今回、FANATECステアリングのQR2の取り付け部に遊びがあって、ステアリング側のピンに負担がかかるのでは?というコメントがあったので、その対策を考えてみました。
今回の企画は、僕の思いつきでやった企画であり、もしかしたら意味があるかもしれないですし、意味がないかもしれませんし、あるかもしれません。読んでみて、意味がありそうだなと思えばやればいいと思いますし、意味が無さそうだなと思えば無視したらいいと思います。お手柔らかにお願いしますw
FANATEC QR2とは?
2023年9月より発売されたFANATECのQR2ですが、QR1からQR2への取り替え後にドライビングした際の体感は、とってもよくなりました。(Podium DD1の時)
DD1やDD2だと、QR1ではゴムによって密着感を出し、さらにボルト留めして、どうにか20Nmや25Nmのトルクを受け止めていました。20Nmに近いトルクがかかるような時だと、クイックリリースの設計の余裕がなく、金属球が中で動き、「カキン」という音が出ることも。
CSL DDやGT DD PROだと、QR1のクイックリリースの固定方法は、上記のゴムのロック機構は省略されているため、ありません。軸と溝とのハメ合いと、ボルト締めにのみによって、固定されていました。
これをQR2に変えることにより、3次元に加工されたのテーパー(すり鉢)状の金属と金属がピッタリと面で接触することになり、機械的なガタが一切なくなりました。
さらに、CSL DDやGT DD PROの場合、QR1がついた工場出荷時のものだと、ホイールベース側はQR1が以下のような金具によって、ボルト1本でのみ締め付けられ固定されていたものが、
ホイールベース側のQR2(Type-C)を導入すると、2つのボルトで均等に締め付けられる金属が付属してきて、より強固にクイックリリースを固定することができるようになりました。
なお、工場出荷時のボルト1本の金属では、緩んでしまう!という投稿もSNSで見られました。
海外では、そのためかQR2登場以前にボルト2本で締められるような金具が、個人によって制作販売されていたのを目にしたことがあります。
このようにQR2が登場したことで、FANATECのクイックリリース問題は100%解決したのでは?と思っていましたが、Youtubeで面白いコメントがありましたので、紹介したいと思います。
FANATEC QR2も完璧というわけではないのでは?というコメントが!
上記のYoutubeに以下のようなコメントをしていただきました!
※文章は、私がコンパクトにまとめたものです。
ステアリングにQR2(ステアリング側:WS)を取り付ける際、QR2(WS)側ボルト用の穴に遊びを持たせているため、固定する場所によっては、QR2(WS)をQR2(ホイールベース側:BS)に接合させた際にピンが少しズレたままの状態で装着されるのではないか?
確かに。言われたら気になってきました。
ステアリング側QR2にはボルトを入れるための穴があります。穴にボルトを通さないといけないため、どのような製品であれば穴はボルトより大きいです。その遊びのため中心からQR2がズレた状態で、締め付けて、QR2同士を接合されるのでは?というコメントです。
その場合、ピンには弾性があり、微妙に曲がった状態で穴に入ることになります。
このまま、ドライビング中の振動や急な強いFFBのほとんどはQR2側の金属が面で受け止めるでしょうが、ピンにもその振動は伝わるでしょう。
それが繰り返されると、最適な状態で接合されたのに比べ、ピンに対して繰り返し応力がかかるわけです。
一発の力では金属が破断しないようなちょっと強めの力でも、それが何千、何万、何百万回も作用すると、その力の大きさやその回数によっては、破断してしまうこともある、というのは、金属や機械を扱う人にとっては常識?になっていると思います。
国内外SNSを見ても、QR2に変えてからピンが折れた、みたいな投稿は見た記憶がないので、QR1に比べるとかなり、破損確率が減ったのだろうと思いますが、この話を聞いて、精神衛生上、不安になった方は、以下の方法を試してみてください。(個人的には、あまり気にしなくていいような気がしています。)
FANATEC QR2をより完璧に取り付けるために実際にやったこと
すでに取りつけてあるFANATECステアリング側のQR2のボルトを軽く緩めます。
私はClubsportグレードのBMW GT2V2ステアリングと、Podium Hubに対して確認してみました。
左下に見えるレンチ、僕は、ふるさと納税で左の頭が長いのを買いましたが、多分、右の頭が短い方がSIMには便利な気が。。。
BMWGT2V2は、Clubsportグレードという中間グレードのステアリングで、ボルト4本で留める代わりに、下の写真のようにステアリング側に突起があり、それがQR2の穴にピッタリハマり、ボルトをゆるめてもガタを感じることはありませんでした。
一方、最上級グレードのPodium Hubは6本ともボルトで留めるため、6本のボルトを緩めると上下左右方向には全く遊びは感じられませんでしたが、回転方向に捻ると、ほんのわずかに動きました。
なので、今回は上のPodium Hubのボルト締め方を簡単に買いておこうと思います。
上のようにホイールベースを上に向けます。今回は、コクピットから外していたPodium DD1を使用しました。そろそろFANATECのDD Extremeが届くので比較のため最近あえてGT DD PROを使ってます。
Podium DD1を上向にしたこの状態で、ステアリングを接続。
その後、一度ステアリング側のQR2の全てのボルトを緩めて、多少、QR2をレンチぐらいで、トントンと軽く叩いた後、再度各ボルト少しずつ何度かに分けて締め付けていくわけです。(自己流です。信じる方だけやってみてください。意味ないと思ったら冷ややかな目で見ておいてくださいw)
トントンと叩く時に、もしピンに変な力がかかっていた場合は、その力が弱くなるように、QR2の位置が最適化されるんじゃないか?と思っています。(ごくわずかでしょうけど)
考え方としては、車高調変えた時にやる1G締めに近いかもしれません。
これが、ピンが適切な位置にある状態でのQR2の位置になるわけです。
※ホイールベースを縦ではなく、通常の寝かせた状態でステアリングを取り付けると、重力があるわけですから、それだとこの効果は低いように思います。
そして、QR2のボルトを少しづつ、ボルトを体格線上に軽い力をかけながら締めていきます。
これで、ピンにあまり力がかからない状態で、QR2が取り付けられているはずです。
FANATEC QR2取付を最適化して感じたこと
QR2によって、ホイールベースとステアリングは固定されるわけで、ピンの位置関係が変わってもドライビングフィールへの影響は全くありません。
精神衛生上少し良くなる程度でしょうか。
この話を聞いて、気になるような方はやればいいでしょうし、「ホイールベースをわざわざ外したりして、上に向けるのなんて面倒くさい」と思う方は、QR2でもピンが破断したという話が聴かれない今、そこまでしてする必要はない気がします。
結構マニアックなお話でしたが、何かの参考になった方や暇つぶしになった方はいいねをいただけると嬉しいです。
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コメント
注文ページを見ると4月10日になってません?
コメントありがとうございます!
今買った人は、4/10に発送されるってことだと思いますよー!
発売日に購入した時点では、3月中旬の日付が書かれていたので、問題なければ届くはずと信じています。問題なければ・・・w
返信ありがとうございます。
だといいのですが、ログインしてご注文内容を見ても、4/10になってるのが悪い予感しかしないんです。
私も利用可能日3月18日の時に注文しましたが
注文内容確認するとAvailability date:Apr 10, 2024 に変更されてるのが怖いです
コメントありがとうございます!その嫌な予感の通りになってしまいましたね・・・もうちょっとだけ待つしかないですよね・・・。
悲しいメールが来ましたね。4/10までDD PROを楽しみます。
返信遅れちゃってごめんなさい!
メール来ちゃいましたね・・・。
DD PRO、いいですよね。
ちょっとハイエンドハンコンから離れた後に使うと、これでも十分じゃないかとすら思ってきてしまいますw
DD+の発売時に散々文句を言われたからか、遅延のメールをくれたのはいい判断だけど、18日にくれないとダメですね。ワクワクからの落胆が…
DD PRO、確かに十分ですよね。
キャンセルするなら今ですよ!?
本日14:00ごろ、ステータスに貨物トラッキングが追加されましたね。明日には届きそうですね。
コメントありがとうございます^_^
昨日届きました!