本サイト維持やネタ収集、SIM研究のため、広告を含むページがあります。

FANATECが破産申請し、買収待ち。販売・サポートは継続|MASK|ブログ|

2024年3月末、銀行融資の条件として創始者であるFANATECの旧CEOの解任、そして融資銀行が送り込んできた経営陣による経営。そして、CORSAIRによる買収名乗り出。その後、株を50%を持つ旧CEOグループら(と思われる)が臨時株主総会が要求。2024年7月16日裁判所が、それを許可。臨時株主総会で、どうなるのか!?と思われたところ、臨時株主総会が開かれたか開かれてないのかわからないまま7月30日に破産申請した旨のプレスリリースがなされました。それでも、SIM用品の販売・保証・修理・ドライバアップデートはそのまま継続するとのこと。

プレスリリースについては、一番下に貼り付けています。

今回の破産の意図について、投資歴(投機?)10年以上、経営修士号だとか、公認会計士資格は持ってはいない私の見立て・意見を書いておきます。

※↓FANATECとは、PC、プレステやXBOXに対応したハンドルコントローラーを製造しているドイツの会社のブランド。

Fanatec

今までの経緯をより詳しく↓

7月16日の臨時株主総会について↓

今回の破産の意図(僕の予想・推測)

今まで情報を追ってきた個人的な勝手な推測ですが、

退任させられた旧経営陣の要求により開かれる予定だった臨時株主総会だが、
臨時株主総会を開くと、50%の株を持つ旧CEOグループの議決権により現経営陣は退陣させられ、経営権が奪われる可能性が非常に高い。この場合、予定していたCORSAIRによるEndorAG(FANATEC)の買収は無くなるだろう。

しかし、現経営陣側はどうにかしてEndor AG(FANATEC)をCORSAIRに買収させたい。

合法的に臨時株主総会を開かせない方法は、Endor AG(FANATEC)を破産申請し、株の価値を0にしする(すなわち旧CEO側の発言権を0にする)しかない!

その状態でCORSAIRに買収させよう。

という構図なのかな?なんて思うわけです。

(しかし、遠い国の会社内で起こっていることなんか、私の推測にしかすぎません。)

最近、日本では大塚家具の経営権争いを覚えている人もいるかもしれません。聞いたことがある会社も結構内部でゴタゴタしているようですね。

なぜか手元にある本↓

辞任させられたCEOが挑んだ勝ち目のない戦いは類例を見ない大逆転劇を生んだ。ドラマよりドラマティックな企業ノンフィクションの新たな傑作!

今後のFANATECはどうなるのか?

CORSAIRが買収に成功するのか、旧CEOが連れてきた投資家グループが買収成功させるのか、はたまたFANATECがなくなってしまうのか、よくわかりません。遠い国の出来事なので、何とも言えません。

今のFANATEC製品買ってもいいの?

FANATECはSIM用品の販売・保証・修理・ドライバアップデートはそのまま継続すると宣言してはいるものの、破産申請をしている会社に対し、「大丈夫!きっとCORSAIRが買収するよ!」なんて無責任なことは言えないので、今個人的におすすめすることは、

・不具合箇所の修理依頼
・プレステ対応のホイールベースを使っていて、ハンドブレーキやシフター、オプション製品等、元々買う予定の場合で、本当に必要な場合は、自己判断で在庫がなくなってしまう前に手に入れておく。(プレステやXbox対応する必要がないのであれば、他社製品でも代用可能)

ぐらいでしょうか。
修理依頼し製品を送った後にサポートストップ、購入しても製品が来ないみたなこともあり得ますので、やはり自己判断でお願いします。

週末に、修理依頼方法についてまとめておこうと思います。

ちなみに修理依頼は、公式HPの「マイアカウント」>「私の製品」>「サポート」をクリックし、必要事項を入力することでできます。

すでに、知っていた方もいると思いますが、何かの参考になった方、いいねいただけると嬉しいです!

プレスリリースの内容

2024年7月30日のプレスリリースの内容です。

エンドルAGが破産申請

  • StaRUGによる再編は失敗
  • 事業運営は制限なく継続されます
  • 会社を買収するための無期限のプロセスが開始
  • 倒産の影響を受けない外国企業

ランツフート、2024年7月30日– Endor AG (WKN 549166 / ISIN: DE0005491666) は本日、債務超過と支払い不能のため、ランツフート地方裁判所に破産手続きの開始を申請しました。Endor AG の海外企業はこの申請の影響を受けません。
ドイツ企業安定化・再編法 (StaRUG) に従って Endor AG を再編する試みは失敗しました。その理由は、実行可能な代替シナリオを提示せずに StaRUG に基づく再編を阻止するために、前 CEO と大株主が臨時株主総会を招集するよう要請したためです。

同時に、全株主を巻き込んだ財政再建に関する大株主との交渉がここ数週間行われてきました。しかし、非現実的な要求のため、この交渉は成果なく打ち切られました。
その後、戦略的投資家である CORSAIR は、進行中の混乱により StaRUG による再建が不可能になったため、ブリッジ ファイナンスによる支払いをこれ以上行わないことを決定しました。融資銀行も、債務超過のため、さらなる融資を拒否しました。

取締役会は、すでに進展していた戦略的投資家 CORSAIR との交渉が完了できなかったことを遺憾に思います。現在、会社再建とランツフートの拠点および雇用の確保を目的とした破産手続きの一環として、会社救済のためのさらなる無期限プロセスが開始されています。

取締役会は、破産手続きの過程で同社が投資家に買収されると確信していますが、同時に、CORSAIR が Endor AG の買収に依然として関心を持っていると想定しています。
破産手続き中も Endor AG は事業を継続します。販売、保証、修理サービスは制限なく継続され、顧客は引き続きドライバーとソフトウェアのアップデートを受け取ります。

エンドルのCEO、アンドレス・ラフ氏は次のように述べた。「過去数ヶ月にわたるお客様、従業員、ビジネスパートナーからの信頼とサポートに感謝いたします。破産手続きの一環として、当社はリストラを継続し、全速力で会社の再編に取り組みます。当社はこの状況からより強くなって立ち上がり、持続可能で収益性の高い成長軌道に戻ることができると確信しています。」
取締役会は、大規模な企業危機の原因は近年の数多くの誤った経営判断にあるとみている。例としては、新本社の建設が大きすぎたこと、チップや商品の注文の計算が間違っていたために多額の減損が生じたこと、数百万ドル相当のプロセスやシステムの導入に失敗したことが挙げられます。

Endor AGの銀行負債は、特に2020年以降の成長段階で7,000万ユーロに増加しました。さらに、サプライヤーやその他のビジネスパートナーに対する多額の累積債務と、CORSAIRからの必要なつなぎ融資があります。その結果、グループの負債は現在9,500万ユーロ以上に増加しています。年間売上高が約1億ユーロであることを考えると、これは過剰債務と破産につながりました。

https://endor.ag/2024/07/30/endor-ag-files-for-insolvency-2/?lang=en

コメント