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MOZA Racingの新製品R5をレビューします | MASK | ブログ


レビューすることになった経緯

ある日、MOZA Racingさんのインスタグラムアカウントより連絡があり、商品を提供するからレビューしませんか?と。
でも、最近某他社の箱が部屋を侵食してきているので、物は減らしたいから断ろうかな…。

ただ、最近ブログネタもなくなってますし、ありがたくお受けしようということになりました。

金銭的な物はもらっておらず、上記のように商品を頂いてのレビューとなります。すでに愛機のハンコンは持っているので、できる限り中立的に、でも、今後もネタのためにお付き合いが続くといいなと、下心が少し入るかもしれませんが、頑張って中立的にいつも通りゆるく書きますが、それでも良ければ読んでください。

MOZA DD R5 | MOZA Racing
The MOZA R5 is a new entry-level direct drive wheel base offering 5.5 Nm of PEAK torque, It's a real sim racing starter ...


MOZA Racing製品の購入方法は様々ですが、公式HPから購入する際のメリットデメリットをまとめました。↓こちらを参照ください。

MOZA Racing R5の開封

上海から送られてきました。日本まではDHLという運輸会社。国内では佐川が配達してくれてます。茶色の普通の段ボールの中に製品の箱が入っていました。外装の箱も結構きれいなまま届きました。

外箱から開封すると、製品の箱の四隅には、箱のつぶれを防止するプラスチック製の保護具がついていました。

動画を見ていただければ一目瞭然かと思います。上の段にはステアリング。下の段にはペダルとホイールベースが収納されています。ステアリングとホイールベースは専用の綺麗な袋に梱包されています。

製品の青い箱を開けると、上からステアリングの段があり、そこを取り出すと、下段にはペダルや金具が格納されています。新品のいい香りがします。

ホイールベースの開封ショート動画です。コストをしっかりかけていそうな布製の袋に入っています。

ブログに貼るにはYoutubeの方が良さそうなので、こちらに貼ってみました。表面のケースですが、背面以外はアルミ製でがっしり感があります。それでいてコンパクトなので片手で楽々持つことができます。

おまけ

MOZA Racing R5ホイールベースの取り付け

MOZA Racingのホイールベース固定用のネジ穴は、FANATECとは違い4つ穴です。

FANATECのホイールベース設置用に作成した私のコクピットは、後ろの2つの穴は自由に動かせますが、前方の穴は頑張ってアルミにドリルでぐりぐり空けた穴です。

ミスミアルミフレームでiRacing④(SIMコクピット完成編)|MASK
私のブログには、サイト維持やネタ収集、SIM研究のため、広告を含むページがあります。 7月中旬にFANATECにハンドルコントローラー一式を発注。その後、中古フルバケを購入し、ミスミにアルミフレームを設計発注。コクピットの組み立てが終了した...

ということは、しっかり止めるには2つ追加で穴を空けなければなりません。このR5のセットにはクランプが同封されており、ガッチリ固定することもできます。R5はライトユーザーが多いと思いますので、まずはこのクランプで試してみました。

付属のクランプの取り付けはとても簡単で、様々な厚さの机や柱のようなものに取り付けができる汎用性があります。

結果はこの通り↓
私のポジションだと、足元が当たってしまいます。それでも、3ペダル操作可能です。そもそも、バケットシートの足元を少し上向きにしています。おそらく、このクランプは学習机やダイニングテーブルのようなものに固定することを想定していると思います。フラットな机、オフィスチェア、ダイニングチェアであれば、問題なく使えるはずです。

クランプはもともと傾斜が付いています。私のポジションにフィットさすにはもうちょっと台を下げないといけないかもしれません。ボルトが長く飛び出てしまうのは、分厚いテーブル等にも対応できるよう、汎用性を持たしているためだと思います。

このクランプ、ガッチリ固定できるので、何時間遊んでも緩まることは無いでしょう。
クランプの構造上、ピッチ方向(引き寄せる側)の剛性が気になるかもしれません。この状態で、F3でFFBの最大値あたりで曲がったり、ラリカーでドリフト等をしながら触ってみました。まったく気になりません。正しい姿勢でドライビングをしていたらステアリングを引くということはないはずですので、気になさらないで大丈夫です。

ですが、せっかくの高品質な会社のダイレクトドライブなので、しっかりと剛性感を感じ取るためにも、直付けできるならした方がいいと思います。
当たり前ですが、足元を広々と使い、FFBを100%体感するために、ガッチリとしたコクピットを持っているような方は、直付けが一番よいでしょう。ということで、直付けしてみました。


やっぱり、こっちの方が、がっちり留まります。

暫定的に裏側から↓この2点だけで留めました。私のコクピットはFANATEC仕様に設計していますが、この2点については、横方向はFANATECとネジ穴の間隔が同じため、調整なしでそのまま留められました。前方にも2つネジ穴がありますので、最終的には4つのボルトで固定が必要です。
特にブレ等はなくガッチリ固定されています。とりあえずこれでレビューさせていただきます。

MOZA Racing R5のサイズ

ところで、R5のサイズですが、全く参考にならないかもしれませんが、こんなサイズ感です。

上が、今回のレビュー対象のR5、下がFANATECのPodium DD1です。R5はダイレクトドライブの中でも、コンパクト、まあまあ軽量なので、DD1に比べるととても設置が楽です(*^_^*)
勉強机等に頻繁に取り付け取り外しをする場合でも、あまり負担にならないでしょう。

ちなみにトルクが9Nmの下記のR9と比較すると、奥行きが短く、底面の固定用のM5の穴の位置が奥行き方向に少し違います。(R5は40mm、R9は66mm)


MOZA DD R5 | MOZA Racing
The MOZA R5 is a new entry-level direct drive wheel base offering 5.5 Nm of PEAK torque, It's a real sim racing starter ...
https://fanatec.com/ja-jp/podium-wheel-base-dd1?a_aid=104011490

MOZA Racing R9のサイズ

R9もレビューしていますのでご確認ください↓

MOZA Racing R5のクイックリリースについて

FANATECと比較してしまいますが、FANATECの現状の金属製クイックリリース(QR1)では、最高で20Nmを発生させるPodium DD1で故意に高トルクをかけると、カキンという音がしてしまうことがあります。私はそんなムキムキではないので、Podium DD1を40%ぐらいで使用しています。(これだと最大トルクが8Nmとなります。この重さ、十分トレーニングになります。)
それぐらいでは、現行のクイックリリース:QR1は問題はありませんが、それ以上のパワーを怪力でドライビングされている方には、QRについてしっかり検討すべきかと思います。(そういう欠点もあってか、次世代のQR2の発売が間近となっています)

現行のFANATECのQR1と比べてみたいと思います。FANATECのQR1はボールが5つで力を受け止めます。一方MOZAは10個で受け止め、一つ当たりのボールに加わる力が小さく、しっかりとした剛性が確保できています。かなり強めなトルクが欲しい方にとってはこの構造はうらやましいと言わざるを得ません。R5の5.5Nmに対しては十オーバークオリティな機械的強度があると言えます。

MOZA Racing SR-P Lite Pedals

左右方向のがたつきもなく、しっかりとした普通に使えるペダルです。R5のバンドルには、2ペダルが同封されており、オプションで、クラッチペダルが販売されています。今回はそのクラッチペダルも提供していただきました。

同封されたペダルには↓ホールセンサーが使われています。ホールセンサーとは、非接触の磁気によってペダルの角度を検知する方式になっています。

ホールセンサーのメリット
ホールセンサーは、非接触式のため、ごみの影響による誤作動が少ないと言えます。他社製のペダルにはポテンショメーター式のセンサーが用いられているものもあり、ホコリ等によって、誤作動が起こっているような情報もあります。非接触だと、そのリスクは少なくなるかもしれません。

ブレーキ限定:ホールセンサーに足りないもの
ポテンショメータやホールセンサーに比べ、より良いと呼ばれているロードセルというセンサーがブレーキに使用されているものがあります。ロードセルは、踏むときに足が感じている重さがPCに出力されます。脳が、角度に比べるとその足の重さの感覚を覚えやすく、ブレーキが決まりやすいというメリットがあります。実際のフォーミュラーカー同様、ブレーキを踏む力を100kgぐらいまで受け付ける製品があったり、高級なものになると200kgまでのロードセルもあったりします。(それを受け止めるためには、しっかりとしたコクピットが必要となりますが)
私は、しっかりとペダルを固定できる環境があるなら、どこのメーカーのものでもいいので、ロードセルペダルを推します。MOZA Racingの中で選ぶと、SRPペダルと呼ばれる非接触とロードセルの二刀流のペダルも発売しているので、最終的にはその辺が欲しくなってくると思います。

CRP Pedals

SRP Pedals


が、今回、私が提供していただいたこれらのセットは、599ドル。日本の代理店だと9万円弱で購入でき、一式揃ったダイレクトドライブの中で日本国内では一番安価なセットのはずです。SIM導入後に、いろいろな情報を見聞きしたり、体験するとロードセルペダルが欲しくなるかもしれませんが、ダイレクトドライブを安価なセット価格で始めてみたい人はそこは目をつむりましょう。

MOZA Racing R5のペダルSR-P Lite Pedalsはある程度固定が必要

裏にゴムが付いており、摩擦力は高くなるようにはされてはいますが、これだけでは確実にズレます笑
このペダルが悪いからとかではなく、どこのペダルでもしっかりしたペダルは、スプリングが強いのでズレます。


フローリングに何も固定せず直置きして、アクセル・ブレーキを踏んでみました。アクセルはぎりぎり大丈夫ですが、固めのスプリングが入っているため、ブレーキを踏むと、ペダルは絶対にズレます
コクピットを導入したり、ガムテープで床に固定するか、金属や木材を奥に置いてストッパーにしたり、ボルト固定が必須となるので、購入する方は準備しておきましょう。

付属のベースプレートから取り外し、個々に固定することも可能なので、いろいろなポジションもとれるかも。

この辺の4つのボルトを外せば、外れます。

↓ペダルプレートの位置も高さ方向に調整可能です。

注意:ロードセルペダルがオプションとして販売されていません

今のところ(2022年9月)、このSR-P Lite Pedalsには、ロードセルペダルのオプションがありません。これだと、ロードセルペダルに興味を持った時に、ペダルの単体購入で気軽にアップグレードできず、全く別の製品(ロードセルペダル付きって安くても3万円~)を買い足すしかなく、お小遣いやバイト代をかき集めて買おうとしている若い方には負担が大きいかもしれません。MOZA Racingがオプションのロードセルペダルを単体で出してくれたらいいのですが…。

MOZA Racingの設定について

MOZA RacingのHPに行き、Pit Houseと呼ばれるソフトウェアをダウンロードします。

Downloads

基本的に日本語なので、進めることができますが、使用許諾が中国語!!

Google翻訳で日本語化して読んでみましたが、日本の会社が出すような使用許諾と同様の内容でした。中国の会社だからと言って、とくに引っかかる点はありませんでした。ソフトウェアは235MBです。

リンク先のページで説明しますが、このソフト、ドライバのアップデートやステアリング、ホイールベース、ペダルの設定がオールインワンで簡単にできるようになっています。

このソフトの使用については、こちら↓のページへ


MOZA Racing R5の拡張性

裏面のコネクタの数はR9と同じです。電源ケーブルの接続口の形状が少し異なっていますが、左から、ペダル、液晶のダッシュパネル、PCとの接続用のUSB-Bコネクタ、電源用のコネクタとなります。

ちなみに、ファナテックのCSL DDやGT DD PROは、これらに加え、サイドブレーキやシフターなどの接続口があったりします。これによってFANATECのプレステ専用機では、シフターやハンドブレーキが使えるようになっています。サイドブレーキやシフターの接続口が無くても、このR5は今のところPC専用機のようですので、シフターやハンドブレーキをPCのUSBに直接接続すればいいだけです。普通の方は背面の拡張性についてあまり気にしなくてもいいと思います。

MOZA Racing R5付属ステアリングについて

グリップ部分は人工のMicrosoft fiber製です。革に似ており質感は良いと感じました。適度な重さがあり、高級感があります。握り心地も良いです。

クイックリリースもしっかりしているし、耐久性もありそうな気がします。(まだ高トルクハンコンで試せれてないのでどうかわかりませんが強そうな感じがします。)

真ん中のパネルはアルミ製で質感が高いと思います。個人的には十字キーがない無骨な感じの方が、好きですが、MOZA Racingはプレステに対応したいと考えているようなので、この十字キーを配置していると思われます。


上級のグレードの物に比べ、パドルの剛性感が低いと感じるかも。

はっきり言って、マグネティックパドルを経験したことのない人からしたら、何も感じないかもしれません。ただ、マグネティックパドルに比べるとパドルの剛性「感」が少し低く感じるかもしれません。

これは私が過去に乗った実車のパドルモードがあるオートマ車や、かっちりとした操作感のマグネティックパドルと比べてしまっているからだと思います。
パドルを引いたときにクリック感があった後、さらにパドルを引き続けるとスプリングに逆らって押し込まれるため、そこでムニュっとした感覚を感じます。パドルが曲がっているわけではありませんが、剛性感が低いように感じてしまうかもしれません。
ダイレクトドライブとしては低価格商品ではあり、すべてをハイエンド機器と同様の部品を使うわけにはいかないと思いますが、グリップ部分とクイックリリース部分という必要なところにしっかりお金がかけられて、お値段の割に、他社製品と比較し質感が高いので、長く使い続けたくなる商品かと思います。

将来的にちょっと奮発して、より高級感があるステアリングを足そう!・・・と考えたときに、
MOZAのGSステアリングを買いたくなってしまうかもしれません。すると7万円弱です。
MOZAのCSレーシングホイールは、ステアリングを市販のものに変えられますが、5万円弱。

新たに発表された、MOZAのFSRだと9万円です。

https://mozaracing.com/ja/gt-racing-wheels?ref=mask
CS Racing Wheel
MOZA racing wheel is a13 Inch Standard Racing Rim, With the steering wheel size closest to real racing cars, it offers y...


もし私がR5バンドルを買って、その後ステップアップしたくなった時、R9以上のホイールベースを購入し、ロードセルペダルに買い替えたとしても、このハンドルだけは残すような気がします。ちょっと小さ目なちょうど良い径(昔のフォーミュラカーとか、Kartに使えそう)ですし、高い質感があると思います。

おまけ

MOZA Racing R5のフィーリングはどうなの?

まず、どんな環境でテストしたかですが、iRacingでF3を走りまくりました。

そのために、MOZA Racing側のソフトPit HouseではFormula1のFFB設定を選択。

iRacing側では、下記のように
Use Linear Modeにチェックを入れ、ソフトから出力されたままの信号でFFBに無理に強弱をつけずステアリングを駆動させます。

Max forceとは、実車のステアリングに実際かかる最大負荷。
Wheel forceとはハンコンの最大出力になります。
例えば、ゲーム内の車のハンドルでは27Nmの力が発生しているときに、ハンコンには5.4Nmが出力されます。Linear Mode(比例モード)なので、ゲーム内で13Nmが発生している時はハンコンには2.7Nmが出力されます。

私が今まで持っていたハンコンは、8NmのFANATEC CSW2.5、20NmのPodium DD1、大昔にXbox360のワイヤレスレーシングホイール、プレステ用のGT Forceでした。GT Forceやワイヤレスレーシングホイールを使っていた頃なんか1万円ちょっとで買ってました。付属のプラスチッククランプで固定する、なんかカッチリ固定できてないながらも、すごく楽しかったのを覚えています。
そういう過去のことを思い返してみると、初めての人ならR5は凄い良いものだと感じるでしょう。まず、クイックリリースや軸の剛性感がとてもしっかりしています。またステアリングは、フリクションや雑味を感じずに、スムーズに回転します。

ダイレクトドライブの良さとして、動作音が静かなことがメリットの一つであると思います。そこまで高トルクではないので、家族の目を気にしながら、マンションの上下階の人を気にしながらの人で、折り畳み式のコクピットを使っているような人にはちょうど良いかもしれません

高トルクハンコンを体験してしまった人間が、5.5Nmを触ると…

SIMの世界では、クリッピングという言葉があります。カーブ等で本来は、もっと強いFFBが発生しているのに、5.5Nmを超えるような例えば10NmのFFBが発生しても、ずーっと5.5Nmしか発生しないという、FFBの限界点に達するクリッピングという現象が発生します。そのクリッピングに達しないように、コース内で一番FFBがかかるカーブを5.5Nmに設定するわけです。そうすると、その他のカーブでのFFBが弱くなってしまいます。それでもタイヤにかかる力は、すべてのコーナーで明確に分かりますが、FFBの強さに関して言えば撮影のため片手運転でもどうにか運転できる程度の操作感です。
5.5Nmは、ベルトドライブやギヤドライブの安価なハンコンでは出せないようなまあまあ強力なトルクなので、トルクが高いと言えば高いです。が、慣れてきたり、高トルクハンコンを知っていると、「足りない。」「もうちょっと情報が欲しい」という想いが出てくると思います。一度でもR9や某F社でブーストキットを装着した8Nmのダイレクトドライブを触ってしまうと、このFFBの弱さが気になってしまうかもしれません。
私は最大トルク20NmのPodium DD1を40%にして最大8Nm程度で常用していますが、(これはCSL DDやGT DD PROと同様のトルク)、小さな違いですが、R5の5.5Nmでは、路面の小さな起伏みたいな些細な情報がやっぱり少なくなります。8Nmを体験した人間からすると「5.5Nmって、これだけなのか・・・寂しいな・・・」と思ってしまったのは事実です。

MOZA Racingにはよりトルクの強いR9,R16,R21があります。確かにダイレクトドライブのスタートパックとしては599ドル、日本では9万円弱で、これだけ買えばダイレクトドライブでの充実したSIM生活を始められるので手っ取り早いです。ただ、もし5.5Nm以上のものが欲しくなると、ホイールベースの買い替えが必要になります。
某F社の製品のようにACアダプタだけ追加購入すればハンコンのFFBをパワーアップできるブースターキットが無いです。より高トルクなものが欲しくなれば、MOZA racingのラインナップ中であれば、R9またはR16あたりに買い替えになります。初期費用が限られている方にとっては、とりあえずR5を買う方法も全然ありだと思います。しかし、もし余裕があるなら初めから、R9R16あたりを購入しておく方が、その後に買い替える手間が少なくなると思います。また、FANATECのCSL DDやGT DD PROの5Nmを購入して、FFBが足りないと感じたら2万円のブースターキットを購入して気軽に8Nmにアップグレードするという方法もあります。ただしFANATECはクイックリリースの設計が古い…。この辺の価格帯の製品は選択肢が多く、消費者の方は悩ましいかと思います。

R16
R9

MOZA Racing R5はプレステやXBoxには対応せず

また、このR5のバンドルは、プレステには対応しておらず、PC向けですのでご注意ください。十字キーがあるように、MOZA Racing社はプレステへの対応したいと考えているようです。今後どのような形で対応するかはわからないので、プレステ純正対応品をお求めの方は、対応している他社製を購入するか、MOZA Racingが正式にプレステに対応するの日を待つしかありません。


ちなみにR5のスペックは以下の通りです。

スペック

対応PCのみ
ハンコンの様式ダイレクトドライブ
最大角永久に回転可能
外観航空機グレード鋳造アルミ
最大トルク5.5Nm
最大パワーTBD
入力電圧110V~220V AC —>12V DC
解像度15 bits
USBリフレッシュレート1000Hz
MOZAアプリ使用可
Quick Release使用可
InterfacePower, Data, Display, Pedals, Wheel Input
アクセサリーManual and Warranty Card, Power Supply, Data Cable, Toolkit
Mounting Method底面に4つのM5穴
デスクトップ用マウントクリップ同封
オンラインファームウェア更新使用可

MOZA RacingのR5のバンドルは買いか!?

これのユーザーになりそうな若い方にはハンコンに9万円はかなりの大金かと思いますので、MOZA Racingさんより商品を提供されてはいますが、個人的な感想を真剣に書きます。

「買い」かどうかは人による!

FFBにトルクはそこまでいらないけど、ダイレクトドライブのFFBのスムーズさや、ハンコンに対して機械的つくりの質感の高さはある程度のものが欲しいというニーズには合っており、選択肢の一つに入ると思います。

・G29のようなエントリーモデルのハンコンで長期間遊んでそれで満足している。そろそろ買い替えを検討している。プレステでは遊ばない。
・折り畳み式のコクピットを使っている人で、将来頑丈なコクピットは導入する予定はなく、高トルクはいらないから、スムーズに静かなダイレクトドライブのFFBが欲しい方。

クイックリリースは機械的な設計・加工がしっかりしており剛性があります。また全体の質感も良いと思います。またFFBが綺麗に出ていると感じます。ダイレクトドライブ全体に共通していますが、動作音が静かです。

公式サイトで599ドル+送料。国内では9万円弱+送料で販売されていますので、そこまで出すといろいろな選択肢が出てきます。

5.5Nmに物足りなさを感じた場合、F社のようなブーストキットの追加購入でFFBが強くなるようなシステムではないため、ホイールベースの買い替えが必須です。ペダルをロードセルモデルにアップグレードしたいと思っても、2022年9月の段階でロードセルブレーキペダルのオプションがありません。(これをMOZA Racingさんが販売してくれたら懸案事項が1つ解決)

MOZA Racingにしたい場合は、その上のR9・R16・R21、ペダルについてはSRPペダル・CR-Pペダルがあります。

FANATECであれば、CSL DDやGT DD PROにブースターキットを追加購入すると8Nmにすることができるという選択肢もあるということを知ったうえで、予算と相談してご決断ください。
R5でいいのか?ハンコンに9万円も出せる方なら、もうちょっとFFBが高トルクなモデルを買えないのか?ペダルもロードセルが付いたモデルを選べないのか?と、一度考えてみるのもありかもしれません。

R5のバンドルについては、5NmのFANATEC CSL DD/GT DD PROと比較すると、機械的な精度や強度も高そう。しかし初期費用を若干低く始められます。一方、CSL DDやGT DD PROのブースターキットのようにオプションを購入してFFBを強化できないという、将来を考えると拡張性が低いかな?と感じてしまう点もありました。もしこの2社で悩んでいるのであれば、一長一短あるため非常に悩ましいと思います。いろいろな方の説明や評価をじっくり検討してみてください!!

どの製品も長所も短所もあります。
ご自身の使用環境や感覚等を信じて、ご自身にとって一番良いと思うものをご購入下さい!

MOZA DD R5 | MOZA Racing
The MOZA R5 is a new entry-level direct drive wheel base offering 5.5 Nm of PEAK torque, It's a real sim racing starter ...



MOZA Racingさんからご提供していただいたので、最後に一言。
もし、上記を読んでいただいたうえで、ご自身の用途から「R5がいいんじゃないのかな?」と思っていただけたんなら、買って損はしない気がします!

「いいね」頂けると喜びます(*^_^*)

MOZA Racingの購入方法を検討したページはこちら↓
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