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MOZAのペダルの吊り下げキットを試してみた

MOZA Racingより、アポ無しで無償で送られてきたシリーズです。

ペダルについては据えつけがとても手間なので、とても価値のあるペダルや、興味がある方が多いようなペダルでないとやる気になりませんが…放置しておくのも気になったので、とりあえず据えつけてみました。今回はペダル吊り下げキットということで、こちらの公式サイトを見ると27200円とのこと。(送料かかるかも)

ということで、あまり乗り気ではないのですがw、mbooster Active Pedalも提供していただけましたし、軽く組み付けて使ってみることにしました。

こんな感じのモチベーションなので、使用感を正直に書けると思いますw

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組み付けは結構大変。ケーブルの長さ問題が。

CRP2ペダルを3ペダル取り付けるだけなら、問題なく取り付くと思います。しかし、mBooster Active Pedalを取り付けるとなるとちょっと大変。

一番辛かったのは、mBooster Active Pedalを逆さに取り付ける時ですね。

重いペダルを片手で浮かせて、下側からボルトを取り付けていく…

まぁ、吊り下げ型に対する熱い思いがある方にとっては問題ないかと思いますが。

mbooster Active Pedalですが、床側に取り付けた場合の上から見た図になります。ブレーキの右側にアクセル用のソケットがあり、アクセルから出てきているケーブルを差し込みます。左側にクラッチ用のソケットがあり、これもクラッチから差し込みます。

問題は、それぞれのケーブルが短いこと。通常の床置きの状態なら問題ありません。むしろ、ケーブルの長さがちょうどよく、取り回しを考えていいので良いかもしれません。しかし、これを逆さに取り付けるとどうなるでしょう?想像してみてください。

アクティブペダルのアクセル側のハブは、アクティブペダルがひっくり返ることで左側になります。右側のアクセルからケーブルを伸ばして、アクティブペダル左側のハブに挿したいのに、ケーブルの長さが足りないんです!これはクラッチも同様です。

これを解決するには、もともとCRP2ペダルに付属している(底についている)ハブを取り外して、天板に移動して、接続するしかなさそうです。(Xには、6極6芯モジュラーケーブルのモジュラージャックを購入して延長された方もいるとか)

ということで、ハブを取り外すためにCRP2ペダルのプレートの上からこのネジを取り外して行きましたが、この1個のネジが…なめてしまいました。とても小さいネジ。しかも、この上にはActive Pedalがあり、垂直に力を込めれなかったんです。さぁ、どうしたものか…。ペダル取り外して、上から力込めながら回すか?そこまでするほどのモチベーションが残っているのか?!

その後どうにか配線できたが…

2025年8月上旬追記(追記部分は青字にしています)

なめてしまったボルトをどうにか垂直方向から力を入れながら緩め、ソケット(ハブ)の取り外しに成功しました。そして、以下の写真のようにハブをInversion Kitの天板の上に置きまして、アクセル(Throttle)ペダルおよびクラッチペダルからケーブルを伸ばしてきて接続しました。さらにUSBケーブルをPCに接続しました。

本来ならこのハブは、Inversion Kit天板の中央部にネジどめする設計になっているのですが、アクセルペダル側のケーブルが大変短く、この位置じゃないと配線ができず、大変不恰好になります。取説通り、天板中央に配置するには延長用のソケット&ケーブルが必須となるでしょう。

というか、自前で延長用のソケット&ケーブルを導入すれば、mBoosterペダルにアクセルとクラッチを直接接続できるようになるので、このハブは使用する必要がなくなります。

とりあえず、接続できましたので、PCを起動してMOZAのソフトウェアであるPit Houseを見てみました。

アクセル・クラッチをハブに接続した状態でMOZA Pit Houseを起動すると、ペダルキャリブレーション画面が出てきました。なので、PCおよびPit House自体はアクセルとクラッチの存在を認識しています。

しかし、2025年8月の頭時点の最新のファームウェアをインストールして出てきた画面が以下の通り。

残念ながらアクセルとクラッチは表示されません。mBooster Active Pedalに直接アクセルとクラッチを接続した時には、この画面上部に、アクセルとクラッチについても表示されてたのですが。

mBoosterがすでにPCに直接接続されているので、そちらの表示が優先されてしまうのでしょう。

この状態で、アクセルとクラッチは使えないことはなかった。

MOZAのPit House内で、アクセルとクラッチは表示されることはありませんでしたが、試しにAssetto Corsa Evoで試してみました。Settingの項目のCRP2のペダルのセッティングの項目で、しっかりアクセルとクラッチは認識されています。
結論としては、使えました。

しかし、Pit House内でのペダルカーブや、Max・Minの設定ができない状態でした。

なので、Inversion Kitを使用し、CRP2&mBooster Active Pedalのフルの性能を使用するには、現状ケーブルを延長する必要があるという結論となりました。

アクセルおよびクラッチをCRP2より流用する場合、6極6芯モジュラーケーブルのメス・メス部分と、ケーブルを2本(余っていればそれを流用)する必要があると思います。

以下、おそらく使えそうなものを挙げておきました。(自己責任でご選定ください)購入すべきものは、「6極6芯」です。中に4本しか導線が入っていない「6極4芯」とかあるので、間違って購入しないようお気をつけてください。

MOZA CRP2 Inversion Kit、剛性はそれなりにあると思う

ネジをなめてしまったことによりまだ、アクセルとクラッチのケーブル問題は解決していませんが、とりあえずPCにmbooster active pedalを接続し、ブレーキとして設定して踏んでみました。(全て解決したらまた更新します)

鉄の板や棒を組み上げて、重いmbooster Active pedalを吊り下げますし、ある程度ブレーキを踏む際に力が加わるわけで、強度的にどうなのだろう?と思っていました。

組み付けて、重めにブレーキを踏んでも意外としっかりしているなというイメージ。あまり剛性について気になりませんでした。実車において、吊り下げ型ペダルでフォーミュラーカーのブレーキのように硬すぎるものも少ないと思いますし。問題ないと言っていいでしょう。

mbooster active pedalは奥に向けて長いので、CRP2ペダルにmbooster Active pedalを追加する場合、通常のモデルではベースプレートの延長キットを追加することが推奨されています。下の写真を見ると、ベースプレートの後方(写真左側)で一度分割されているかと思います。

今回の吊り下げ型については、剛性は気にしなくても良さそうです。というか吊り下げ型用の延長キットはありません。

MOZA CRP2 Inversion Kit、アクセルペダルも必ず吊り下げ式

吊り下げKitですが、ベースプレートに金具をボルト付けする必要があります。アクセルペダルを下側のベースプレートに固定しようと思うと、この赤矢印の金具がアクセルペダルを設置する位置と干渉するため、アクセルペダルは下側には設置できません。なので、ロードスターとか下側からニョキッとアクセルペダルが生えている設計の車を真似するのは難しいですね。

下からニョキっとアクセルペダルが生えている車種って結構高級な車種か、マツダかってところだと思います。GR Supra(BMWもか)とか、911系とか。配置だけを考えるとリーズナブルなのはFanatecのV3 invertedとかになるとは思います。V3はセンサーとかの分解能とか、ちょっと旧式な感じはしますけどね。

Toyota系(GR86とか、GRヤリス)なんかは3ペダルとも吊り下げ式ですね。34GT-RやNSXなんかも上から生えているようです。なので、このKitの全部吊り下げ型でも、あまり不満に思う人は少ないかもしれません。

が、ロードスターとかを実車で乗っているような人は、愛車のペダル配置を真似ることはできなくなりますね。そこは注意が必要かと思います。

ちょっとペダルと支点間の距離短いかも。

ペダルプレートの位置を変えたら解決するかもしれませんが、

吊り下げ型のペダルを使用している実車と比較すると、ペダルプレートと支点間の距離が短いように感じます。これは、床からニョキっと生える倒立式のペダルなら問題はないと思います。しかし、吊り下げ式となると踏み込むと上の方にペダルが逃げていくので、ちょっと違和感を感じる人もいるかもしれません。実車と比較したらですよ。そういうもんだと思って使っていれば、慣れると思います。

角度の調整機能もついている

上部の天板の角度を調整できる機能もついています。

ただし、天板1枚の角度を変えるので、全てのペダルの角度が変わることになるので、ペダルごとに角度を変えるのは難しいでしょう。

MOZAのペダルは持っているが、吊り下げ型にしたい。凄くペダルの位置にこだわりがあって微調整がしたい。

のであれば、このキットをベースとして部材を足して微調整をするか、ご自身でアルミフレームを組んで、各ペダルごと吊り下げたりして、微調整をするという選択肢もあるかと思います。

まとめ

今まとめを書いている時点では、CRP2ペダルのソケットボックス部分をInversion Kit上部に移設できていません。

今回送られてきたInversion Kitを、mbooster Active Pedalと併用する場合、多少の困難が生じました。MOZAの取説やFAQにおいては、「使用できる」と書かれていますが、ユーザーが想定する普通に使えるようにするには、現状の内容物だと少し不都合が生じます。現状、取説には明確に配線方法が書かれていません。

Xで情報をいただいたのですが、6極6芯の延長用のソケット・ケーブル等をご自身で購入してケーブルを伸ばして接続されている方もいました。現状、この方法が正解のように思えます。

CRP2 inversion kitを使用した組み付けはちょっと大変でした。気になっていた剛性ですが、mbooster Active Pedalを取り付けても、特に問題は感じませんでした。アクセルペダルだけ下から生やす、ということはできません。もともと下から生やしていたペダルを強制的に吊り下げているわけなので、実車のペダルと比べると、踏んだ時にすぐペダルが上の方に行ってしまうと感じるかなと思います。

アクティブペダルではないCRP2ペダルを取り付けるだけなら問題は感じないかと思います。

mbooster Active Pedalって何?って方はこちらもご覧ください。

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