
MOZAより、ウインカーレバー、ライトレバー、オートクルーズ機能のついたレバーがついているMulti-function Stalks(無償提供品)をレビューしています。

上記の公式ページより購入していただければ、私に数%の紹介料が入る仕組みになっています。
MOZA Multi-function Stalksの開封
開封時の動画を、載せていますので、そちらも参考にしてください。今回の製品の箱はこのようなもの。

全て開封して、今僕が持っているホイールベースと共に並べてみました。今回は、今所有している全てのホイールベースと適合するのか試してみたいと思います。

一番上が本体であるMulti-function Stalksです。
写真左下の延長用のクイックリリースが付属しており、約5.5cm、軸を延長することができます。
USBケーブル、六角レンチx4、スパナ、ポスト状のボルトナット(大きい方が8本、小さい方が7本)、M8のボルト3本、M6のボルトが3本、M3のボルトが2本、M4が1本、金具が1個、両面テープ1個、自動センタリング機構用の予備プレートが1枚が同封されていました。

開封時の動画はこちら
MOZA Multi-function Stalksの質感
構成される部品はプラスチックがメインとなってはいますが、オモチャ感はほぼなく、しっかりしていると思います。
「ほぼ」と書いたのは、外箱の説明には「Genuine Vehicle Components(車両純正部品)」と書かれており、これが結構僕のこの製品に対するハードルを上げてしまいました。
レバーの質感だとか、レバーを操作した時の質感だとかは、日本車とは違うと思います。質感がいいのか悪いかということの言及は避けておこうと思います。(もしかしたら、ドイツ車とかはこの質感なのかもしれません。初見で触っている僕の動画から読み取ってください。)
「車両純正部品」と書かれていなければ、特に何も気にならなかったでしょう。
とにかく、日本車基準だと、違いを感じていると言っておきましょう。(どんなメーカーや車種に使われているパーツなのか聞いてみます)しかし、ダメというわけではなく、SIMのレーバーとしては十分だと思います。(詳細は動画参照)
下の写真では真ん中の銀色の枠が、金属製で磁石によって本体に取り付けられており、簡単に外すことができます。この銀色のパーツを外すと、穴が空いており、ホイールベースに固定するためのボルトを通したりできるようになっています。

R3,R5,R9,R12,新型R16/R21は同封の金具で取り付け可能
結論から書くと、新旧のR3・5・9・12と、新型のR16と新型のR21は、同封されている部品を使って取り付けが可能です。
R3とのフィッティング調査
R3は、軸が短いため付属の延長用クイックリリースの取り付けが必要です。

付属のL時のプレートと、M3の2本のボルト、M8(だと思う)のボルトを使用して、しっかりとりつけることができました。

R5,旧R9,旧R12とのフィッティング
旧型R9に至っては、R3,R5,R12と比較し、軸が長いことから、パドルがついたRSV2ステアリング、パドル無しのTSWをそのまま装着しても、使えるようになっています。
一方、R3,R5,R12については、軸が短いため、パドルの干渉や、TSWのステアリング部分との干渉を防ぐため、必ず付属の延長のためのクイックリリースが必要になります。
延長用のクイックリリースをつけていないと、下の写真のようにパドルと干渉します。

同封されているので気にすることはありませんが、約5.5cm延長されるので導入時はドライビングポジションの微調整が必要になるでしょう。これはR3も同様です。
動画でも確認してください↓
新型のR9,R12,R16,R21はポスト状の金具を使って取り付け

また新型R16、新型R21についても同様で、前面に4本のボルト穴が空いていますので、これもしっかりとりつけられます。写真のように、1箇所につき2本のポストを使用してください。

新型のR9,R12については、旧式とは違い、ホイールベース表面に4つのボルト用の穴が空いてあるため、付属のポストを使用して、正面から4本の太いボルトを使ってしっかり取り付けることができます。旧式については、前述のように上部から2本のM3の小さなボルト2本のみでの取り付けとなります。
説明している動画になります↓
旧型のR16/R21は取り付け金具の発売を待て
旧型のR16と旧型のR21については、表面にボルト用の穴が空いていません。
今回、同封されているボルトや金具を使っても、旧式のR16にMulti-function Stalksを取り付けられそうにありませんでした。
そこで、担当者の方に聞いてみると、「旧型のR16とR21ベースの前面にボルト用の穴が取り付けられていないため、Multi-function stalkは旧型には取り付けられません。 今後、取り付け用のアダプターが発売される予定」とのことでした。
MOZA Multi-function Stalksの方向指示器が自動で元に戻る機構
例えば右に方向指示器を出してから、右折後、ステアリングを中央に戻す際、中の機構によって右に固定されたレバーを、元の位置に自動で戻すようなシステムが組み込まれています。
これは動画で見た方がわかりやすいので、動画を見ていただければと思います。

一応、文章で説明すると、上の矢印部分の出っ張りに、下のクイックリリースに貼り付けられたプレートが引っかかった時に、レバーが元の位置に戻る。逆回転の場合、上の出っ張りは引っかからず、隠れるような作りになっている。(動画で見て!)

動画では言っていませんが、この機構はプラスチックの出っ張りによるものなので、耐久性が少し気になるなとは感じました。実際の自動車はどのような機構で戻るようになっているのでしょう。
自動センタリング機構を説明した部分の動画です↓
MOZA Multi-function StalksのFANATECへの導入時、QR2は工夫が必要か

社外のホイールベースを使用する時に気をつけるべきこととして、真ん中の穴に軸が通るかということと、その軸の長さは十分か、そしてパドル等がレバーに干渉しないか?ということです。
Fanatec製品の軸は、真ん中の穴に入りますが、ステアリング側のQR2の一部の直径が少し大きく、Multi-function Stalksの中央の穴に入りません。さぁ、どうしましょう。
となりましたが、どうも、GTDDPRO/CSLDD/PodiumDD1/DD2 については、エクステンションなしでもそのまま取り付けられそうです。



これを解決する手段としては、純正のエクステンション(Clubsport DD+/DD)の使用や、社外のエクステンション(GTDDPRO/CSLDD/PodiumDD1/DD2)を使用することが考えられます。そのエクステンション自体の直径はQR2の太いところよりは細いでしょうから、入るものを選定すればどうにかなるでしょう。
また、分解すると何か方法が思いつくかもしれません。(分解しなくても、取り付けられましたが、分解時の様子を見たい方はこちら↓)
ということで、購入の際は以下の寸法図とご自身が導入したい製品の寸法を見比べてからにすると良いでしょう。レバー類は他の会社や個人(DIY)も制作しているようです。適合しない場合はそういう手段もあります。

↓FANATECのGT DD PROやFormula V2ステアリングを取り付けようとしている時から
左ハンドル車両向けのウインカー配置
動画を公開すると、コメント欄に「右にウインカーレバーがあればよかった」等のコメントが何個か寄せられました。
ウインカーレバーは左についています。じっくり見てみましたが、このレバーを左右入れ替えることはでき無さそうです。
Youtubeでのコメントで、次のようなコメントが。
「ATのトラックは右レバーにリターダや排気ブレーキ等とシフトセレクターが付いてるのが多いので、そこは合わせて欲しかったと思ってます」とのコメント。この方は、発表時即予約しているとのことw
今度実際に使ってみます
使用時の感想は待ってください。
MOZA Multi-function Stalksまとめ
・ウインカーやライト、オートクルーズ用のレバーを導入し、より実車感を出したい人のためのアイテムで必要だった人にとっては待ちに待った嬉しいアイテムだと思う。
・Multi-function Stalksは現在”ほとんど”のMOZAのホイールベースに対応している。「ほとんど」対応と書いた理由は、旧型のR16/R21に関しては、現在適合するための金具が未発売。なので旧型R16/R21のホイールベースのオーナーは待った方が良い。
・質感が悪いとは思わない。いいと表現してもいいと思う。ただし、パッケージには「Genuine Vehicle Components(車両純正部品)」と書かれているが、日本車の自動車部品と比べると、表面の質感やクリック感等、どこか違う感じはする。
・MOZAのホイールベースなら取り付けに苦労することは無さそうに感じた。他社のホイールベースに取り付ける場合は、寸法図で、ボルトの位置、パドルやステアリングがレバーに干渉しないかよく確かめる必要がある。

コメント