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FANATEC、競合他社が強くなってきている件をFANATECユーザー視点から書いてみた

最近、スラストマスターがエントリーレベルのダイレクトドライブを発売。MOZA等(商品提供受けてるので、MOZAの名前を例に出しています)の中国勢もダイレクトドライブを出してきています。FANATECはというと、ここ最近あった経営権争い騒動のおかげか、派手な発表は少ないかも。(というのも、コロナ禍のFANATECの勢いが凄かった。その当時唯一のプレステ対応のダイレクトドライブPodium DD1(Podium Racing wheel F1)の発売。その後業界初のエントリーレベルダイレクトドライブCSL DDの発売、その後CSL DDをプレステ対応させていった。現在は複数のグレードのホイールベースやペダル、複数種のステアリング等、大体の必要な製品はカバーしていて、あとはコツコツとアップグレードをしていく状態に入っており、新製品に対する目新しさは少なくなりそう。アクティブペダルなんか開発して欲しいけど。)

2024年10月に行われたADAC(ドイツで開かれているレースSIMの展示会)での、Fanatec関連のニュースとしては以下の通り。

・ClubSport ハンドブレーキ V2(今度特集しますね!)
・CSL Porsche vision GTステアリング
・Red Bull 限定版フォーミュラ ステアリング
・CSL コックピット アクセサリ(自立型モニタースタンド、キーボード ホルダー、シートスライダー、便利な PC/コンソール シェルフ)
・ClubSport GT コックピット(個人的には、巨大すぎるので日本で発売するのかは疑問)
・Fanatecソフトウェア
・Bentleyステアリングの発売発表

Podium Steering Wheel Bentley GT3
Podium Steering Wheel Bentley GT3は、Bentleyとそのモータースポーツチームとの協力のもと、実際のパイクスピークレースカーとシミュレーションレーシングの両方に同時に開発されました。

来年はドイツのADACの現地取材をしてみたいですね。ニュル行ったり、ポルシェの博物館とかもついでにw このメディアやYouTubeで得られた収益を足しにして…。ということで、記事書いて欲しい人、コクピット設計して欲しい人、スポンサー探し等していかないと、ドイツにはいけないとは思いますが…いいお仕事あれば教えてください(^人^)

最近、ハンコン会社、多くなってない?

近年ハンコン会社が乱立してきているような気がします。多くの小さなハンコンメーカーが生まれ、小物類等選択肢が多くなる反面、今後どんどん再編が起こっていくのでは?と思っています。最近の再編で言うとFANATEC。FANATECについては、業界のトップ企業の一つとして売り上げはあるのに、社長が株式会社の運営センスがなかったせいか、買収されてしまったようにも思えますが。

FANATECは資本があるCorsairの傘下になったので、スケールメリットが得られるようになりました。Logicoolなんかは、かなりの巨大企業なので無くなることは無さそうです。Thrustmasterはギルモット社というところのブランドのようです。そこは株の時価総額で言うとCorsairの1/6の規模ではありますが、これらの企業は、財務状況を監視できる・されていると言う点で安心材料になると思います。(Fanatecも買収前から株式会社による運営でしたがw

それ以外には、上場していないためHPを見てみても企業規模がいまいちよくわからない会社もあるわけで、SIM界隈はそのような小さな会社がも含め、多数のメーカーが乱立しているわけです。SimucubeやHeusinkveldも魅力的な製品を作っていますが、そこまで大きくないコンパクトな中小企業なんだろうなと思っています。(違ってたら教えてください)

そこにMOZA等の中国の企業が、豊富な人的資源をもとに比較的安価な製品を大量に送り出しています。LEDや液晶が付いてキラキラしているステアリングがそこまで高くない価格で販売されていたりしますね。

これが、僕から見たSIM業界の印象。

ユーザーは、お金をかける会社をしっかり選ばないと、第二のFANATECが出てきて、翻弄されてしまうかもしれません。FANATECの場合は、売上とブランド力があったので買い手が見つかりましたが、売上が立たなくなった会社は、事業が消失する可能性もあります。そうなると、困るのがサポートの終了と、それに伴うリセールバリューの低下といったところ。

財務基盤がしっかりしているところを狙って買うのが安心だとは思いますが、なかなか会社の中身がどうなってるかなんてわからないですよね。

後回しになりがちな日本市場

私のブログを見ていただければ分かる通り、コロナ禍以降、Fanatecユーザーを結構してきましたが、日本を後回しにしている感を感じる最近の事例として…

GTDDPROのセットものの在庫がなかなか復活しなかったり、
(11/3時点でのお話ですので、在庫はご自身でご確認ください↓)

Gran Turismo DD Pro (5 Nm)
Gran Turismo®の公式レーシングホイール。 PlayStation®5のパフォーマンスと FANATEC® ダイレクトドライブ テクノロジーを組み合わせることで、最もスムーズでダイナミックなフォース フィードバック感覚を実現してい...
Gran Turismo DD Pro (8 Nm)
Gran Turismo® の公式レーシングホイール。 PlayStation®5のパフォーマンスとFANATEC® ダイレクトドライブ テクノロジーを組み合わせることで、最もスムーズでダイナミックなフォース フィードバック感覚を実現してい...

GTDDExtremeの発売が、他国と比べて少し遅かったり

Gran Turismo® DD Extreme
Gran Turismo® のための最強の公式ダイレクトドライブシステムは、 Polyphony Digital とのパートナーシップにより設計された先進のステアリングホイールと、15NmのClubSport DD+ホイールベースを組み合わ...

国外で売っているClubsport DD+エクステンションが日本ではまだ販売されていないなど、不便な感じ、どうにかしてもらいたいものです。計画を立てたいので、いつ発売予定かだけでも教えて欲しいですね。

DD Shaft Extension
The DD Shaft Extension increases the distance between Wheel Base and Steering Wheel by 160 mm, allowing your monitor to ...

大きなコクピットなんかは、日本では発売されていないモデルもありますよね。

RennSport Cockpit V2
Discover the new version of our state-of-the-art RennSport Cockpit and experience great improvements on essential featur...

一方、以下のエントリーグレードのコクピットは日本でも入手可能な状態になっています。

このように日本の製品供給は、的を絞って行われているようにも見えますが、日本に公式の倉庫があり、メーカーと直接やりとりできるサポート体制を敷いてくれているブランドは少ないです。日本に生まれてよかったと思うと共に、あるだけマシだと思っておきます。

FANATECが日本を後回しにしがちなのは円安傾向が激しいからか

FANATECが、日本市場に対して、他の地域より力を出しきれていないのはドイツから距離が遠いからなのか、日本語がめんどくさいからだと思っていました。また、Corsairの買収までは現金余力が少なく、集中的な製品供給が必要だったのだと推測しています。しかし最近、日本の円安傾向のせいだとも思ってきました。5年チャートですが、2020年頃は1ユーロ:130円弱だったのが、今や165円で26%上昇でその傾向は続いています。一方、その下のチャートのユーロ/ドルはかなり安定しています。1ユーロ:約1.1ドルで、10%程度前後することはあっても、今の値は大体5年前と同様。

これだと為替が円安傾向だと、日本向けに大量に出荷して商品が売れても、出荷時に想定した時より円安になればユーロ換算での売り上げが下がって行きます。FANATECは最近まで巨大企業というわけではない規模でした。そのため消極的になり、EUやアメリカをメインにしていたのでしょう。僕の予想ですが。

Fanatecユーザーとして期待すること

Fanatecユーザーとしては、他社がレベルを上げてきたらそれ以上の新製品を出し続けて欲しい。

最近あった嬉しいニュースとしては、ハンドブレーキのV2モデルの登場ですね。

https://youtu.be/6Nd1Q20ygD4?t=87

新作が発表されたからか、↓現行モデルが5000円割引されていました。割引表示になっています。

ClubSport Handbrake V1.5
ClubSport Handbrake V1.5の助けを借りてコーナーを滑り、ラリーおよびドリフトシミュレーションで完璧なドリフトを実行します。

現行品のハンドブレーキはポテンショメーターが使用され、少し頼りない印象。新モデルはロードセルが使用され、12月や1月頃に発売されるのでは?と思っています。25000〜35000円くらいの間になると予想。

たまに書いていますが、ペダルですが、早くV3ペダルを超えるマニアックなペダルを出してほしい。プレステユーザーの中でPCとPSの併用をされている方にとっては、より高度なペダルを待っている方が多いと思います。

ClubSport Pedals V3
カスタムメイドのロードセルは非常に耐久性があり、V2のものよりはるかに正確です。リアルで強い圧力をかけ、本物の車と同じように筋肉の緊張でブレーキを正確にコントロールできます。

Podiumレベルのペダルも、一時期準備はしているという噂もありましたが、どうなったんでしょう。

ホームページを見てもGTDDPROのセット品のような、日本人が必要としているエントリーレベルの機器や、QR2なんかの供給も正常に戻して欲しいですね。(結局はクイックリリースは金属の塊なので、社外品でも寸法さえあっていれば使えるはずです。自己責任で)

ユーザーとしてFanatecを推せるのか?

僕がFanatecを買い始め、その後使い続けているのは、Fマークで所有欲を満たしてくれるのと、リセールバリューも期待できるところからですかね。僕はメルセデスよりトヨタ買いますし、BMWよりポルシェを買います。(ポルシェ、買ったことないけどw)

まぁ、考え方が庶民なわけです。もっとお金があれば、さらなる高みはありますが。

エントリーレベルのFanatecのダイレクトドライブを考えている人へ。

プレステに対応する必要がなければCSL DD(Xboxは対応可能)ですし、プレステもXBOXも対応して欲しいならGTDDPRO。5Nmだと、PC SIMをしている方は僕の経験上、物足りなくなる危険性が結構高いわけです。そこで救済策であるブースターキットを使用して8Nmにすると、気軽に延命できます。

今後、他社・Fanatec含め新しいモデルがでてくるかもしれませんが、急いでなくて安定的に運用したいのなら半年ぐらいはドライバのバグ取りをされるのを待つのもいいかも。僕はプレステ・XBOX・PC対応の最強ダイレクトドライブと言うことで、GTDDExtremeを発売直後に購入しました。初期のドライバは完璧でなく、勝手にクラッチボタンが入力されたりと、完璧ではありませんでした。ファームウェアを更新していくと改善されていき、今では特に問題に感じていません。

CSLDDやGTDDPROを8Nmにしても、それでも物足りないってなった場合、この時にFanatecブランドが生きて、適切な価格で嫁ぎ先がすぐに決まりやすいと思うわけです。(他社製品を否定しているつもりは全くなくて、他社メーカーに魅力を感じるのなら、できれば8Nm以上のものをお勧めします。8Nm→15Nmの違いも十分感じられるので、さらに余裕があれば15Nm以上。)

その次なる機材ですが、今はClubsport DD+GTDDExtreme)がいいですね。プレステで遊ばない人にとってはプレステライセンスのおかげで割高にはなりますが、新モデル&プレステ対応ということでリセールバリューが他のSIM機材と異なるため、一考の余地はあると思います。

本音を言うと、少しでも購入できそうだなと思えば、初めからClubsport DD+を購入すればいいと思いますが、価格が価格なので、全ての人にお勧めできるわけではありません。若い方は、お給料もまだ心許ないでしょうし、いろいろな遊びやお付き合いもあると思います。

FanatecはPC用SIMのペダルとしてはその出力カーブをFanatecのソフト内で気軽にいじれないのが、他社の最新ペダルと比べて弱いですね。PCのSIMソフト側で調整したり、社外のソフトを入れたりすることで設定は変えられると思いますが、気軽に変えられないと言うのは弱みでしょう。早く、純正でペダルカーブをいじる機能を実装して欲しいものです。やる気になればすぐできるような気はしますが。

ペダルについては本サイト内のこちらをご確認ください。

結局、ここに書いていることと同じことを再び書いてしまいそうなので、これ以降の話が気になる方は、こちらをご覧ください。

fanatecは引き続き上場会社Corsairの一部となり、現在では財務基盤もクリアになりました。スケールメリットを活かし保証も含めサポート体制も強化されると思って一安心しています。

といろいろ書きましたが、力尽きたのでこの辺で!

何かの参考になった方、Xにていいね・リポスト?等していただけると嬉しいです!

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