
2025年、10月7日に、CSL Steering Wheel GT3が発売されました。Fanatecの主要なステアリングとして発売されていたマクラーレンGT3ステアリングのカラーリング変更バージョンになります。
価格は3万円と、Fanatecステアリングの中ではリーズナブル。従来のマクラーレンステアリングと同様、Xboxに対応。GTDDPROやClubsport DD+との組み合わせでプレステにも対応。今後もFanatecを初めて買う際の主要な選択肢になるような気がします。

特徴としては、Xbox対応、直径300mm、ラバーグリップ、4パドル(2つONOFF・2つアナログパドル)、ロータリースイッチ、QR2Liteといったところでしょうか。

Fanatec CSL Steering Wheel GT3のセットも同時に販売開始
CSL DD Ready2Race GT3 Bundle (5 Nm)
74000円(25000円OFF)の一番、ベーシックな構成です。5NmのCSLDDと、CSLペダル。これで、XboxとPCに対応します。まずはこれを選ぶ人が多いような気がします。

CSL DD Ready2Race GT3 Bundle (8 Nm)
上記モデルに対し、5Nmを8NmにパワーアップさせるためのACアダプタ、ロードセルブレーキペダルの追加で3ペダル化、テーブルクランプが付属します。

個人的には、テーブルクランプを使いつつ重いロードセルペダル…となると、椅子の固定をする問題が出てくる(ブレーキ踏んだ時椅子をしっかり固定していないとしっかりブレーキ踏めない)ので、ちょっと?な組み合わせですが、とりあえず購入して物が届いて机で遊んでみてからコクピットは考える、という方にとっては選択肢になるのかもしれません。
ClubSport DD+ Ready2Race GT3 Bundle (15 Nm)
Clubsport DD+を選定したことにより、プレステにも対応しています。これによって、プレステ、Xbox、PC全てに対応できるセットとなります。ペダルはアルミ削り出しのFanatecの中で一番グレードの高い物が選定されています。値段見ると、なかなか買えないですねw

Fanatec CSL Steering Wheel GT3、安価だが、スイッチが充実
Fanatecステアリングの中ではリーズナブルなCSLグレードですが、スイッチとパドルが充実しており、Fanatecを初めて購入する際の主要な選択肢となるステアリングだと思います。
昔、マクラーレンステアリングを説明する際に作った画像です。機能は変わっていないので、この通りのはず。3個の回転型のスイッチを搭載。2つのトグルスイッチ(上下に動くやつ)も。


Fanatec CSL Steering Wheel GT3をプレステに対応させるには?
答え:ホイールベースにGTDDPROやGTDDExtreme(Clubsport DD+)を選ぶ。
Fanatecでは、プレステの認証はホイールベースが担っており、Xboxの認証はステアリングが担っています。
そのため、このステアリングはXboxにも対応していることから、プレステに対応しているGTDDPROやGTDDExtremeをホイールベースとして選ぶことで、このステアリングを買ってしまえばプレステ・XBOX・PC全てに対応するセットになります。
CSLDD、Clubsport DD、Podium DD1/DD2と組み合わせたば場合は、XboxやPCでは使えますが、プレステには対応しません。

Fanatec CSL Steering Wheel GT3はパドルがイイと思う。
上の左右のパドルは普通のシフトップ、シフトダウンのパドルです。左右が一体になっていて、例えば片手だけの操作でシフトアップ、ダウンができる優れものです。これは、他のFanatecのステアリングでは無い機能です。
・右パドルを引くと、シフトアップ。右パドルを奥に押し込むとシフトダウンになります。
また下のパドルはアナログパドル(ONOFF信号でなく、0〜100%の出力が出るパドル)になっており、パドルクラッチとして使用することもできます。F1等のスタートで、使えますし、ペダルなしで右をアクセル、左をブレーキといった割り当てで使うこともできるので、足の不自由な方にもリーズナブルな選択肢になるかと。
今回からかと思われますが、マグネティックパドル化されていますので、操作感も良いことが期待されます。

カスタムロッカースタイルのマグネティックシフターは、片手でシフトアップとシフトダウンが可能です。アナログパドルはさらに柔軟性を高め、正確なスタンディングスタートのためのデュアルクラッチシステムとして使用したり、ブレーキとスロットルの手動入力として使用したりできます。
Fanatec CSL Steering Wheel GT3のクイックリリースはQR2 Lite
ホイールベースとの接合部分であるクイックリリースにはQR2Liteが使用されています。現状販売されているすべてのホイールベースに対応します。ホイールベースの名前にQR2とついていればOK。
以下のCSL DD QR1には対応しないので、そこだけは注意が必要です。CSL DD QR2だと対応します。

Fanatec CSL Steering Wheel GT3の気にしておくべき点
素材が樹脂メインになりますので、剛性感は金属メインのステアリングと比べると劣ります。剛性感を求める人でGT用となると、こちらあたりを選択しておいた方が幸せになると思います。ただし、今回のステアリング3本分の価格になってしまいますが。

価格的に比較対象になるステアリング

F1 Esportsステアリングは35000円です。価格が近く形状が似ており、比較対象に入れる方がいるかもしれません。(直径は270mmになります。今回のGT3ステアリングの300mmに対してコンパクトです)

個人的に、F1 Esportsでの利点はエンジン回転数LEDの存在で、画角を調整する際にステアリングをゲーム画面内に表示させたくない人にとっては、シフトアップダウンのタイミングがわかりやすいので、有利になります。そこは気にしないという方は、エンジン回転数LEDにこだわる必要はありません。
また、F1 Esportsは、Advanced Paddle Moduleを追加できるというメリットがあります。とても操作感触がいいパドル、お勧めできるパドルなのですが、それなりのお値段がします。35000円というこの価格帯のステアリングを考えている人にとって、このパドルを追加で購入するのって、選択肢に入るのかな?なんて思ったり。

4つのON/OFFのパドルと、2つのアナログパドルが組み合わされているパドルです。
それに対して、今回のCSL Steering Wheel GT3は、4パドルですし、アナログパドルもついて、Advanced Paddle Module単体と価格がほぼ同じwなので、とてもリーズナブルと言えます。
形状的に比較対象になるステアリング
CSL Elite Steering Wheel Porsche Vision GT

ステアリングの直径が310mmと近いです。こちらの方が高価です。主な理由として考えられるのは、使用している素材として、フレーム部分にアルミを選定しているのと、ポルシェのライセンス料が乗っているのか、高価に。ただし工場出荷状態ではQR2Liteが付属してくるというチグハグにも感じてしまうパッケージングです。ちなみにXboxには対応しません。価格とGT3ステアリングの4パドルのみを考えると、CSL Steering Wheel GT3を選ぶ人が多いかと思います。

力尽きたのでこれぐらいにしておきます。何かの参考になった方がいたら、いいね等いただければ嬉しいです!




















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