
2025年の10月17日、ハンドルコントローラーの会社であるFanatecは、Podium DD、Podium Pedalsを発表しました。発売予定は2026年初頭とのことなので、ちょっと自分なりの感想を書きたいと思います。

僕も含めレースSIM沼に浸かってしまったオッさんたち(お姉様も?)は、
「Fanatec、ホイールベースとモーターのハイグレードシリーズ、さすがにそろそろ出せよ。」
と思っていた方もいたのでは無いでしょうか。
今回の記事はペダルの方について思うことを書いてみようと思います。
Fanatecのペダルについて、現在Clubsport V3ペダルがフラッグシップのペダルです。
アルミ切削加工だし、振動モーターなんかがついていて、あのお値段。吊り下げ式も、専用に設計されていてあのお値段。ということで、リーズナブルに感じられるSIMペダルです。プレステでグランツーリスモで使ったりするには、十分すぎるかと。


しかしV3ペダルは、ペダルカーブ(踏み込み量に対してどれぐらいPCにインプットできるのかの強弱を細かく調整)の調整機能が無いところとか、ちょっとセンサーの解像度が他社のハイグレードなモデルと比べて12ビット(4096段階)と低めなところとか、SIMマニアなおっさんなんかは、「もっと高級で多機能なペダル出して欲しい。」なんて思っていた方も多少いたりするのでは。(そういう方は他社のハイエンドペダルに行ってしまった方も多いと思いますが)
V3ペダルにペダルカーブ調整機能がなかったことはは他社モデルと比べて明確なネガティブポイントであり、SIMマニアな方またはお金持ち富裕層バブリーおじさんからすると、物足りなさを感じていたのでは無いでしょうか?
最近、忙しかったりしてタイムリーに記事を上げられず、Podiumシリーズ発表後数日が経ってからの投稿になるわけです。
基本的には今まで、自分で英語の原文読んだり聞いたり、SIM製品を購入して自分の言葉で記事にしてきましたが、AIの進化はすごいもので、頼ってしまいますね。製品のページをコピペして「ブログ記事にして」なんて書くと、それっぽいものが一瞬でできてしまう時代になりましたが、この記事ではできる限り、僕の頭で感じたことを言語化するように心がけています。Fanatec歴も長くなってきたので、実体験に基づくコメントなんかも入れていこうかと思います。
Podium Pedalsの3ペダル Package
アクセルペダルとクラッチペダルには高精度ホールセンサー(非接触センサーのこと)が使用されています。SIMレーサーにとって一番大事なブレーキには200kg対応のロードセルが採用。エラストマーを踏みつける方式ですね。
構造はかなり異なりますが、他のFanatecのペダルと同様エラストマーが使用され、それを踏みつける際にその樹脂が潰れる反力をブレーキの反力として足で感じ取る方式となります。(その踏んだ時の重さがPCへのインプット信号って、そんなのこのブレーキを欲しがっているレベルのおっさん方には釈迦に説法かもしれませんが。)
特許エラストマーなんていう表現があったのですが、どこが特許なんでしょうね。
ツールを使わずにストローク・プリロード・抵抗の調整が可能とのことで、本当に簡単なら便利になるでしょう。一方、便利さの反面(これはまだ触ってないからわからないですよ)硬すぎて手で簡単にネジを緩められなかったり、手で固定したものが緩んだりするリスクもあったりするわけで、その辺がどうなのか、実際自腹購入して、手にしてみないとわからないですね。

いろいろな情報を見たところ、太いフランジ形状の一つ一つが回せるようになっていて(上の写真のダルマ落としの輪っかみたいなやつ)、それを回すことで、バネをはじめから縮めてしまうことでストロークを短くできたりする機能があるようです。もしかしたら結構調整はしやすいかもしれません。ただし、本当にこだわり出してバネ自体の重さを変えたくなると結局バラして、中のバネも変えたりする必要も出てくるかもしれません。このレベルのペダルを買うSIMマニアおじさんなら、それも苦ではないでしょう。


Podium Pedalsの2ペダル Packageも発売
2ペダルのカーボンのヒールプレートがめちゃくちゃかっこいい。

3ペダルと基本的な構造は同じで、異なるのはペダルの数で、クラッチがありませんね。
また、2ペダルパッケージはフォーミュラースタイルのカーボン製ヒールレスト・ペダルプレートが特徴的で、これがとてもかっこいいですよね。

メルセデスがF1のペダルについて解説している動画があるんですが、ハミルトンとラッセル時代の動画ではありますが、プレートなんかが同じような雰囲気でいいですね。

やっとペダルカーブの調整が可能に!
発表された情報によると、やっとペダルカーブの調整が可能になったようです。これがCSLグレードやクラブスポーツグレードのペダルV2やV3ペダルまで波及するのかが既存ユーザーの方々は気になるところでしょう。
少し気になる点はセンサー解像度の情報がないこと
センサーの解像度に関する記載がなかった。
Clubsport V3ペダルは12ビットの解像度で、あらかじめソフトで設定したMAXとMINの間を、ペダルを踏んだ時の圧力の4096刻みでPCに入力することになる。他社ハイエンドなペダルは16ビット(65536通り)とかいう解像度を持ったセンサーを使っているので、その辺がどうなんでしょうね。
現行モデルの12ビットだと、超違いがわかる人からするとブレーキの出力の荒さを感じられるかもしれないレベルですが、14ビット(16384通り)ぐらいあれば、スムーズな出力信号がだせるんじゃないのかななんて。どうであれ、性能と耐久性を両立したセンサーが選定されることを願うばかりですね。
Podium PedalシリーズとClubsport V3ペダルとの違いは?

現在得られている情報から、上の写真のV3と比べて明確に秀でている点は
- ツールレス設計
- 150kg対応ロードセル
- ホールセンサー搭載
- アプリ連携(ペダルカーブとか)
の4点ですね。
精度と調整の自由度では、2026年モデルのPodium Pedalが圧倒的に上になるでしょう。
すでに記載した通り、センサーの解像度がどれぐらい向上したか知りたいのですが、情報が無いんですよね。
プレステ対応は?値段は?
Clubsport DD+やGTDDPROに直接繋ぐことで、プレステに対応するように作られていると推測しています。


お値段は、Heusinkveldペダルに近いような値段で出してくるんじゃ無いでしょうか?
日本だと10万円前後ではないかなと思っています。3ペダルだと12万円とか。
注意点
ロードセルペダルは、樹脂を足で結構な力で踏みつけて、その重さをセンサーが感じ取る方式なので、ハンコン用のコクピットを用意していないとが無いと、使ってて楽しく無いというか辛いだけです。コクピットを用意する余裕がない方は単なる柔らかめなバネ式のCSLペダルを選定すべきです。あと、毎回片付けないといけない人も。多分、このPodium Pedal、重いですよ。

最低でも、このような金属製のフレームのコクピットを選定しておくべきかと。

これはびっくりするぐらい安いですが、こういう折りたたみ式だと多分、Podium Pedalのロードセルブレーキ踏んで力かけたとき、いろんなところから力が逃げていって、思い通りのブレーキができないと思う。ロードセルじゃない方式のペダルで、「ゲームは軽く30分程度までしか遊ばない!」とかなら、こういう折りたたみのでもいいと思うけど、長く遊んでいると、所々太ももの裏とか、痛くなったりする可能性も。もっと重量級の折りたたみ式コクピットとかなら、使い物になる可能性もありますがやっぱり、Podium Pedal買うようなSIMマニアさんには釈迦に説法ですが。
※5Nmぐらいまでのハンコンならお手軽にこのレベルの製品でも耐えられると思いますが、それ以上のハイトルクなものは…やっぱり金属製のしっかりしたやつを選びましょう。
で、FanatecのPodium Pedal買うの?
Podium 3pedalか、Podium DD、どちらかは自腹購入してもいいかななんて思っています。Podium Pedalなんかが気になりますね。
とまぁ、超高級そうなのでFanatecさんが提供してくれないものだろうか?いや、貸すだけでもいいからと、やらしいことも考えつつ、しめくりたいと思います。
最近、なかなか書けてないのですが、いいね等してくれたら、ホイールベースPodium DDに対する考えなんかも書いていけたらなと思います。
このメディアがFanatecの目に留まって、製品貸してくれないかな。。。












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