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レーシングシミュレータのコクピットに32インチ3画面を導入しました | MASK | ブログ

レースSIMの導入を考えた人は、Youtubeやインスタグラム、そしてTwitterで、
・大きな3画面
・カッコいいステアリング
・ダイレクトドライブ
・シフター
・左右にいっぱいボタン
・なんかラブホ笑(←怒らないで)みたいに光り輝くLED
の写真を見て、「同じことしたい!でも…」と思っている人も多いはず。

私もそう思う人間の一人で、左右にいっぱいボタン・LEDはまだ配備できていませんが、コクピットに最近3画面を導入したため、ぱっと見装備だけはガチシム勢の仲間入りです。
今回はその3画面の導入経緯や、選定、設定について気づいたことをまとめていきたいと思います。

私のレースSIMの3画面に関するコンテンツ

昔から3画面に興味はあった。

ちょうど2年前の2020年10月ごろに、3画面に関して調べた(今思えばメモ帳のような)記事を投稿しています。当時は24インチや27インチ当たりを考えていて、32インチなんて想像すらしていなかったようです。

レースゲームiRacingを3画面で遊ぶには|MASK
この記事を書いてから2年経ち、ついに3画面を導入しました。気になる方はこちらもご覧ください↓ レーシングシミュレータのコクピットに32インチ3画面を導入しました | MASK | ブログ 3画面を導入しました。ぱっと見装備だけはガチシム勢の仲間入りです。今回はその3画面の導入経緯や、選定、設定について気づいた simr...

もともとは32インチのテレビで遊んでいたのですが、倒してしまい、破損。
その後、24インチの安い60Hzの液晶モニタとOculus Quest2でしのいできました。引っ越し等もあり、かさばる機材の購入は億劫になっていました。最近ある程度落ち着いてきたので、機材の戦闘力をアップさせることにしたのが始まりです。あと、物価の上昇もあり、欲しい時・必要な時に買っておくのが一番お得?なのでは?と思うようになってきたのもあります。

発注してしまった32インチ3画面液晶ディスプレイ

もし自分の彼女や嫁さんや父親や母親が、例えば、お気に入りのアイドル、お気に入りのスポーツをワイドな画面で見たいからと言って、32インチの液晶モニタを3台買ってきて、狭い部屋に横に並べ出したら、自分はどういう反応をするか…想像もつきません笑
それぐらい、自分はヤバい領域に足を突っ込んでしまったのだなと思っています。

その3画面をコクピット横に積み上げてみました。もう、とっても箱が邪魔です。
購入した32インチ液晶モニタ(AOC C32G2ZE/1)↓


さて、これらの3画面を設置するために私はアームを準備しました。一つ言えるのは、1点の土台から複数本出ているような商品ではなく、それぞれ1本ずつ、3本買ってください、ということ。

一番左のが↓このアームですが、当時3700円で購入。棒があり、高さ方向にスライドできるのでまず自由度が高く、ガス式のアーム部分も結構調整しやすいです。

一方、残り2枚の32インチも固定用にこんな商品を買ってしまい、ちょっと失敗しました。

1点から2本の腕が伸びています。しっかり図面を書いたりして考えたらわかることですが、自由度が少ないです。このアームの土台を置いてちょうど2画面目を真ん中に置け、なおかつ3画面目を2画面目と角度をつけつつ、ぴったりと2画面と3画面の端っこを合わすのがとても大変でした。なので、アルミフレームでしっかり設計しながら組んだり、アームにするなら、1本ずつバラバラに買った方がいいですよ。

↑この2枚をいい位置に持ってくるのが、とても難しかった!

また、↑左の画面は壁に近くて調整するのがまた大変!
ちなみに、このハンコンとステアリングってどこのやつ?って方は↓
FANATEC Podium DD1, Formula V2.5ステアリング等(このリンク先はそのセット商品)で調べてみてください。

Podium Racing Wheel Formula for Xbox & PC
The Podium Racing Wheel Formula for Xbox & PC は、Podium Wheel Base DD1、ClubSport Steering Wheel Formula V2.5 X、およびPodium Advanced Paddle Moduleを組み合わせることで、リアリズムを次...
FANATEC Podium DD1のレビュー|MASK
私のブログには、サイト維持やネタ収集、SIM研究のため、広告を含むページがあります。 ↑こちらにも書いたように、↓このPodium DD1のバンドルを購入しました。 (2022年現在、ステアリングをV2→V2.5にバージョンアップして再発売) Podium Racing Wheel Formula for Xbox &...

どうにかそれっぽくなりました!

※私はNvidiaのSorround機能を使っています

へたくそなのは置いといて、32インチ3画面は大迫力!

まだ画面のチリ合わせができていませんが、とりあえずうれしさのあまり走ってしまった動画です。何かの参考にしてみてください。
iRacing Porsche 911(992) GT3 CUP

これまで32インチテレビ→テレビ破損→昔買った24インチ液晶安物モニタ→VRと遊んできましたが、正直なことを言うと、一番リアルなのはVRです。しかし、32インチ3画面は迫力が半端ないです。VRではできなかったメガネかけながら運転も、気軽に遊べます。
32インチ3画面ですが、横に敵車が並んで横を見ても、意外と、右後ろや左後ろのミラーの死角にいたりして、見えない時があります。もうその時は、首振りボタン(iRacingには視点を推している時だけ左右に切り替えられるボタンがある)を押すしかないですね。

32インチ3画面だとリプレイが大迫力に

3画面でレースができるということは、リプレイも3画面になります。iRacingのデフォルトのカメラだとちょっと遠くからの絵になってしまうので、Ctrl+F12のカメラ設定でズームしたらこんな大迫力な画面になりました。

以下、ここまでの記事を見て3画面が欲しくなってしまった、変態な方に捧げます。

これ以降はマニアックな内容ですので、普通の方は読んでる途中にそっとブラウザを閉じてしまうかもしれませんので、とりあえずここまで見て、なんか参考になった方も参考にならなかった方も、いいねしていただけたらうれしいです。

液晶モニターと、パソコンスペックのお話

私がiRacingを始めるために、ゲーミングPCを勉強し始めたレベルの人間だった時の知識レベルはこんな感じでした。

・パソコンはCPUとメモリと、SSD or HDDがついていたら動く。ゲームはグラボがないと、サクサク動かないらしい。

そんな方に向けた文章を書きます。3画面って、ある程度SIMをやって次の一手かと思うので、ゲーミングPCはすでにお持ちの物を使うと想定し、PCのスペックの話は書かず、ディスプレイのことだけを書きます。また、大体15万円~30万円ぐらいのPCの方向けの記事です。

ゲーミングディスプレイについて言いたいことが4点

・同じスペックのディスプレイを1画面→3画面にすると、PCへの負担がざっくり言うと3倍になる。

画面が大きかろうが小さかろうが、解像度(ドットの数)が変わらなければ、パソコンへの負担は変わらない。

・4Kは、フルHDのざっくり4倍の負荷がPCにかかる
・PCの負荷は表示速度(リフレッシュレート)の設定に比例する

レースSIMで3画面にする場合、何インチを買えばいいのか?

ゲームの設定をするとき、ヌルヌル・サクサク度(スムーズに画面が動く)を決めるのは、画面の解像度(ドットの数)と画面の表示速度になります。モニタのサイズは関係ありません。

3画面を考えている方の多くは、値段とスペースの関係上、24インチ・27インチ・32インチあたりが候補になるのでは?と思います。はっきり言って、どれでもいいと思いますが、

↑この32インチ(AOC C32G2ZE/11)を取り付けた私の感想として、迫力がある!!ということですね。24インチや27インチ画面に比べ、左右がカバーされる領域も増えるので没入感もほかの小さなモニタに比べて没入感も得られるでしょう。
デメリットもあります。まずディスプレイが大きいデメリットから。

・モニターの固定方法をしっかり考えないといけない。

モニタが重いので、モニターの固定が大変です。私のようにモニタアームで固定すると、画面の重みで3画面ともきっちり合わせて、水平に固定するのは結構大変だと思います。

・スペースの確保

32インチモニターでも、横に取り付ける角度を急にすれば左右方向にコンパクトに収めることはできます。しかし、それを梱包しているモニタの箱が結構大きくなります。引っ越しを控えていたり、モニタを将来手放す可能性がある方は、結構大きい3箱の収納を考えなければならなくなるかもしれません。またモニターが故障した場合、修理に送らないといけなくなることも想定して、1箱ぐらいは残しておいた方が良いかと思います。

・費用が27インチと比べると若干高くなる

私のこのモニター、1台当たり2万8000円弱でした。144Hz以上のリフレッシュレート(240Hzもある)を誇るモニターでこのお値段はとてもお安いです。他のメーカーなら同じようなスペックだと3万円後半からのイメージです。またハードに詳しいTwitterで仲良くさせていただいている方におススメされたということもあります。
今回購入したディスプレイは、ディスプレイにスピーカーが付属していなかったりと、表示機能以外に無駄が無いからかもしれません。

ちなみに、↓AOCの27インチ144Hzでは1枚2万円程度でした。スペースを気にされる方はアリかと思います。

レースSIMで3画面にする場合のリフレッシュレートは何Hzがいいのか?

PCの負荷は表示速度の設定に比例する

お手軽な価格のディスプレイの表示速度って、大体60Hz(1秒間に60回画面を更新可)です。そこからお金を出していくと、最近の液晶のスペックだと、144Hz、240Hzの製品があるようです。
例えば表示速度を60Hzから2倍の速度の120Hzしようとしたら、PCの負担は2倍になります。ということは、PCのスペックが低ければ、表示速度の高いディスプレイを買っても、生かしきれないかもしれません。ゲームの画質をめちゃくちゃ下げて、120Hz表示にすることはできると思いますが、ちょっと残念な気持ちになるかも。

私が若い時、グランツーリスモ4になって、「60Hzでヌルヌル」と言われた時代を経験しました。そんな私としては、個人的には144Hzあれば十分じゃないのかな?と思ったり。

144Hzも240Hzも違いはあるのでしょうが、60Hzと144Hzの違いほど、大きくないと思います。そして前述の通り、いくらいいディスプレイを買っても、PCのスペックが高くなければ、常に3画面を240Hzでゲームはできません。(私の場合、グラフィックボードのチップはNvidia 2070superで、iRacing単独で走っていたら、144Hz以上出ますが、複数台のレースになると、60Hz以下に落ちるときも)
60Hzのモニタしか見たことがなければ60Hzでも十分に感じるかもしれません。ただ、一度違いを見てしまうと違いは明らか…なので、もし、60Hzとかの低速度のモニターを買ってしまったら、早い表示速度に憧れて3画面を買い替える、という超めんどくさいイベントを発生させたくないのなら、初めから144Hz以上のゲーミングディスプレイを購入できないか考えてみてもいいかと思います。

レースSIMで3画面にする場合の画質は、HDなのか4Kなのか?

3画面を考えたときに代表的なサイズとしてフルHD(1920×1080)と4K(3840×2160)があります。(WQHD等の超ワイドディスプレイを3画面並べるという方法もありますが、高そう)フルHDだと、画面に横方向に1920ドット、縦方向に1080ドットあるわけです。4Kだと横方向にその2倍。縦方向にその2倍。ということは、4KはフルHDに比べて4倍のドットがあるわけです。なので、ドット以外は同じ条件でディスプレイを表示させるには、4Kにすると、PCにはフルHDのざっくり4倍の負担がかかるのです。

私が使用しているグラフィックボードはNvidia 2070Superと呼ばれるモデルで、2020年に5万円台で購入しました。当時の感覚としたら、安すぎもせず、高すぎもしない中の上または上の下ぐらいのイメージでした。それで、3画面フルHDで遊んでみると・・・
・iRacingで単独でタイムアタック等の練習していると、画質をそこまで犠牲にしない設定でも144Hz以上は出る。
・レースをして出走台数が増えると60Hzを下回る。

といった具合です。

これを4Kにしたら、4倍の負荷がPCにかかるわけですから、単独走行でも60Hzを割ってきて、かなり画質を落とさない限りはカクカクし始めるような気がします。レースなんてやれたもんじゃないかも。

と、考えると、4Kはまだ早いな・・・と思います。
3画面をオフィス作業用途でも使いたいというのであれば止めませんが、レースゲーム用の3画面となれば、2022年の私の感覚ではフルHDで必要十分だと思いました。私の感想です。予算がある方はやりたい放題やってください笑

32インチ3画面の液晶ディスプレイを固定した方法

暫定的な設置方法なので、参考にしないでください笑
本来だと、ディスプレイは、振動が常に発生するレーシングシミュレータとは別にフレームを組んでそこに設置したいものです。(液晶画面の基盤等が振動していたら、故障リスクが増えそう)
ただ、暫定的に、コクピットに余っていたアルミフレームを延長してつけて、そこにモニタアームを装着。どうにか3画面を並べることができました。
元々1台用のアームは持っていたので、それに加え、残り2画面を固定するために安さで選んでしまったアーム↓3画面設置用にはお勧めしません笑

また、気を抜く?と、モニタが垂れますので、モニタアームのボルトナットをしっかりと固定してやらなければなりません。大変です。モニタアームだけで、3枚のモニタの辺をきっちりそろえるのは神業です。
下の写真は裏から撮影しましたが、養生テープを貼ってとりあえず強制的にくっつけています。SNSかブログだったか忘れましたが、各ディスプレイのフレームの側面にマジックテープを使っていた方がいたので、真似してみたいなと思っています。

コクピットをバランスディスクを使った防音装置の上に置き、アームを直接そのコクピットに固定しているので、ディスプレイを軽く触ると全体的にユサユサ揺れます笑

ちなみに設定方法についてはこちら

レースシム3画面の将来構想

ここまで体験して将来、モニタ用のフレームを設計する際の反映事項ですが、

・できれば、コクピットと別にモニタ用のフレームを組む。
・モニタアームは32インチの重さによって、下方向の大きな荷重がかかるのでモニタを垂直にさせるのが大変
・2点セットのモニタアームは設定しずらいのでやめた方がいい。モニタアームを使用するなら3本バラで買うべき。
・できるものなら、モニタアームは使わずにアルミフレームのみでガッシり組んだ方がモニタは安定する

・高さ方向をスライドできるアームの方が設定しやすそう。

3画面を考えている方へ何かの参考になればと思います!

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