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2020年、iRacingが気になり、まず約30万円を投入してFANATEC製ハンコン、自作PC、自作SIMコクピットを設置しました。その後いろいろ散財し、100万円程度はSIM機材に投入して以下のような環境にw このような散財の過程を現在に至るまでメモやレビューとして残しています。最新の情報は主に本ページで発表しています。
多分シフトアップが遅いですね…🤔 もうちょっと上手く走れたら、またアップします。
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レーシングシミュレータ用コクピットの自作方法
このサイトのアクセス解析を見ると、コクピットやFANATECやMOZAについて調べてきてくださる方が多いようです。まずはコクピットの自作方法について概略や参考になるページをまとめたいと思います。コクピット選定で大切なのは、ステアリングやペダルが動かないようにすること、無理のない姿勢にすることです。これらをうまく調整できれば、ドライビングが楽しくなると思います。
レーシングシミュレータ用コクピットの自作方法
Step1
予算・部材の選定
ご自身の勉強机から、アルミフレーム、木製、鋼管、イレクターパイプ、廃材等何でもありです。ハンコンとペダルをしっかり固定できればいいわけです。予算に合わせて何でも可能。私は、見た目と微調整が可能と言う理由からアルミフレームを選定しました。
Step2
Step3
Step4
発注
アルミフレーム・シート・ハンコンが少なくとも必要です。ハンコンについてはこの下で説明しています。
Step5
Step6
微調整
これも大変です。ステアリングの位置、ペダルの位置、シートの角度は無理のない姿勢でドライビングするためにとても重要です。本当にラップタイムに関わります。
アルミフレームだと、自作3万円〜、シート2万円〜です。自作だと5万円程度で剛性の高いコクピットを作成可能ですが、アルミフレームという製品に関する基本的な知識が必要になったり、設計ソフトを使わないといけません。
一方、市販品は多少高くはなりますが上のStep1〜Step3の部材選定や設計を一気に飛ばすことができ、組むだけになります。組んで、最適なドライビングポジションを設定するのはかなり大変なので、「めんどくさいからプロ(SIM屋さん)にお任せして組んでもらおう」というのも悪くないと思います。お財布とご自身の使える時間やDIY魂とを総合的に判断してどうするか決めてください。
お時間がない方は、無難に市販のコクピットを買ったりプロに任せた方が幸せになると思います。ただし、高出力ハンコンを買われる方は、強度のあるものを選ぶことをお勧めします。
私のコクピットの設計から制作までの各ページをのまとめ
FANATEC社のハンコンについて
2020年、コロナ禍にレーシングシミュレーターであるiRacingがしたくなりました。その際、日本に公式の倉庫がある、気軽に買うことができる、所有欲を満たせる、ドイツブランド、不要になったら高値で買い手がつきやすいということから、FANATECのハンコンを選定しました。アップグレードを行いつつ現在も使っています。
2024年、FanatecはアメリカのNasdaq上場企業であるCORSAIRに買収されました。この買収完了前の経営的に厳しい時代は、サポートや配送において国内外で問題が見られました。買収後、ライバルの企業と差をつけるべく全商品3年保証だったり、保証についても日本の担当者が結構迅速・柔軟に動いてくれるイメージです。そういう経緯もあり正規品の新品を購入するのは、FANATEC公式サイトが無難だと思います。私の知る限りクーポンについては存在せず、セール品は公式サイト上部に表示されています。
公式サイトを見ると、多数のモーター、ステアリング、ペダルが並んでいると思うので、迷っている方は以下の「FANATECのおすすめハンコンを最新に日々更新するページ」「FANATECどのバンドルを購入すべきか」あたりも読んでみて下さい。
FANATECのホイールベースについて
FANATECからは、大きく分けて3グレード(CSL、Clubsport、Podium)のホイールベースが発売されています。
表中リンクは全てFANATEC公式ページへのリンクか、私の記事へのリンクです。
エントリークラスから5Nmまたは8Nmのトルクを発生するCSL DD、CSL DDとスペックは同じでプレステ対応となるチップを組み込んだGT DD PRO、12Nm/15Nmのトルクを発生するClubsport DD/DD+、20Nmのトルクを発生するPodium DD1、さらに25Nmのトルクを発生するPodium DD2というホイールベース(モーター部分)のラインアップがあります。
CSL DD、GT DD PROに関しては個人的にはブースターキットを追加し8Nm以上にしておけば、長く使えるのでは?と思います。CSL DDもGTDDPROも後からブースターキットを購入すれば8Nmにできるので、5Nmから始めても問題はないかと思います。(ブースターキットと同時購入した方が数千円程度割引が効くので、お財布に余裕があれば購入すればいいと思います)
新作のClubsport DD+/DDについては、より高トルクを発生するDD1と価格帯が同じことから迷うかとは思います。FFBのきめ細かさや、瞬発力は設計が古いDD1/DD2より高いです。
一方、DD1は最近値下げされ、ClubsportDDとの価格差が4000円程度です。ClubsportDDと比べると、トルクが高いDD1の方が無難で総合的に満足度が高いのでは?と思います。ClubsportDD+は少し値段が上がりますがプレステ&XBOX&PC対応かつ高トルクという最強ハンコンなので、リセールもいいと思います。
FANATECのステアリングについて
フォーミュラー型が大きく分けて2種類。GT型が多数。円形のホイールも多数あります。FANATECのステアリングは基本的に上記のホイールベース全てと互換性があります。個人的に感じるのは、上部が切れているGT型やフォーミュラ型の方が、設置した時に視野が確保できて、ドライビングはしやすくなります。一方、ドリフトやラリーではリム部分の持ち替えができないので、丸型でないとストレスが溜まると思います。結局両方欲しくなりますが、まずどのような車で遊びたいかを軸に考えれば良いかと思います。ステアリングの種類についてはこちらをご覧ください。

FANATECのステアリングを軽い順に並べてみた(重量・直径も表示)|MASK
私のブログには、サイト維持やネタ収集、SIM研究のため、広告を含むページがあります。 随時更新!(あまりにもステアリングが多いので、情報が古いまま放置されている項目もあるかもしれません。気になったものがあった場合は、製品のページをじっくり直...
FANATECのクイックリリース(QR)に関する注意
2023年9月25日に、新型のクイックリリースQR2が発売され、2025年8月現在、ステアリングを購入する際は、ステアリングのグレードによりQR2Liteまたは金属製QR2が標準搭載されています。ホイールベースとステアリングのクイックリリースのモデル(QR1かQR2か)が同じでないと、ステアリングをホイールベースに取り付けられないので、そこだけはご注意ください。これからFANATECを新たに購入する人は、以下のようなQR2(QR2LiteやQR2Proも含む)と書かれているモデルを選定することをおすすめします。

QR2 Wheel-side
The QR2 Wheel-Side features an all-aluminium construction that is robust and durable. The all-new mechanical design of Q...
プラスチック製QR1 Liteにはフレックス(ステアリングの上下方向に力をかけた時に少したわむ)や、クラックが入ったと言う情報がSNS等で見られます。私のGT DD PROのレビュー記事でも強化プラスチック製QR1Liteの問題を指摘してしており、テーピングすると言うオリジナルの対策(非推奨)を書いています。また、QR1Liteを高トルクのホイールベースであるPodium DD1やDD2で使用すると、ハンコンがLOWトルクモードとなり、発生するパワーは8Nm以下に制限されてしまいます。そのため、Podium DD1やDD2、Clubsport DD/DD+で使用する予定のある方は、8Nm以上に対応するステアリングを選定することをお勧めします。
CSL DDやGT DD PRO、DD1、DD2に交換可能な新型のクイックリリース(QR2)が発表されましたが、GT DD PRO 8NmやDD1を使用して感じているのは、CSL DD/GT DD PROの8Nmならまずは金属製QR1でもOK。(QR1もQR2も価格差がなくなってきたので、初めからQR2バージョンを導入する余裕があるなら導入しておいた方がいいです)DD1/DD2・Clubsport DD/DD+については、できれば新型QR2を選定することをお勧めします。
新型クイックリリースについてまとめました↓
Type-Mと標準のステアリング側のQR2のレビューです。
FANATECのペダルについて
FANATECのホイールベースの後ろ側にはペダル、シフター、ハンドブレーキ用ケーブルの接続コネクタがあります。プレステやXBOXでは、この接続コネクタに挿せるものは基本的に認識するので、プレステやXBOXで遊ぶ人、遊ぶ可能性がある人はペダルも合わせてFANATEC製にするのがいいかと思います。(逆にホイールベースに接続できないものは、PSやXBOXでは使えません)
V3ペダル・V3 Invertedペダルなんかはアルミ切削加工であるのにもかかわらず、設計が古めなこともあり結構リーズナブルになっているかと思います。Fanatecのペダルについては、センサーの分解能(細かさ)が他社の最新機器と比べると荒い部分があったり、ドライバにペダルカーブの調整機能が実装されていないため、CORSAIR体制に変わった今、ソフトウェアのアップデートに期待したいところです。
表中リンクは全てFANATEC公式ページへのリンクか私の記事へのリンクです。
FANATECのプレステ対応について
現在、FANATEC公式にプレステに対応している製品はGT DD PROやClubsport DD+のみとなります。ホイールベース(モーターの部分)にプレステ対応のチップが内蔵されています。
GT DD PROやClubsport DD+本体を購入し、ステアリングやペダルについてはFANATEC製のものを選定すればプレステで公式対応した状態で遊べます。
FANATECのXBOX対応について
FANATECの場合、「XBOX対応」と書かれているステアリングを使用すれば、FANATEC製ホイールベースを使用すればXBOXに公式対応します。ペダルはFANATEC製のものを使用してください。先ほど記載したGT DD PROやClubsport DD+にXBOX対応ステアリングを使用すると、プレステとXBOX両方で遊べることになります。
FANATEC関係の私の人気記事↓(過去3ヶ月間)
MOZA Racing社のハンコンについて
MOZA Racingさんより2022年にR5のバンドルが発売された時から、商品提供をしていただき、レビューを投稿しています。MOZA Racing商品がこれだけ家の中に転がっている一般人は国内になかなかいないのではと思います。短い期間にワクワクするような商品を沢山発表されており、沢山あるので1つ1つの特徴を比べられている反面、1つ1つ長期間レビューできているわけではありませんので、まだ記事で言及できていない弱みもあるかも。ご自身で色々な情報を収集したうえで購入をご検討ください。
MOZA Racingのホイールベースについて
リンクは全てMOZA Racing公式ページへのリンクか私の記事へのリンクです。
R3〜R16まで揃っている私としては、R9またはR12以上の製品を買っておくと、あまり不満は感じず長く使える(上のクラスに買い替えようとしなくて済む)ので、無駄な出費が少なくなるのでは?と思います。R9→R12→R16はその差を体感できたので、予算に応じて上のグレードを。R21は予算があり、尚且つパワステが無いフォーミュラ系の人向け。R3については、トルクが弱いので、フォーミュラーやGTカーで路面の起伏を敏感に感じながら走りたい!とかいう用途には向かないとは思いますが、机の上で気軽に遊びたい人は選択肢に入れても良いかと思います。
MOZA Racingのステアリングについて
大きく分け、ES、CS、RS、GS、FSRの5種類のステアリングがラインアップされています。各ステアリングやペダルとの適合が複雑なため、各公式ページの表をしっかり確認してから購入してください。
MOZA Racingのペダルについて
mBooster Active、CRP、SR-P、SR-P Liteペダルの大きく分けて4種類があります。SR-PとSR-P Liteペダルは似て非なるものです。SR-Pは、ロードセルブレーキが使用されていますが、SR-P Liteペダルはロードセルブレーキが使用されておらず、追加のロードセルブレーキのオプションもないので選定時は注意が必要です。
MOZA RacingのXBox対応について
現状XBOX対応のESステアリングを使用すれば、XBOXで公式対応する。ただし、直接MOZA製のペダルを接続できるホイールベースとの組み合わせに限る。(R9,R16,R21はXBOX未対応)
MOZA Racingのプレステ対応について
MOZA Racing社製品はプレステとの公式対応していません。
iRacingの始め方
そもそも、私が部屋の中に自作のコクピットを製作したのはiRacingをしたくなったからです。iRacingについては、最近はさまざまな方が始めており、いろいろな情報を日本語で目にする機会もあるかと思います。iRacingを楽しんできた過程を記録していきましたので、そのリンクをまとめていきます。
iRacingの始め方
Step1
PCの選定
予算内で、できる限りやりたいことを再現できるPCを購入する。グラフィックを妥協すれば、しょぼいPCでもiRacingは動くことは動く。でも、3画面かつ綺麗な画面でやりたいという欲が出てくるので、グラフィックボードやCPUの選定は頭を悩ますべき。
Step2
ハンコンの選定
予算内で、できる限りパワフルなハンコンを購入する。予算があるならダイレクトドライブ形式で、8Nm級のFANATEC CSL DD(GT DD PRO)、MOZA R9以上のパワーを持つハンコンが個人的なおすすめ
Step3
コクピットの選定
材質はなんでも良いが、ハンコンとペダルをしっかり固定する必要はあり。8Nm級以上のダイレクトドライブ式の強力なハンコンを購入する場合は、アルミフレーム式のコクピットがおすすめ。
Step4
iRacingの登録
機材が揃ったらiRacingを登録する。クレジットカードが必須。購入するプランをよく考えること。
Step5
iRacingの設定
全て英語です。周りにすでに始めている人がいない場合、いろいろなサイト・動画を使って調べながら設定する必要があると思います。このサイトでも不便だと思ったところはできる限り情報として残していたつもり。
Step6
iRacingの走行開始
まずはTestモードから。周りの車と走ってみたければ、AIモードもあるし、Practiceで他人と一緒に練習することもできる。そして、レースシステムやルールを理解して、他車にぶつけない自信がついたら、レースに参戦!