
Fanatecから新たなコクピットが日本で発売されました。GT用のコクピットのようで色は黒と白の2色です。このコクピットはFanatecだけでなく、Logitech, Thrustmaster等のハンコンやシフター等にも対応していると公式にも書かれています。ハンコンのコクピットは、CorsairがFanatecの買収前から独自で開発していましたが、買収後の今、それをFanatecブランドにして売り出したと考えられます。オプション品は、現状6種類用意。サイズは1675mm、幅775mm、高さ725mmです。残念ながら日本ではまだ発売されていません。→4/24日本でも発売されました。
- このFanatecのGT Cockpitを超ざっくりまとめると
- Fanatec ClubSport GT Cockpitはオプション品が多いっぽい
- Fanatec ClubSport GT Cockpitのシートについて
- Fanatec GT Cockpitは社外品のシートを使用できるか?
- Fanatec ClubSport GT Cockpit、モニターは100×100のVESAのみ対応
- 直径50mmのスチールフレーム
- 素早く自分で組み立てられる、らしい
- 左右のフレームに溝が掘られてて、意外と、便利かも。
- Clubsport GT Cockpitのオプション品について
- GT Cockpit Accessory Mount
- まだ発売されてないオプションも
- Fanatec ClubSport GT Cockpitは前後別々の色を注文できる?
- Clubsport GT Cockpitは発売されるのか?→発売された!
- さいごに
このFanatecのGT Cockpitを超ざっくりまとめると
・Fanatecのガッチリ系シート。(結構場所を取るので、広い家やガレージを持つ人用)
・黒と白バージョンあり。価格は同じ
・オプションも一部白選択可能
・現在、フレームとシートのみ販売中で在庫あり
・PCトレイやシフターマウント等のオプションは予約販売状態で発送は6月か
・写真のフルオプにすると26.9万円ぐらい
・レースSIMを始められる、コクピット&シートの組み合わせで185,875円!!
海外では予約受付中で、アメリカでは1週間以内に発送。ヨーロッパ圏では1月21日に発送のようです。799.99ドルなので、13万円弱といったところか。(ベースのフレームで)参考までにアメリカのサイトではGTDDPRO(8Nm)が、799.9ドル。それは日本円換算で128200円。なので、メインのフレームだけで日本の販売価格は13万円弱ぐらいかもしれません。
→4/24頃に発売されたようで、黒・白ともフレームの価格が135175円でした。(50700円のシートも必要になるけどね)(パッケージが巨大そうなので、日本で発売されるのか?)いろいろなオプションを購入した場合の価格はこの次の項目を見てください。シートは
黒の組み合わせ



白の組み合わせ(シートは背面が白です)



※日本国内では、日本用のFanatec公式ページに記載されている商品しか購入できません。見分け方としては、価格が「¥(円)」表記になっているものが日本の公式ページです。
シート等のオプション品は以下の日本用のサイトの「コクピット」のカテゴリーを見てみてください。オプションが追加されるかもしれません。

Fanatecは、昨年以下のCSL Cockpitを発売し、立て続けに今回Clubsportグレードのコクピットも発売しています。CSLコクピットはすでに日本でも発売されていました。そして、多少欧米から遅れましたが、今回Clubsport GT Cockpitも日本で購入できるようになったわけです。(パッケージが巨大になりそうなので、どれだけ数が用意されているのか)

Fanatec ClubSport GT Cockpitはオプション品が多いっぽい
今回、Fanatec公式ページの取説に目を通し、アメリカ・ヨーロッパの公式サイトを確認して、わかったことを書いています。読み違いや認識不足がありましたらお許しください。

この画像で使用されているのは以下の製品。



冒頭にも記載したように、FanatecだけでなくLogitech、Thrustasterのハンコンも取り付けられると公式ページに記載されています。
公式ページの下の方「互換性」を参照ください。


ちなみに上の画像の通りに揃えると・・・(3画面用のフレームはまだ発売されていないようなので)
Clubsport GT Cockpit 799.99ドル→135175円
GT Cockpit Seat 299.99ドル→50700円
GT Cockpit PC Tray 99.99ドル→16900円
GT Cockpit Accesary Mount 79.99ドル→13515円
GT Cockpit Shifter Mount(左用) 149.99ドル→25345円
GT Cockpit Shifter Mount(右用) 149.99ドル→25345円
GT Cockpit Keyboard Tray 159.99ドル→27000円
合計 1739.93ドル(シフターマウントは片方ののみの価格)
268,635円!!
これを3画面化しようと思うと、5万円以上はするんでしょうね笑
もうこれは、貴金属です。(素材は鉄ですが)
アルミフレームでDIYした方がもちろん安いですし、アルミフレームの既製品を買ってもいいかも。この額なら日本のコクピット屋さんで、オーダーメイドできるかも。
ちなみに、ペダルの吊り下げキット79.99ドルっていうオプションもあります。
Fanatec ClubSport GT Cockpitに対応するホイールベース
ホイールベースだけだと、少なくともこれだけのものに対応しているとのこと。
- ファナテック DD1 / DD2 / CS DD / CS DD+ / CSL DD / DD PRO / CSW V2.5 / V2 / CSL ELITE
- ロジクールDDPRO/G27/G29/920
- スラストマスター T-818 / T-GT / T-GT2 / TS-PC / TS-XW / T-500RS

プレートの上に、ホイールベースを置くようになっており、複数の穴が空いています。そのため上記以外でもさまざまなメーカーのハンコンを固定できるのでしょう。
Fanatec ClubSport GT Cockpitに対応するペダル
- ファナテック CSP V3 / V2 / V1、CSP V3i、CSL、CSL ELITE
- ロジクール プロペダル / G25 / G27 / G29 / G920
- スラストマスター T-LCM / T3PM / T3PA Pro / T-150
ペダルを取り付けるプレートはこのように、多くの穴・溝が開いています。ここまで穴が空いていると、剛性がどうなっているのか気になるところ。厚みを増したり、部材を追加することで剛性を確保するようにしていると想像しています。

シフター、ハンドブレーキ等に関する記載もありますね。詳細は公式ページをご覧ください。(もっと細かく見たければ、「ダウンロード」タブのマニュアル

Fanatec ClubSport GT Cockpitのシートについて
製品名はGTコクピットとなっていますが、GTカー、フォーミュラ、ラリー向けになるような着座位置にすることもできます。

Fanatecによると、バケットシートで再現するとしたらこれぐらいの角度らしいです。(厳密には各カテゴリー専用のシートがあり、違うと思いますが)自作コクピット派の人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
シートはアメリカでは299.99ドルで売られています。47000円ぐらいか。
→黒、白ともに50700円でした。


オプションのフルバケットシートの材質

Fanatec ClubSport シートで究極の快適さを体験してください。長時間の耐久レースでサポートを提供するために巧みに造られたこのシートの超通気性生地は、競合製品よりも 4 倍通気性に優れています。
「競合製品」とはどこの製品なのか気になるところ。

パッド入りの通気性のある生地で覆われた繊維強化プラスチックシェルで快適にラップ タイムに集中でき、耐久レース セッションでも涼しく集中できます。
Fanatec GTレーシングシートは分割できる

「当社の 2 ピースの繊維強化シェルは、必要な剛性と強度をすべて提供します。」と書いてある通り、このシートは分割されて発送されるようです。8本のボルトで上下の部分を固定するそうです。こんなシート、今までなかったと思います。(今まで実車用を流用してきましたもんね)

パッケージサイズは66cm×42cm×66cmとのこと。普通のバケットシートよりは持ち運び性に優れているでしょう。
気になる剛性ですが、重量が9kgとのことなので、そこまでペラペラのシートではないような気はします。ちなみにCSL Cockpitのオプションのシートは7.5kgなので、やはりこっちのシートの方が重く、グレードアップされているようです。
※背面が白いシートもある↓

おそらく、実車用のフルバケに比べると剛性等が劣ると思うので、気になる方は実車用が使えるかチェックしたいですよね。公式ページに「290mm標準ボルトパターン」とは書かれていますが、幅とかどうなんでしょうね。
表面の素材は通気性のある生地とのこと
「パッド入りで通気性のある生地の表面」としか書かれていないので、素材は不明。レースSIMって結構汗かきますよね。通気性は大切かも。
※話は変わりますが、いくら通気性が良くても、簡単に洗えないと、皮脂とかがついていくと思います。Tシャツを被せてる方とかいて、いいアイデアだななんて思ったりします。

シートの互換性はClubsport GT Cockpitのみとのこと
これの意味するところは、「CSL Cockpitには使えない」ということでしょう。
Clubsport GT Cockpit購入者以外の方でも、自作派の人で、移動時にコンパクトにしたい人とかには需要があるかも。
もちろん、法令や安全性の観点から実車には到底使えないものだと思うので、実車界隈の人にとってはおもちゃにしか見えないと思います。
シートスライダーは付属している

シートスライダーのスライダー部分は、もともとフレームに固定された状態で届くようです。

Fanatec GT Cockpitは社外品のシートを使用できるか?
今のところレカロ・ブリッド等の社外品のシートを取り付けたい場合は、手元にシートがあり、最悪装着できなくてもFanatec純正シートを購入して取り付けようと思っている方や金属加工に自信がある方だけがチャレンジするべきでしょう。それ以外の方は、Fanatec純正シートを選んでおくのが無難かと思います。

以下リンク先のページの「マニュアル&ガイド(ページの下のほう)」掲載のPDFより。

取説の黄色の注意事項には以下のように書かれています。
社外品シート:社外品シートを取り付ける場合は、取り付けポイントの中心間距離が290mmであることを確認してください。シートの幅が若干狭い場合や広い場合は、調整範囲が限られています。
290mmとは、この部分かと思います。実際、私の社外品シートもメジャーで軽く図った程度ですが、29cmと言っていい感じでした。

横幅は、ブラケットに左右にスライド可能なのでそこで微調整できるでしょう。また、僕のシートみたいにボルト部分にスペーサーを入れるとか。

穴の横の幅が問題となってくるわけですが、以下から類推するしかなさそうですね。

Fanatec ClubSport GT Cockpit、モニターは100×100のVESAのみ対応
32インチから39インチのワイドスクリーンを含む100 x 100 mm VESAモニターと互換性があるとのこと。32インチ以下は眼中に無いのでしょうか?とりあえずVESA100x100 mmの規格であれば取り付けられます。VESAには75x75mmとかの規格も存在すると思うので、購入の際はご自身のモニタの規格をチェックする必要がありますね。

直径50mmのスチールフレーム

直径 50 mm の丸型スチール チューブを使用して設計されており、たわみを最小限に抑えながら、高トルク ホイールベースと頑丈なペダル セットの力に耐え、びくともしない安定した体験を実現します。
とのこと。CSLコクピットのパイプ径がが何mmかは、調べても出てこなかったのでわかりませんが、写真や動画を見た限りでは明らかにClubsport GT Cockpitの方が太いですね。
このことから、結構な重量になるはず。調べてみると2つの箱で届くみたいですが、1個目の箱が46.5kg、2個目の箱が30.65kgです。合わせると77kg。それなりに重いので、お引越しが頻繁にある方は避けた方が良いかもしれませんね。
素早く自分で組み立てられる、らしい
個人的には、コクピットの組み立てって、そんな簡単なものじゃ無いと思っていますが、こういう企画製品はある程度は寸法が決められているので、DIYアルミフレームよりは、組んでいくときに迷うことが少ないかもしれません。
1時間では難しいかもしれませんが、取説をある程度頭に叩き込んでから初めて3時間ぐらい使えば、走り始めれるぐらいまでいけるかも。(もともとPCのセットアップができてたりしてるの前提ですよ)
配線をまとめたり、見た目に拘り始めたら1日ぐらいかかりそうな気はしますよw
そして、しっかりポジションを合わせたりしていると、長時間の練習に耐えられるようになるまで、数日は見ておかないといけないと思います。

以下の写真のようにケーブルを通せるように考えられています。

これはこれで、かっこよくなって、便利そうだけど間違ってケーブル通して抜いたり、ある程度ケーブルを通した後に、追加でケーブル通すときに時間のロスが発生しそうですw
左右のフレームに溝が掘られてて、意外と、便利かも。
円筒型のフレームなので、あまり汎用性なさそうだな、オプション品いっぱい買わないといけないんだろうなと思いましたが、左右のフレームに溝があり、そこにナットを入れることができます。M6と1/4インチのボルト用のナットが付属していますね。このナットを使えば、いろいろなものを柔軟に取り付けられるかも。


Clubsport GT Cockpitのオプション品について
シートは絶対買うことになると思いますが、その他のオプション品も見てみましょう。
ペダル吊り下げキット
ここまでの貴金属コクピットを購入される方は、V3 invertedのような吊り下げ専用のペダルを購入しそうですが、このようなオプションも用意されています。ドリフトや、実車のレースのトレーニング用として使いたい方には必要なオプションになりそうです。
↓↓日本での価格、13515円でした。 黒のみです。白はありません。



GT Cockpit PC Tray
PCを床に置くと、埃を吸いやすくなったり、配線が邪魔になったりしますので、この位置はレースSIMだと、有効活用したくなるスペースですね。100ドルぐらいするんですが、すっきりさせたい方にとっては、必要なパーツかも。PCを置く位置によっては、モニタ付属のケーブルだと長さが足りないことがあるのですが、この位置なら大丈夫でしょう。
↓↓日本での価格、16900円でした。 黒のみです。白はありません。



上のように、まずベースを取り付けて、下の図のように追加で部品を取り付けます。

GT Cockpit Accessory Mount
公式ページを見る限りだと、このマウントは左右で1個ずつ同封されているように見えます。このように、テレメトリーの液晶画面の追加や、配信用のカメラをマウントすることを想定しているようです。
↓↓日本での価格、13515円でした。 黒と白、両方あり。



GT Cockpit Shifter Mount
このバーですが、右用と左用があります。シフター用のプレートも含まれているはず。(多分)

右側用 ↓日本での販売価格、25345円


左側用 ↓日本での販売価格、25345円



このシフター用のプレートもついているはず。

GT Cockpit Keyboard Tray
キーボードトレイですね。159ドル。キーボードを置くだけにしては、高級か。キーボード税ですね。
↓日本での販売価格、27000円!!(高い!) 黒のみ。白はありません。


100x100mmのVESA規格になっているので、キーボード以外でも装着は可能。モニタを装着することも可能とのこと。
一つ前に紹介したGT Cockpit Shifter Mountが必要のようです。

159ドルするとあって、剛性感が高そうな構造にはなってはいますが、キーボードを置くのにそこまで…コストはかけたく無いなと思いつつ、このコクピットを購入する人は、その辺を度外視して統一性を求めて買えばいいんだと思います。フレームのほとんどがパイプ形状なので、汎用性のあるキーボードトレイとか、導入しにくそうではありますね。

まだ発売されてないオプションも
写真や取説に登場していて、まだ発売されていないオプションもあります。

フロントマウントのブラケットや、3画面(4画面)用のフレームなどです。

Fanatec ClubSport GT Cockpitは前後別々の色を注文できる?

どうも、コクピットは2個の箱で構成されているようで、「ボックス1」と「ボックス2」を合わせるとこのようにできるみたいだが、少なくとも日本でこのような組み合わせでは売られていない。お友達と1台ずつ買って、交換するしかなさそうですw
Clubsport GT Cockpitは発売されるのか?→発売された!
このコクピット、価格の割に倉庫の容量を結構圧迫しそうな気がするので、Fanatecとしてはあまり在庫は作りたくないはず。日本で発売されたとしても数は少なく取り合いになりそうな気がします。
だって、昨年11月末のブラックフライデーのRedBull F1の限定ステアリング、ヨーロッパやアメリカではおそらく1000以上発売され、まだアメリカでは200以上の売れ残ってるのに、日本の割り当ては100程度で、1日か2日で完売。為替がどんどん円安側に向かっている日本で売って、クレジットとかの入金が1ヶ月2ヶ月遅れたら、為替差損大きそうですから、あまりリスクは取れないのでしょう。

とはいいつつも、Fanatecファンを増やすためには、コクピットもFanatecで愛着を持たせて囲い込みたいと思うので、頑張って日本でも発売するんじゃないのかな?なんて思っています。
さいごに
以前、フルオプションにすると28万円ぐらいになりそうとXでつぶやき(ポスト)していたのですが、大体27万円ですねw(Xにポストする時、計算間違えて、24.5万と書きましたが、もう少し高かったです。)
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