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FanatecからClubsport GT Cockpitが発売|MASK|ブログ

Fanatecから新たなコクピットが発売されました。GT用のコクピットのようで色は黒と白の2色です。このコクピットはFanatecだけでなく、Logitech, Thrustmaster等のハンコンやシフター等にも対応していると公式にも書かれています。ハンコンのコクピットは、CorsairがFanatecの買収前から独自で開発していましたが、買収後の今、それをFanatecブランドにして売り出したと考えられます。オプション品は、現状6種類用意。サイズは1675mm、幅775mm、高さ725mmです。残念ながら日本ではまだ発売されていません。

海外では予約受付中で、アメリカでは1週間以内に発送。ヨーロッパ圏では1月21日に発送のようです。799.99ドルなので、13万円弱といったところ。(ベースのフレームで)参考までにアメリカのサイトではGTDDPRO(8Nm)が、799.9ドル。それは日本円で128200円で売られています。なので、メインのフレームだけで日本販売価格は13万円弱ぐらいかもしれません。(パッケージが巨大そうなので、日本で発売されるのか?)いろいろなオプションを購入した場合の価格はこの次の項目を見てください。

ClubSport GT Cockpit (Black)
Innovative engineering and quality construction combine for a highly adjustable, immersive, and unique sim racing cockpi...
ClubSport GT Cockpit (White)
Innovative engineering and quality construction combine for a highly adjustable, immersive, and unique sim racing cockpi...

※日本国内では、日本用のFanatec公式ページに記載されている商品しか購入できません。見分け方としては、価格が「¥(円)」表記になっているものが日本の公式ページです。

以下の日本用のサイトの「コクピット」のカテゴリーのページに出てなかったら、買えないので、諦めて待ってください。

コックピット/ 取り付け
Rock-solid mounting options for improved stability and adjustability.

Fanatecは、昨年以下のCSL Cockpitを発売し、立て続けに今回Clubsportグレードのコクピットも発売しています。CSLコクピットは日本でも発売していることから、もしかしたらClubsport GT Cockpitも日本で購入できるようになるかも。(毎回日本に導入されるまでタイムラグがあるので、気長に待たないといけないでしょうが…)

CSL Cockpit
CSL Cockpit は、その重量以上のパンチ力を発揮します。アルミニウムとスチールの構造は、剛性と強度のためにあらゆる部分が最適化されています。

Fanatec ClubSport GT Cockpitはオプション品が多いっぽい

今回、Fanatec公式ページの取説に目を通し、アメリカ・ヨーロッパの公式サイトを確認して、わかったことを書いています。読み違いや認識不足がありましたらお許しください。

この画像で使用されているのは以下の製品。

ClubSport Racing Wheel F1®
ClubSport Racing Wheel F1®は、ユニークなブルーの鍛造カーボン仕上げを施した先進の Formula ステアリングホイールと、15Nmという驚異的なClubSport DD+ホイールベースを組み合わせたものです。
CSL Elite Pedals V2
CSL Elite Pedals V2は完全組み立て済みの3ペダルセット。加工し切り出されたアルミニウム製、クラッチとスロットルにはプリシジョンハールセンサーを搭載。ロードセルブレーキは“デュアルステージ”スプリングとエラストマースタックで...
ClubSport Shifter SQ V1.5
ClubSport Shifterは完全に金属でできており、これは、組み込みの品質、耐久性、信頼性をします。

冒頭にも記載したように、FanatecだけでなくLogitech、Thrustasterのハンコンも取り付けられると公式ページに記載されています。

以下のページを翻訳し、公式ページの下の方「互換性」を参照ください。

ClubSport GT Cockpit (Black)
Innovative engineering and quality construction combine for a highly adjustable, immersive, and unique sim racing cockpi...

ちなみに上の画像の通りに揃えると・・・(3画面用のフレームはまだ発売されていないようなので)

Clubsport GT Cockpit 799.99ドル
GT Cockpit Seat 299.99ドル
GT Cockpit PC Tray 99.99ドル
GT Cockpit Accesary Mount 79.99ドル
GT Cockpit Shifter Mount(左用) 149.99ドル
GT Cockpit Shifter Mount(右用) 149.99ドル
GT Cockpit Keyboard Tray 159.99ドル

合計 1739.93ドル

274000円!!
これを3画面化しようと思うと、5万円以上はするんでしょうね笑

もうこれは、貴金属です。(素材は鉄ですが)

アルミフレームでDIYした方がもちろん安いですし、アルミフレームの既製品を買ってもいいかも。この額なら日本のコクピット屋さんで、オーダーメイドできるかも。

ちなみに、ペダルの吊り下げキット79.99ドルっていうオプションもあります。

Fanatec ClubSport GT Cockpitに対応するホイールベース

ホイールベースだけだと、少なくともこれだけのものに対応しているとのこと。

  • ファナテック DD1 / DD2 / CS DD / CS DD+ / CSL DD / DD PRO / CSW V2.5 / V2 / CSL ELITE
  • ロジクールDDPRO/G27/G29/920
  • スラストマスター T-818 / T-GT / T-GT2 / TS-PC / TS-XW / T-500RS

プレートの上に、ホイールベースを置くようになっており、複数の穴が空いています。そのため上記以外でもさまざまなメーカーのハンコンを固定できるのでしょう。

Fanatec ClubSport GT Cockpitに対応するペダル

  • ファナテック CSP V3 / V2 / V1、CSP V3i、CSL、CSL ELITE
  • ロジクール プロペダル / G25 / G27 / G29 / G920
  • スラストマスター T-LCM / T3PM / T3PA Pro / T-150

ペダルを取り付けるプレートはこのように、多くの穴・溝が開いています。ここまで穴が空いていると、剛性がどうなっているのか気になるところ。厚みを増したり、部材を追加することで剛性を確保するようにしていると想像しています。

シフター、ハンドブレーキ等に関する記載もありますね。詳細は公式ページをご覧ください。(もっと細かく見たければ、「ダウンロード」タブのマニュアル

ClubSport GT Cockpit (Black)
Innovative engineering and quality construction combine for a highly adjustable, immersive, and unique sim racing cockpi...

Fanatec ClubSport GT Cockpitのシートについて

製品名はGTコクピットとなっていますが、GTカー、フォーミュラ、ラリー向けになるような着座位置にすることもできます。

Fanatecによると、バケットシートで再現するとしたらこれぐらいの角度らしいです。(厳密には各カテゴリー専用のシートがあり、違うと思いますが)自作コクピット派の人は参考にしてみてはいかがでしょうか。

シートはアメリカでは299.99ドルで売られています。47000円ぐらいか。

GT Cockpit Seat (Black)
Ultra comfortable bucket style seat with a fiber-reinforced plastic shell covered with a padded and breathable fabric.

オプションのフルバケットシートの材質

Fanatec ClubSport シートで究極の快適さを体験してください。長時間の耐久レースでサポートを提供するために巧みに造られたこのシートの超通気性生地は、競合製品よりも 4 倍通気性に優れています。

「競合製品」とはどこの製品なのか気になるところ。

GT Cockpit Seat (Black)
Ultra comfortable bucket style seat with a fiber-reinforced plastic shell covered with a padded and breathable fabric.

パッド入りの通気性のある生地で覆われた繊維強化プラスチックシェルで快適にラップ タイムに集中でき、耐久レース セッションでも涼しく集中できます。

Fanatec GTレーシングシートは分割できる

「当社の 2 ピースの繊維強化シェルは、必要な剛性と強度をすべて提供します。」と書いてある通り、このシートは分割されて発送されるようです。8本のボルトで上下の部分を固定するそうです。こんなシート、今までなかったと思います。(今まで実車用を流用してきましたもんね)

パッケージサイズは66cm×42cm×66cmとのこと。普通のバケットシートよりは持ち運び性に優れているでしょう。

気になる剛性ですが、重量が9kgとのことなので、そこまでペラペラのシートではないような気はします。ちなみにCSL Cockpitのオプションのシートは7.5kgなので、やはりこっちのシートの方が重く、グレードアップされているようです。

※背面が白いシートもある↓

GT Cockpit Seat (White)
Ultra comfortable bucket style seat with a fiber-reinforced plastic shell covered with a padded and breathable fabric.

おそらく、実車用のフルバケに比べると剛性等が劣ると思うので、気になる方は実車用が使えるかチェックしたいですよね。公式ページに「290mm標準ボルトパターン」とは書かれていますが、幅とかどうなんでしょうね。

表面の素材は通気性のある生地とのこと

「パッド入りで通気性のある生地の表面」としか書かれていないので、素材は不明。レースSIMって結構汗かきますよね。通気性は大切かも。

※話は変わりますが、いくら通気性が良くても、簡単に洗えないと、皮脂とかがついていくと思います。Tシャツを被せてる方とかいて、いいアイデアだななんて思ったりします。

シートの互換性はClubsport GT Cockpitのみとのこと

これの意味するところは、「CSL Cockpitには使えない」ということでしょう。

Clubsport GT Cockpit購入者以外の方でも、自作派の人で、移動時にコンパクトにしたい人とかには需要があるかも。

もちろん、法令や安全性の観点から実車には到底使えないものだと思うので、実車界隈の人にとってはおもちゃにしか見えないと思います。

シートスライダーは付属している

シートスライダーのスライダー部分は、もともとフレームに固定された状態で届くようです。

Fanatec ClubSport GT Cockpit、モニターは100×100のVESAのみ対応

32インチから39インチのワイドスクリーンを含む100 x 100 mm VESAモニターと互換性があるとのこと。32インチ以下は眼中に無いのでしょうか?とりあえずVESA100x100 mmの規格であれば取り付けられます。75x75mmとかのVESAもあったと思うので、購入の際はモニタの規格をチェックする必要がありますね。

直径50mmのスチールフレーム

直径 50 mm の丸型スチール チューブを使用して設計されており、たわみを最小限に抑えながら、高トルク ホイールベースと頑丈なペダル セットの力に耐え、びくともしない安定した体験を実現します。

とのこと。CSLコクピットのパイプ径がが何mmかは、調べても出てこなかったのでわかりませんが、写真や動画を見た限りでは明らかにClubsport GT Cockpitの方が太いですね。

このことから、結構な重量になるはず。調べてみると2つの箱で届くみたいですが、1個目の箱が46.5kg、2個目の箱が30.65kgです。合わせると77kg。それなりに重いので、お引越しが頻繁にある方は避けた方が良いかもしれませんね。

素早く自分で組み立てられる、らしい

個人的には、コクピットの組み立てって、そんな簡単なものじゃ無いと思っていますが、こういう企画製品はある程度は寸法が決められているので、DIYアルミフレームよりは、組んでいくときに迷うことが少ないかもしれません。

1時間では難しいかもしれませんが、取説をある程度頭に叩き込んでから初めて3時間ぐらい使えば、走り始めれるぐらいまでいけるかも。(もともとPCのセットアップができてたりしてるの前提ですよ)

配線をまとめたり、見た目に拘り始めたら1日ぐらいかかりそうな気はしますよw

そして、しっかりポジションを合わせたりしていると、長時間の練習に耐えられるようになるまで、数日は見ておかないといけないと思います。

以下の写真のようにケーブルを通せるように考えられています。

これはこれで、かっこよくなって、便利そうだけど間違ってケーブル通して抜いたり、ある程度ケーブルを通した後に、追加でケーブル通すときに時間のロスが発生しそうですw

左右のフレームに溝が掘られてて、意外と、便利かも。

円筒型のフレームなので、あまり汎用性なさそうだな、オプション品いっぱい買わないといけないんだろうなと思いましたが、左右のフレームに溝があり、そこにナットを入れることができます。M6と1/4インチのボルト用のナットが付属していますね。このナットを使えば、いろいろなものを柔軟に取り付けられるかも。

Clubsport GT Cockpitのオプション品について

シートは絶対買うことになると思いますが、その他のオプション品も見てみましょう。

ペダル吊り下げキット

ここまでの貴金属コクピットを購入される方は、V3 invertedのような吊り下げ専用のペダルを購入しそうですが、このようなオプションも用意されています。ドリフトや、実車のレースのトレーニング用として使いたい方には必要なオプションになりそうです。

GT Cockpit Inverted Pedal Mount
Easily attaches to your Fanatec ClubSport GT Cockpit pedal assembly.

GT Cockpit PC Tray

PCを床に置くと、埃を吸いやすくなったり、配線が邪魔になったりしますので、この位置はレースSIMだと、有効活用したくなるスペースですね。100ドルぐらいするんですが、すっきりさせたい方にとっては、必要なパーツかも。PCを置く位置によっては、モニタ付属のケーブルだと長さが足りないことがあるのですが、この位置なら大丈夫でしょう。

GT Cockpit PC Tray
A secure and versatile tray for your PC or console, offering easy access to your ports and connections while saving floo...

上のように、まずベースを取り付けて、下の図のように追加で部品を取り付けます。

GT Cockpit Accessory Mount

公式ページを見る限りだと、このマウントは左右で1個ずつ同封されているように見えます。このように、テレメトリーの液晶画面の追加や、配信用のカメラをマウントすることを想定しているようです。

GT Cockpit Accessory Mount (Black)
Ideal for mounting the Elgato Stream Deck, digital dashboards, button boxes, microphones, and cameras.

GT Cockpit Shifter Mount

このバーですが、右用と左用があります。シフター用のプレートも含まれているはず。(多分)

GT Cockpit Shifter Mount - Left (Black)
Accessory kit for perfectly positioning your shifter and/or handbrake. Includes mounting tube, plate, clamps, and extens...
GT Cockpit Shifter Mount - Right (Black)
Accessory kit for perfectly positioning your shifter and/or handbrake. Includes mounting tube, plate, clamps, and extens...

このシフター用のプレートもついているはず。

GT Cockpit Keyboard Tray

キーボードトレイですね。159ドル。キーボードを置くだけにしては、高級か。キーボード税ですね。

GT Cockpit Keyboard Tray
This uniquely designed keyboard tray can accommodate most any keyboard and mouse combo.

100x100mmのVESA規格になっているので、キーボード以外でも装着は可能。モニタを装着することも可能とのこと。

一つ前に紹介したGT Cockpit Shifter Mountが必要のようです。

159ドルするとあって、剛性感が高そうな構造にはなってはいますが、キーボードを置くのにそこまで…コストはかけたく無いなと思いつつ、このコクピットを購入する人は、その辺を度外視して統一性を求めて買えばいいんだと思います。フレームのほとんどがパイプ形状なので、汎用性のあるキーボードトレイとか、導入しにくそうではありますね。

まだ発売されてないオプションも

写真や取説に登場していて、まだ発売されていないオプションもあります。

フロントマウントのブラケットや、3画面(4画面)用のフレームなどです。

Fanatec ClubSport GT Cockpitは前後別々の色を注文できる?

どうも、コクピットは2個の箱で構成されているようで、「ボックス1」と「ボックス2」をバラでも購入ができるよう。そのため、白と黒の組み合わせでバラバラで購入してこのようにもできるっぽい。(多分)

ClubSport GT Cockpit Box 2

Clubsport GT Cockpitは発売されるのか?

このコクピット、価格の割に倉庫の容量を結構圧迫しそうな気がするので、Fanatecとしてはあまり在庫は作りたくないはず。日本で発売されたとしても数は少なく取り合いになりそうな気がします。

だって、昨年11月末のブラックフライデーのRedBull F1の限定ステアリング、ヨーロッパやアメリカではおそらく1000以上発売され、まだアメリカでは200以上の売れ残ってるのに、日本の割り当ては100程度で、1日か2日で完売。為替がどんどん円安側に向かっている日本で売って、クレジットとかの入金が1ヶ月2ヶ月遅れたら、為替差損大きそうですから、あまりリスクは取れないのでしょう。

ClubSport Steering Wheel Formula Oracle Red Bull Racing 2024
The limited edition ClubSport Steering Wheel Formula Oracle Red Bull Racing 2024 is a stunning formula-style wheel to re...

とはいいつつも、Fanatecファンを増やすためには、コクピットもFanatecで愛着を持たせて囲い込みたいと思うので、頑張って日本でも発売するんじゃないのかな?なんて思っています。

さいごに

金曜の深夜に、まとめてみました。まだ日本で発売されていませんが、何かの参考になった方、いいね等していただければ、頑張れます。結構まとめるの大変・・・。(設計するのはもっと大変だったと思う)

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