic2ステアリングまとめ
Fanatec Clubsport Wheel RIM Classic 2の開封
ステアリングは約40センチ四方、厚さ9cmの箱に入った状態で送られてきます。

内箱です。おそらく、他の単品ステアリングと箱を共通しているのでしょう。特に、Classic 2の表記はありませんでした。

ステアリングは以下のような袋状の梱包材が使用されていました。(動画で全て撮れていたと思いましたが、引きの画角がなかったので、これで勘弁)

ステアリングは1つの箱に入っており、中には以下のようなホイールのセンターのカバーと、ネジ6本が同封されています。

カバーを使用しなければ、以下のようなデザインです。上のカバーを使用しなくても使えます。

今回はPodium Hubに装着して使用しました。装着はステアリングに同封されているM5の6本のボルトで固定すれば良いだけです。もし装着時の動画が必要でしたら、一番上の動画をご覧ください。


Podium Hub単体だと、このようにボタンが一つもありません。(追加のボタン等は用意はされていますが)なので、特にこだわりがなければClubsportユニバーサルハブV2 (for Xbox)やCSLユニバーサルハブV2方が汎用性が高いでしょう。

フレームと中央のキャップはアルマイト加工が施されたアルミ製です。グリップ部分には本革が巻かれ、サラサラとした質感です。素手で使用を続けたら、手の脂が付き、光を反射してテカテカするようになるでしょう。サラサラのままがよかったら手袋を使用したほうが良いと思います。


単体の重量は700g
これにPodium Hub(QR2)を組み合わせると約1650gぐらいでした。
ステアリング固定時の最大締め付けトルクは?
以下のPodium Hubの取説にも、Universal Hub V2の取説も確認したのですが、なぜかステアリング固定時のトルクが書かれていませんでした。海外のSNSでも「適切な締め付けトルクはいくらだ!?」なんていうスレッドが立ち上がっていましたが、ドンピシャな回答は見られません。(「M5のボルトって、少なくとも自転車の世界では5Nmが普通」みたいな回答はありますね。)
今回は僕のある程度生きてきた人生の勘で、約4Nmで締め付けることにしました。(ボルトの部分からレンチの10cmのところに4kgぐらいの力をかければ約4Nm)なぜ、4Nmにしたかは覚えていませんが、3kgだよ弱すぎるし、5kgだとなんか強いよなと思って4kgにしたんだと思います。6箇所も固定するので、それぐらいの力で締め込んでたら、15Nmとか20Nmのハンコンでも、大丈夫な気がします。強くしすぎると、ネジが切れてしまったり、Hubのネジ穴が傷んだりしますので、力をかけすぎないように。
と、このように4Nmで締め付けましたが、この記事を執筆時に調べるとクイックリリース部分のQR2では、3Nmの指定があるため、3Nm(レンチの10cmのところを持って3kgぐらいで回す)でも十分かもしれません。

「ダウンロード」タブよりQR2の取説を見ることができます。

ちなみに、もし取り付け用のボルトを無くしてしまった場合は、Podium HubやClubsport Universal Hub V2の取説によれば、最大内部リーチが16mm・M5のボルトを使用すれば良いとのこと。
ネジの頭の形状はどちらかと言えば平たいのに対し、カバー側のネジ穴はテーパーが付いています。(斜面になっている)これで、問題ないのか少し気になりますが、6箇所も適切なトルクで締め付ければ問題ないでしょう。


Fマークの位置はこれでいいのか?
若干、センターキャップのFの文字が左に少し傾いています。できれば、Fの上の横棒が水平になればいいのですが・・・。すでに持っている方はどうでしょうか?


Fanatec Clubsport Wheel RIM Classic 2の質感や剛性について
本革が使用され、フレームがアルマイト加工のアルミ製なので本物感があり、剛性も高いです。雰囲気としてはドリ車やアメ車のクラシックカーについていそうな雰囲気のステアリングです。
Fanatec Clubsport Wheel RIM Classic 2、他のステアリングとの大きさ比較
Classic2の直径は、35cmですが、レースSIMのレース用途には少し大きいかもしれません。ただし、GR86のステアリングは36cmだったりしますので、大衆向けスポーツカーのステアリングに近い直径と言ってもいいと思います。
GTDDExtreme純正ステアリング

GTDDExtremeのステアリングが直径30cmなのに対して、35cmの直径は目で見てわかるほど直径が大きいです。GTDDExtremeの方のグリップは、本革ではなく合皮で、ソフトな印象。またフレームも樹脂メインです。Classic2は本革ですし、剛性も高いです。

Clubsport BMW V2ステアリング

ファナテックのラインナップの中で、ボタンの数やパドル、液晶等の機能がある円形ステアリングで、ある程度の剛性が欲しいとなると、BMW V2やRSステアリングからのスタートになるわけです。BMW V2の直径は32cmです。これと比べても35cmとなると多少大きいぐらいでしょうか。BMW V2は下部が円形ではなくD型になっています。

直径40cmのMOZAのトラック専用のTSWステアリングです。比べてみると、確かに大きさの違いはありますが、意外とそこまで大きくは違わない…といったところでしょうか。トラックの用途でも、使えないこともないという感じの直径でしょうか。(ボタンを考えないといけないという問題がありますが)

Fanatec Clubsport wheel rim Classic 2をレースで使って見て
アセコルEvoのMX-5のレースでClassic2を使用してみました。動画の序盤はクラッシュシーンばかり集めてしまいましたが、2:35頃から綺麗に走れた1周を収録しています。
今回の車はMX-5 Cupカーのマニュアル車です。

Fanatec Classic2ステアリングを数十時間使用してみて
使ってみた感想として、実車の練習にはちょうどいいぐらいの直径なんだと思います。一方、SIMレースにおけるタイムアタックや、耐久レース等のミスれない場面では、「もう少し直径の小さなステアリングにして、滑り出しにもクイックに対応できるようにしてもいいのかな?」なんて思ったりもしました。今回使用したClubsport DD+やClubsport DD、Podium DD1/DD2等高めのトルクのハンコンを使用しているなら、FFBを強めることで対応はできますが、5NmだけのCSL DDとかだと、セルフステアに期待はできないかと思います。(実車だと強いセルフステアなんてないと思いますが)

私だけかもしれませんが、親指が当たる部分の曲率が少なく直角のような形状なので、長時間握り続けていると、親指が痛くなったりしました。またもしかしたら、クッション性が少ないからなのかもしれません。耐久レースに使用したりする方は親指がすっぽり収まるような形状のステアリングの方が良いかもしれません。(例えば下で紹介する本物のMX-5 Cupで使用されている親指周りの形状とか参考にして見てください。)

実際のMX-5 Cupで使用されているステアリングは?
ちなみに、実際にレースで使用しているステアリングはどのようなものかと検索して見ました。Googleで「MX-5 cup steering wheel」で画像検索すると、このカップカー用のステアリングが270ドルで売られているのを発見しました。12.75インチとのことで、約32cmのようです。

ちなみに日本で市販されているベース車、NDロードスターのステアリングも、GR86に近い直径36cm台のステアリングだそうです。
レースではクイックな反応が求められるから、MX-5カップカーの直径は小さめの32cmなのでしょう。
Fanatec Classic 2ステアリングの3画面コクピットとの相性
個人的に好きな車種Audi 90 GTOのコクピットです。画面は32インチです。スケール的にはコクピットの雰囲気に合っているような気がします。

最近はモニタも高くなりましたね。以下は同じサイズのモニタですが、今3画面を構成するなら、より横に長いモニタが欲しいです。(現状の3画面の取り扱いに困るので、もう買い替える気力はありませんがw)

日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカではこんな車でレースしているようですね。。。

Lucas Oil Off-Road Pro 2 Lite Truck

次はオフロード用トラックですね。


Fanatec Classic2ステアリングまとめ
・本革とアルマイト加工されたアルミが使用されているステアリングなので、質感はいいし、コクピットで使用すると雰囲気が出る。
・35cmという直径は実車のGR86やMX-5の純正サイズ(36cm)に近く、実車の練習にはいいと思う。一方、レースSIMで真剣にレースをするための装備としては少し大きい気もする。
・力んで超時間ステアリングを握っていると、形状のせいなのかクッション性のせいなのか親指が痛くなることもあった。
・単品は、もともとハブ類を持っている人向け。セットで購入した方が割引が効き割安になる。
単品

セット(Clubsportの方が汎用性高い)


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