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FANATECのPodium DD2センターズレが生じた際の記録|MASK|ブログ|

先月、「FANATECのPodium DD2で遊んでいると、センターずれをしてしまう」という方からメールが届きました。このカッコいい機材のオーナーさんです。丁寧にできる限り状況を伝えてきていただいたのが伝わったので、SIMレーサー仲間としてわかる限りのことはお伝えしました。

ちなみに、このSIMの構成を教えてもらいました。頭上まで伸びたフレーム、アクリル板が非常に興味深いです。

このコックピットはTRAK RACERのコックピット「TR80」に、
ミスミの8シリーズ(40 x 40)14本とアクリルパネル2枚を組み付けて筐体形状にしたものなのですが、
TR80側のTスロ金具とL字金具を使えばTR80にミスミ8シリーズが固定できることに気が付き、音の反響 + 剛性改善 + 見た目向上を目的に組み立てしたものです。

シートはSparco製のものを選定されているようです。

機材は、FANATEC Podium DD2を中心に、ステアリングはおそらくPodiumシリーズを使用されFANATECの中でも剛性感が高い組み合わせです。ペダルはHeusinkveldですね。

Podium Wheel Base DD2
究極のフォースフィードバック体験であるPodium DD2のご紹介。画期的なテクノロジー、驚異的なパフォーマンス。非常に単純に、これまでで最も高度なダイレクトドライブソリューションです。
Sprint Black • Heusinkveld advanced simracing products
Heusinkveld Sim Pedals Sprint are a perfect choice for both casual simracers as well as professional eSports drivers. A ...

羨ましいスパルコステアリング。

Podium Steering Wheel Monte Carlo Rally
2022年および2023年の Ford Puma Hybrid Rally1 WRC カーで使用される本物のSparco R383とPodium Button Module Rallyは、ラリーシミュレーションに没頭する究極の方法です。

ご本人に確認してませんが、写真を見る限り↑これにAdvanced Paddle Moduleを追加していそうな気がします。ステアリングもシートもスパルコで揃えられていますね☺️

ClubSport Shifter SQ V1.5
ClubSport Shifterは完全に金属でできており、これは、組み込みの品質、耐久性、信頼性をします。
ClubSport Handbrake V1.5
ClubSport Handbrake V1.5の助けを借りてコーナーを滑り、ラリーおよびドリフトシミュレーションで完璧なドリフトを実行します。

それぞれの機材の説明については、以下のページや、僕の他の記事をくまなく見ていただいたら何か書いているかもしれません。

ハンコンのセンターずれは、最終的に自力で直せた

今回は、その方が試行錯誤された結果、自力で直ったというものです。今回は、その過程の公開のOKをもらいましたので、ネタにさせてもらいました。

結局のところ

・クイックリリースの再取り付け・締め付け強度確認・
・ファームウェア等の再インストール

を行うことで、再発しなくなったようです。どちらが原因だったかは不明。

※ちなみに僕に不具合に対する対応策を聞いても、基本的にブログにまとめている以上のこと情報は持っていません。修理屋さんではないので、何も期待しないでください。
「自分で何も調べてないし、試してないじゃん!」っていう問い合わせだと、返信すらしないかもしれませんw(以下の記事に書いていない不具合情報で、こうしたら治った!という情報なら、嬉しいですね。)

FANATEC Podium DD2不具合の内容

Podium DD2とは、FANATECハンコンのモーター部分です。

Podium Wheel Base DD2
究極のフォースフィードバック体験であるPodium DD2のご紹介。画期的なテクノロジー、驚異的なパフォーマンス。非常に単純に、これまでで最も高度なダイレクトドライブソリューションです。

状況が詳細にまとめられているので、メールの内容から抜粋します。

昨年(2023年)5月にFANATEC DD2デビューして以来、MASK様のブログを楽しく読ませて頂いています。

さて、今年の5月にQR1をQR2に取り換えて以来、次のような事象に悩まされています。
これが私の取り扱いが悪いのか、故障なのかFanatecに非常に聡明な
MASK様にアドバイス頂けないかと思い送信させて頂きます。

なお、Fanatecサポートを通じて1ヶ月サポートに預けたのですが、「事象再現せず」と返されてしまいました。

事象:DD2、ハンドル設定は、感度240°、FFB 40%、NDP 40%です。
FORZA MOTOR SPORTやDIRT RALLY2などのレースゲームでハンドルを急に切ると、
ハンドルの中心が設定上のセンター自身から勝手にずれてしまい、本来設定した角度とは別の位置がセンターとなってしまいます。

(例えば、10°ハンドルを切った位置がセンターになってしまう)
その度に毎回ゲームを止めてセンターをキャリブレーションして直さないといけません。

・設定したsensitivityの最大角度から更にハンドルを回そうと力を込めてしまう
・特に早い動きで設定したsensitivityの最大角度までハンドルを回す
・ゲーム中においては他車との接触やグラベルへの乗り出しなど
大きなFFBが掛かった時に、低確率ながら発生する。

FANATECに一度、預け「本体は問題なし」で返送されてきたようです。

注意:僕に聞いても一般的なことしか答えられません

FANATEC側は、様々なテストはやったと思うので、普通に考えたら質問されてきた方の「PCに問題がある」と考えるのが自然でしょう。僕も、センターずれを経験したことがありましたが、PCを再起動したりしたら再発しなくなった経験もあるので、PC側の問題なのかな?と初め思ったわけです。

ということで、僕に聞いても、一般的なことしか答えられませんが、それでも、「PC、ちょっと見てみるか!」とやる気が出るように背中を押すぐらいはできますw

こんばんは。ブログを読んでいただいて、ありがとうございます!

SIM機材が思い通りに動かないのは辛いですよね。(大変かと思いますが、できることを試していくしかないです💦

色々試行錯誤された後の問い合わせかと思います。

すでに試されたことがあるかと思いますが、今すぐ答えられることとしては以下のとおりです。

FANATECから「再現性なし」を信じるとすると、ドライバやソフトウェアのバージョンを最新にすると、改善されるかもしれません。

それでも、無理であれば、大変かもしれませんが、PCをクリーンインストールも考えてみたら良いかと思います。

念の為すでに確認済みかと思いますが、

・画像はQR1ですが、金具をしっかりとした位置でしっかりしたトルクで締め付けているか?ということも気になります。(奥行き方向の位置も大切です)

すでにこれらのことは実施済みでしょうか?

今すぐ、答えられるのはこの程度ですが、また何かひらめいたら、ブログにまとめてみますね!

早く、改善されるといいですね💦

と回答すると、動画も送ってきてくれました。ぱっと見、センターずれが発生する時に、ボルトの締めが緩いせいで軸がズレてしまっているようには見えませんでした。そもそもFANATECに送った時にそこはチェックしていると思います。
念の為、Podium DD1/DD2のクイックリリースは10Nmで締め付ける必要があるので、その力の目安(「付属のレンチが10cmなので、その一番端っこで10kgの力をかければ約10Nmです。」)をお伝えしておきました。詳細はこちらの記事を読んでください。

ということはやっぱりファームウェア側としか思えません。

「10Nmでの固定はした上で、ファームウェア等をいろいろ試していけば良いかと思います!週末、ファームウェア更新等で忙しくなりそうですが、頑張ってください!」

等とお伝えしておきました。(実際に送った文章はもう少しありますが、ほんと、これ程度しか回答できませんよw)

できそうなことをやってから、Fanatecに送ったほうがいいと思います

別に、Fanatec側の労力が減ろうが増えようが僕には関係ありません。
せっかくPC側のソフトウェアを更新したりちょっといじれば調子が取り戻せる可能性があるハンコンを、メーカーに送るとなかなか帰ってこなくて、遊びの機会喪失が起こるかもしれません。なので、まずやれることはやってみたほうがいいかなと思います。

何台もハンコンを持ってて、2-3週間手元に1個ハンコンがなくても困らない人は、ハードウェア側の可能性を消す意味でメーカー問い合わせから始めてもいいかもしれませんが、そういう変態な方は少ないと思います。

意外と、ハンコン2個以上持っている人はちょこちょこいるようですがw

FANATECのサポートに問い合わせると、ファームウェアのバージョン等は聞かれたり、USB純正使ってる?とか同様のことを聞かれ、症状の動画撮ってと言われるので、やっぱり、簡単にできることはやった上で、治ればラッキー。治らなかったら問い合わせたほうが、いろいろいいかも。

事象が起きてからとりあえずFanatecに聞いてみたら早々にFanatec送りになったので

そう言えば先に何回か組み直したり諸々もっと深堀してからでよかった・・・と思ってるところだったりします。

連休なのでアドバイスに従っていろいろ試してみようと思います。

直っても直らなくてもご一報させて頂きます。

とのこと。FANATECに聞いても、時差の関係等もあり、メール1往復するのに最短2日ぐらいは要する気がします。

以下のような簡単にできる一般的なトラブルシューティングはした上で、それでも治らなかったら、FANATECに問い合わせをしたほうが、手間が少ないと思います。

FANATEC Podium DD2治ったみたい

一旦取り外し、次のようにアレコレしてみたところ直りました。

・QR2を取り外し、再取り付けしとりあえずトルクは完全に無視して力一杯締めこんでみた。
・スラストマスターハンコンのドライバを入れっぱなしなことに気が付いて削除した。
・Fanaドライバーをいったん削除して再インストールした。
・レジストリをツールを使って軽く掃除した(クリーンインストールはしたくなかったので・・・)
ここまで一気にやってしまったのでドレが本当に効いたのか謎になってしまったのですが・・・
組み直しが効いたような感覚があります。

しかし、それだとFanaサポで再現しなかったのは何故か・・・と心残りがあるのですが
(Fanaサポで組み直ししてくれても良かったのに・・・とかも思いつつ)
直ったので良しとします。

ちなみに、僕は「トルクは完全に無視して力一杯締め込む」は僕はお勧めしませんw
Podium DD1/DD2の場合、クイックリリースの締め付けトルクは10Nm「10cmの長さのレンチに10kgぐらいの重さをかけた力」です。

今回いろいろ試されたことを、ネタにしてもいいですか?と伺ったところOKをいただき、ご丁寧に冒頭のSIMの写真まで送っていただきました。

質問者さんの感想です。

今回学んだこととして、安易にFanaサポに聞いたり送ったりせず、
とりあえず組み直しとドライバー入れ直しは先にしよう、ですかね・・・。

(QR2を自分で導入する時は試走して組み直しも頭に入れたほうがいいよ、もですかね・・・)

今回のFanaサポは

・動画撮って送って → Fanaコンパネから「Motor Cal」試して → ハンコン送って → 一ヶ月帰ってこず、発生せずで返送(5年保証内で送料負担なし)

でした。
でもこれで、年明けにはAssetto corsa EVOもあり落ち着いて楽しめそうです。

ちなみに、サポートから返送の際何を確認したかは教えてもらえなかったそうです。

それにしても、以下のPodium DD2は今となってはちょっと古いハンコンに感じますが、FANATECがCorsairに買収された今、5年保証というのは、ユーザーさんにとっては心強いですね。(経営状態がすこぶる悪かった少し前は、保証の意味なくなるのでは?!と心配になりましたが)

Podium Wheel Base DD2
究極のフォースフィードバック体験であるPodium DD2のご紹介。画期的なテクノロジー、驚異的なパフォーマンス。非常に単純に、これまでで最も高度なダイレクトドライブソリューションです。

ということで、同様なことが起こってしまった方、万が一ハンコンのトラブルにあった時に参考にしていただけたらと思います。いいねいただけると嬉しいです!

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