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FANATEC 2023年9月発売の新型クイックリリースQR2にすべきか、QR1にするべきか? | MASK | ブログ

2023年9月25日月曜日より、下記FANATECの新型クイックリリースQR2のサイト内が解説され、販売が開始となりました。

QR2
私たちのコンフィギュレーター

FANATEC QR2のレビューはこちら

フォロワーさんからいただいた情報です。

2023年9月25日月曜日、20時頃からFANATECのサイトがメンテナンス中となり、真っ白になりました。その後21時30分頃にサイトが更新されました。

現在、FANATECではQR1とQR2が混在しているから、9月26日現在での私の意見が入っています。参考までにしておいてください。

FANATECのQR1とは?QR2とは?

QRとはQuick Release(クイックリリース)の略です。ステアリングとモーターを接続する金具の部分です。QR1はFANATECが昔から使用してきたクイックリリースの呼び名です。QR2が2023年9月に発売された新しい型式の金具です。

以下が、もう旧型になってしまったQR1の取り付け方法です。左側が強化プラスチック製のQR1 Lite。右が金属製のQR1です。

一方、QR2はこんなものです。

今の所、個人的には、QR1で何も感じていないのであれば、お金を出してQR2を買わず、今後QR1で気になるところがあればQR2を買えばいいといのでは?というスタンスです。

Podium DD1やDD2のような高トルクハンコンを持っているような方が、QR2を気になっている人が多いのでは?と思います。CSL DD、GT DD PROについては、金属製のQR1を使用していたら特に大きな問題はないのでは?と感じていましたが、TwitterやYoutube交流がある方にによると、その剛性の向上をしっかり感じ取っているようです。

QR2については、下記公式サイトに詳しくまとめられていますが、今回の記事ではかいつまんで書きたいと思います。

Fanatec

2023年9月の新製品についての概要

今回発表・発売されたのはクイックリリースのホイールベース側とステアリング側。

本体側に2種類。ステアリング側に3種類のラインアップがあります。

それぞれ適合があるので注意してください。

QR2はどこで買える?

下記リンクが公式サイト内のQR2のページです。単品から、セットものまでの全ての組み合わせがあります。アカウント登録をしている方ならカートに入れて、あとは普通のネット通販と同じようになります。

QR2
私たちのコンフィギュレーター

FANATEC新型クイックリリースQR2(ステアリング側)

PRO/普通/Liteの3種類があります。
PROについてはアルミブロック削り出しでFIA準拠ということで本物のレース車両での使用も想定されています。普通の黒いのはアルミ鋳造製です。PROと普通の機能は同じで、自宅でシミュレータに使用する限りは違いは感じられなさそうです。
気をつけないといけないのが、QR2 Liteについては、将来DD1やDD2のような高いトルクを発生するモーターを搭載するPodiumモデルで使用しても、ハイトルクモードが使用できず、トルクを抑制された状態(8Nmあたりが上限)で使用しないといけません。安いからといって安易に選ぶのは考えものです。

FANATEC QR2 PRO Wheel-Side(こだわる人用)

QR2 Pro Wheel-Side
QR2 Pro Wheel-Sideはビレットアルミニウムからの完全なCNC加工パーツを備え、実際のモータースポーツ要件を満たすために開発されました。

アルミブロックから削り出しがされ、PTFEコーティングという表面加工(多分テフロンコーティング)がされているので、この次に紹介する黒い鋳造品よりも高価に設定されています。おそらく鋳造した大きなアルミブロックを削っているだけだから、次の普通のやつとそんなに物として違わないのでは?と思っています。

海外のすでに手にしたレビュワー。金色について無理な力をかけているけども、びくともしていません。また金色と黒で特に剛性に関する違いがあるとは言っていません。

3個入りパックもあります。富豪用です。

QR2 Pro Wheel-Side Triple Pack

社外のQR2 PROについてはどう思う?

FANATEC以外のメーカーがQR2をコピーして販売しているようです。私も一瞬このモデルの購入も考えました。しかし、販売価格は約100ユーロで個人輸入すると送料や消費税で2万円を超えてきます。

その結果、標準のFANATEC純正QR2 Wheel-Sideの価格以上となりますし、QR2 Proの値段に近づいてくると思います。しかし、色あいは同じでも純正の通りFIA準拠で無いので…

大量のステアリングがある方で、大量購入することによって1つあたりがFANATEC標準の15800円より安くなるような人はありかもしれません。お得感を得るには大量に買わないといけないと思いますが…。

QR2
Leoxz QR2 Link is for Leoxz XF1 Wheel, Leoxz QR2 Pro is for Fanatec Wheel, Leoxz QR2 Core is for 70mm Hole Wheel. Learn more and get your own right now!

FANATEC QR2 Wheel-Side(これで間違いない)

QR2 Wheel-Side
QR2 Wheel-Side は、頑丈で耐久性のある全アルミ製の構造を備えています。ダイキャストアルミニウムでCNC加工され、ブラックアノダイズ仕上げが施されています。

QR2のベーシックな黒いものも、上の金色のQR2PROと比較して、普通に使う分には機能は違わないはずです。上の金色のQR2PROはこの標準モデルに追加して表面加工がされているので、挿入時のスムーズさに僅かな差が見られるようですが、普通、この黒い方を選んでおけば大丈夫だと思っています。

私も下記のレビューに表すように実際に購入して使用しましたが、接合面はツルツルになるように加工されており、挿入の際はすごくツルりと気持ちよく入っていきます。普通に使う分には黒、プレミアムな感じがいい方は金色を選べばいいと思います。

購入したので、レビューしました↓

個人的に、どのステアリングにもこの、黒色の金属製を買っておけば間違い無いと思います。とてもスムーズに結合でき、結合後の剛性感はQR1と比較すると、ホイールベースのモーターからステアリングまでが1つの棒になったと感じられます。

QR2 Wheel-Side
QR2 Wheel-Side は、頑丈で耐久性のある全アルミ製の構造を備えています。ダイキャストアルミニウムでCNC加工され、ブラックアノダイズ仕上げが施されています。

これも3個入りパックが登場していました。

QR2 Wheel-Side Triple Pack

FANATEC QR2 Lite Wheel-Side(CSL系ステアリングに対応)

QR2 Lite Wheel-Side
交換可能なクイックリリースを備えた互換性のあるFANATEC® CSL / CSL EliteステアリングホイールをQR2システムにアップグレード。

材質が強化繊維プラスチックです。CSL DDやGT DD PROについては、これでいいのかもしれませんが、QR2 LiteはClubsport DD/DD+やDD1/DD2で使用すると自動的にトルクが最大8Nmに制限されますので注意してください

CSL DD/GT DD PROは最大トルクの8Nmなので、QR2 Liteを使用しても、関係ないので選択肢に入ると思います。

ただし、QR2 Liteの適合に関しては「CSL」と頭についたような下記のステアリングでないと、対応しないようなので注意が必要です。最新の適合情報については上の製品リンクを確認してください。
CSL Universal Hub
CSL Universal Hub V2
CSL Steering Wheel P1 V2
CSL Steering Wheel BMW
CSL Elite Steering Wheel WRC
CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3
CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2
ClubSport Steering Wheel F1® Esports V2

ユーザーの長期的な使用結果がまだ出揃ってないので、新型にしたい場合は保険だと思って前の項目で紹介した黒色の金属製QR2 Wheel-Sideを選んでおくのが無難です。ただし、QR2 Liteについても海外レビュワーたちの動画を見ると過去のプラスチック製に比べるとかなりのグレードアップしていると言っています。
QR2 Liteは強化プラスチックということで、クラック発生リスクが気になるので、数ヶ月は様子見をしてSNSに変な報告がなければ買ってみるのはいかがでしょうか?

ちなみに、QR2 Liteは3個セットというのはありません。1個ずつ購入するかType-Cを購入する際にこの2個セットを買うという選択肢のみがあります。

QR2 Lite WS x2 + BS Bundle (Type-C)

FANATEC新型クイックリリース(ホイールベース側)

FANATEC QR2 Base-Side C (CSL DD/GT DD PRO用)

QR2 Base-Side (Type-C)
QR2 Base-Side(タイプ-C)は、Gran Turismo DD ProまたはCSL DD Wheel BaseをQR2にアップグレードし、互換性のあるQR2対応ステアリングホイールを使用を可能にします。

CSL DD / GT DD PROについては、接続コネクタがType-Cのモデルのみ対応します。交流のある方曰く、簡単に取り付けできたようです。

FANATEC QR2 Base-Side M (Podium DD1/DD2用)

QR2 Base-Side (Type-M)
QR2 Base-Side (Type-M) ビレットアルミニウムの単一ブロックから完全にCNC加工されており、Podiumホイールベースアップグレードし、対応したQR2搭載ステアリングホイールの使用を可能にします。

Podium DD1 / Podium DD2 / プレステ向けDD1については、このType-Mのモデルのみが対応します。加工方法がType-C用モデルと比較すると、Mモデルはアルミブロック削り出しかつ、30 μmニッケルコーティング処理がされています。購入したので、レビューしています↓

動画でもレビューしています↓上のブログの方が早いと思います。

そして、現在Podium DD1がType-MのQR2が付いて、133,600円の大幅値下げとなっており、FANATECの20Nmのダイレクトドライブでは底値だと思います。

FANATEC新型クイックリリース(セット)

QR2のステアリング側とホイールベース側を一緒に購入すると、割引が受けられます。

下記のようにセットの表示もありますが、ステアリング側とホイールベース側それぞれ別々に選択しカートに入れても、自動的に割引が適応されます。

QR2 Bundle (Type-C)
QR2 Lite Bundle (Type-C)
QR2 Pro Bundle (Type-M)
QR2 Bundle (Type-M)
QR2 Pro WS x2 + BS Bundle (Type-M)
QR2 WS x2 + BS Bundle (Type-C)
QR2 Lite WS x2 + BS Bundle (Type-C)

新規にホイールベースとステアリングを買う場合、QR1かQR2か?

現状、CSL DDやPodium DD1/DD2やステアリングをカートに入れると、下記のようにQR2追加購入オプションが出てきます。

CSL DD/GT DD PRO購入の場合

現状、ここで新型のQR2を選択したところでQR2が無料になったり安くなるわけでは無く正規の値段になります。予算がない方や、すぐに欲しいけど、QR2が在庫切れの場合は、まずは旧型のQR1 Liteのセットを購入し、不都合が出てきた時にQR2を購入するのでも総額は変わりません。

なので、予算が限られている方は6500円を足して金属製QR1からでいいのでは?と思います。特にCSL DDやGT DD PROを説明書通りに普通に使えば、8Nmのトルクであっても金属製QR1で困ることは無いのでは?と思います。ただ、QR2に交換すると体感はできるようなので悩んでください。

金属製QR1が半額になった。今後金属製QR1の中古品の数が増えるかも

QR1からQR2への移行に伴い、金属製QR1が半額となり、6500円となりました。

QR1 Wheel-Side
以前はClubSport Quick Release Adapterとして知られていたQR1 Wheel-Sideにより、交換可能なクイックリリースを備えた互換性のあるステアリングホイールをQR1を装備したホイールベースで使用できます。

ユーザーのQR2移行に伴いQR1が余る現象が発生するかもしれません。そうすると中古市場にそれなりの数の金属製QR1が出てくる可能性があります。その価格は上記の新品価格以下となるでしょう。なので、QR1 Liteを使っていたユーザーの方は、リーズナブルに金属製のQR1に移行できます。

CSL DDやGT DD PRO・DD1/2の方で、特に問題を感じてないなら、すぐに移行する必要ないのでは?

現状、問題を特に感じてないなら、別にすぐにクイックリリース部分を購入する必要は無いでしょう。だって、問題ないんですから。まあ、DD1やDD2の人だと気になっている人は多いかもしれません。

QR2 Bundle (Type-M)

私が実際に使ってみると、スルッと入る便利さと、剛性感の向上が感じられましたので、余裕がある方は試してみれば良いかと思います。

問題は、すでにホイールベースを持っている人が、新しいステアリング単体を購入する時

あなたがQR1のホイールベースと金属製QR1が付いたフォーミュラステアリングを持っていたとします。新たに円形のステアリングが欲しくなりました。その場合、新しい円形ステアリングのクイックリリースをどうするか問題が出てきます。QR2にすると、ホイールベースもQR2にし、フォーミュラステアリングもQR2に移行しなければなりません。

一番コストがかからないのはQR1を選択する方法です。

特に現状問題を感じてないなら、QR1のままでいいのでは?と思います。でも、やっぱりクイックリリース部分に気になることがあって、どうにかしたいと思う人はQR2を買うしかありません。その場合はQR2への移行を検討すればいいと思います。

やっぱり、すでに発表されているレビューを見る限りかなり剛性が高くなっているみたいです。

工場出荷時QR2装着となれば、現行のセールが終わりそう

現状は、ホイールベースやステアリングを購入する際、工場出荷時はQR1が標準で装着されており、一応QR2というオプションが示されており、選択した場合は追加でQR2が送られてきて、自分で取り付けるようになります。もう少ししたら、工場出荷時QR2が標準となりダウングレードオプションとしてQR1を選ぶことになるでしょう。それが1年から2年程度続きます。

Fanatec ホイールベースがデフォルトで交換可能な QR2 Base-Side で出荷され始め、QR1ステアリングホイールがアップグレード不可であるか、または各ホイールをアップグレードしたくない場合、 QR2 Base-Side を任意の QR1 Base-Side アクセサリ(移行期間中に利用可能)と交換することができます。QR1にダウングレードすることで、ホイールベースはすべての互換性のあるQR1ステアリングホイールに対応します。

https://fanatec.com/ja-jp/qr2

今のQR1が付いたCSL DDやDD1が爆安のセール状態になっていますが、QR2が工場出荷時の標準となれば、そのセールは終わるのでは?と思われます。

とりあえず、今日の時点で気づいたことを書きました。

おわり。

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