5/10更新:海外のレビューを確認しましたが、このセットのステアリングには現行のFormula V2.5(X)のグリップ部に内蔵されている振動モーターが、どうも内蔵されていないようです。後日、新しい記事をアップ予定。
3月18日に発送予定のプレステ・XBOX・PC対応の15Nmの最新ダイレクトドライブハンコン Clubsport DD+とステアリングのセットである、Gran Turismo DD Extremeが発売されましたが、フォーミュラ型ステアリングとのセットである、Clubsport Racing Wheel F1も3月6日頃に発表・発売されました。
と言っても、FANATECの日本の公式ページには、2024/3/6水曜日の深夜に一瞬だけ登場して、その後姿を消しました。僕の記憶では、その時に記載されていた発送予定日は4月下旬ごろだったと思います。→Xで心優しい方より、スクショを連携していただきました。その誤公開?されたときの発送予定は4/26です。
上記のリンクは、アメリカのFANATEC公式ページのリンクですので、このアメリカのページで注文しても日本へは発送されませんので、日本在住の方は、日本での発売を待つしかありません。
一度消されてはしまいましたが、日本の公式ページに登場するとしたら、↓こちらのホイールベースのページになると思うので、本当に欲しい方はたまにチェックしてみたら良いかと思います。
おそらく、GT DD Extremeの発送が3月中旬→結局4月10日へ。日本の場合は、GT DD Extremeがキャンセルされるのを防ぐため、GT DD Extremeの発送時期に合わせてくるのではと思っています。
元々、GT DD Extreme発売に合わせて両方ラインアップに加えたらいいのに、と思うわけです。
まぁ、ちょこちょこ新製品を出した方が、話題性が継続するからなのでしょうか。
さて、今回のこのセットも、GT DD Extream同様、ホイールベースには新設計のClubsport DD+が使われており、FANATECのフラッグシップであるPodium DD1/DD2(もう5年前に発売されたモデルだけど)を超えるスルーレート(FFBの立ち上がりの速さ)を発生するスペックになっているため、細かな路面の情報を伝えてくれることが期待されます。(6.2Nm/msとのこと)
GT DD Extremeについてまとめた記事はこちら
価格は両方とも209,000円。そして、違いはステアリングのみです。(F1ステアリングのセットのリンクはアメリカページなので注意。まだF1ステアリングバージョンは買えません)
モーターの部分は、15Nmを発揮し、FFBの反応速度が従来のモデルより向上させた、Clubsport DD+が使われています。
Clubsport DD+についてまとめている記事のリストはこちら
- どのような読者に向けた記事か?
- FANATEC GT DD Extremeが向いている人
- FANATEC Clubsport Racing Wheel F1が向いている人
- 剛性は、Clubsport Racing Wheel F1の方が高いはず
- Clubsport Racing Wheel F1は、Formula V2.5と同じではない!
- Clubsport DD+&Formula V2.5を単品で買う予定だった方は、間違い無くClubsport Racing Wheel F1一択。
- Clubsport Racing Wheel F1は、プレイステーションには対応しているが、そのままではXBOX非対応なので注意!
- XBOX対応させるにはXBOX対応ステアリングの購入が必要
- プレステやXBOX対応させるには、ペダルはFANATEC製が無難
- 今回のステアリングは専用デザインで、単品では購入不可
- まとめ
どのような読者に向けた記事か?
気づいたらFANATECハンコンについて、結構まとめてきたので、
Clubsport Racing Wheel F1にするのか、DD Extremeにするのかちょっと悩んでいる人向けに、この記事を書きたいと思います。
約21万円もするセットなので、購入する人はごくわずかだと思いますが…。
FANATEC GT DD Extremeが向いている人
今回のF1ステアリングのセットより、FANATEC GT DD Extremeが向いている人を考えてみました。
- プレステ、特にグランツーリスモも多く遊ぶ方で、とにかくステアリングで簡単に設定をいじれることに魅力を感じる人。グランツーリスモで遊ぶには、GT DD Extremeのステアリングの方が、専用にデザインされているので、操作しやすいはずです。
- とりあえず、1つのステアリングで色々なことに挑戦したい人。円形のステアリングが万能で、公道を走れる車から、ドリ車、フォーミュラまで様々な車種に、これ一つで対応が可能です。
- 4つのパドルに価値を感じる方。パドルシフターに加え、アナログ式のパドルが左右に1枚ずつあるため、フォーミュラカーのスタート時に使用するパドルクラッチと使用できます。(今回発売のF1ステアリングに対しても後付けで6つのパドルをつけられるオプションがありますが)
- 足の不自由な方。左右のパドルをアクセルとブレーキに割り当てたりすることもできると思います。
足が不自由な方向けのお話(アナログパドル付きの安いステアリングはマクラーレンGT3V2)
ちなみにアクセルとブレーキとして使えるステアリングで一番リーズナブルなのは、マクラーレンステアGT3V2リングです。
手での操作のみでプレステ・XBOXをしたい場合、20万円のハンコンはさすがにちょっと!と思う方は、GT DD PROと、このマクラーレンGT3V2ステアリング組み合わせがFANATECでは最安になると思います。(PCのみでOKというのなら、CSL DDが最安になります。)
足が不自由で、CSL DD&マクラーレンステアリングを購入を考えている方へ
プレステ対応が不要!というのなら、CSL DDがFANATECのホイールベースとしては最安です。
もし、手元だけで、操作したい場合でも、この最安の約1万円のペダルを購入し、CSL DD&マクラーレンGT3V2ステアリングとの3点セットにすれば、CSL DD本体が17000円ぐらい割引されるようになっています。ペダルが不要でも、この最安ペダルを購入した方が総額は安くなるはずです。購入の際は、カートに入れて試してみてください。
FANATEC Clubsport Racing Wheel F1が向いている人
FANATEC Clubsport Racing Wheel F1が向いている人を考えてみました。
- どちらかというとフォーミュラ関係の車のSIMから始めてみたい人で、初めはフォーミュラステアリングのみでも構わない人。
- 後から円形のステアリングを追加で購入することに金銭的な抵抗がない人。
- グランツーリスモのステアリングのデザインにあまり魅力を感じていない人。
- もしアナログパドルが欲しくなったら、後からオプションの以下のAdvanced Paddle Moduleを購入することに抵抗がない人。(23000円ぐらいします)
剛性は、Clubsport Racing Wheel F1の方が高いはず
海外ですでに手にしている人のレビューや、私が持っているGT DD PRO付属のステアリングから想像するに、GT DD Extreme付属のステアリングの剛性はClubsport Racing Wheel F1のステアリングほど高くないはずです。使用されているクイックリリース(モーターとステアリングの接続部)もGT DD ExtremeはQR2 Liteとなり、金属ではなく以下の炭素繊維強化プラスチック製です。
一方、Clubsport Racing Wheel F1は以下の金属製のQR2が使用されています。
Clubsport Racing Wheel F1は、Formula V2.5と同じではない!
Clubsport Racing Wheel F1のステアリングは、Formula V2.5との違いは、見た目の色と、振動モーターの有無です。
また現行モデルでFormula V2.5Xというものが存在します。これは、V2.5に対しXBOX対応の機能を追加したものです。
私は、XBOX対応のV2.5Xと比較し、パドルのみが違うだけのFormula V2を持っています。
現在はFormula V2はマイナーチェンジされ、上記リンクのFormula V2.5Xとなりましたが、V2.5Xと私のV2の違いは、パドルがマグネティックパドルにアップグレードされていること以外変更点はありません。(V2もV2.5XもXBOX対応します。)
今回発売されたClubsport Racing Wheel F1のステアリングは、使用されている部材と機能は、現行のXBOX非対応のFormula V2.5ステアリングと同じで、色だけが違うと思ってください。 今回のF1ステアリングは振動モーターが省略されています。
現在販売されているFormula V2.5(XBOX非対応)と比較する上で気をつけることとしては、
- Clubsport Racing Wheel F1は、Formula V2.5とカラーが違う
- Clubsport Racing Wheel F1は振動モーターがついていない
- Clubsport Racing Wheel F1のクイックリリースは、もともと金属製の標準のQR2が使われている。(V2.5の価格43500円は旧式のQR1付属の価格。Formula V2.5の場合、新型の金属製QR2にするには購入時に追加料金を払う必要がある。)
- Clubsport Racing Wheel F1のステアリングはFormula V2.5同様、グリップ部分に本革が使われている。
なので、現在Formula V2、V2.5やV2.5Xを持っているような方からすると、振動モーターが省略されたモデルになります。
Clubsport DD+&Formula V2.5を単品で買う予定だった方は、間違い無くClubsport Racing Wheel F1一択。
今回のClubsport Racing Wheel F1のセットは、単品でそれぞれClubsport DD+(単品は発売未定)とFormula V2.5を買うより、セットで割り引かれ、お得に買えるはずです。(多分)
私の予想ではClubsport DD+は16万円程度で販売されます。(もっと高くなるかも)
Formula V2.5の単品は、現在43500円(QR1)+15800円(QR2アップグレード費用)=59300円になるので、
同じ機能のものを単品で揃えると合計約220000円ぐらいになると予想されますので、209000円だと、多分多少の割引はされているはずです。
Clubsport Racing Wheel F1は、プレイステーションには対応しているが、そのままではXBOX非対応なので注意!
GT DD ExtremeもClubsport Racing Wheel F1も、そのままではXBOX非対応です。
XBOX対応にしたい場合は、ステアリングをXBOX対応のステアリングに変更する必要があります。
※XBOX非対応で構わないなら、FANATECのステアリングのページから、ClubsportグレードまたはPodiumグレードの好きなステアリングを選べば、無難だと思います。(CSLグレードのステアリングは、15Nmに対して、剛性不足を感じるかもしれません。)
XBOX対応させるにはXBOX対応ステアリングの購入が必要
Xboxに対応させたい場合、フォーミュラ型のステアリングならFormula V2.5Xの一択です。
円形のステアリングなら、剛性の観点からUniversal Hub V2 for XBOXを使用したステアリングをお勧めします。
無難なステアリング径320mmで、ベーシックなものだと、これです。
見た目にこだわる方はお値段が張りますが、Module Rallyを使用したステアリングを選択されたらいいかと思います。
WRCステアリングもXBOXに対応しますが、せっかく15Nm発揮されるはずのClubsport DD+のトルクが、ステアリングの強度の関係上、自動的に8Nm以下に制限されてしまいますので、あまりおすすめはしません。(GT DD PROならWRCステアリングでもいいと思いますが)
プレステやXBOX対応させるには、ペダルはFANATEC製が無難
コンバーター等を購入し、裏技を使えば他社のよりハイエンドなペダルも使えないこともないようですが、FANATEC製のペダルを買えば、本体とペダルを付属のケーブルで繋ぐだけでプレステ・XBOXに対応するので、無難です。(SONYによって対策されたら、もしかしたら使えなくなるかもしれないですし…)
この20万円クラスのハンコンを買うようなマニアックな方なら、V2ペダルかV3ペダルにしといた方がいいと思います。
V2は最近ビッグマイナーチェンジされ、見た目は古臭いですがアクセルクラッチは非接触センサーが使われ、故障の可能性が下がり、ブレーキのコントロール性がV3より高いです。アルミ鋳造性でフレームがしっかりしています。
V2ペダルのレビュー記事
V3はアルミ削り出しで見た目がよいのが特徴。振動モーターが付属していたり、ペダルの角度が可変なのがV2ペダルとの違いです。
どちらもロードセルブレーキが使われており、どちらとも90kgの踏力まで受け付けます。
コスパがいいのはV2だと思いますが、見た目の良さのV3も捨て難いです。
今回のステアリングは専用デザインで、単品では購入不可
すでに記載したように、同じ機能を持ったようなステアリング(Formula V2.5・V2.5X)は販売されていますが、同じ機能・デザインのステアリングは単品で購入することができません。
このデザインがいい方は、これらのセットを買うか、フリマサイトで個人売買するぐらいしか入手方法はありません。
まとめ
Gran Turismo DD Extremeか、Clubsport Racing Wheel F1どっち?と聞かれたら、「好きな方を買って!」と書いて終わりたいですが、
- まだ、Clubsport Racing Wheel F1は日本での発売は開始されていない。一時的に、FANATECのミス?で、公式サイトに登場し、その後すぐに消された。その時の発送予定時期は4月26日。
- Clubsport DD+とFormula V2.5を購入予定だった方は、Clubsport Racing Wheel F1を買った方がいい。剛性と質感はClubsport Racing Wheel F1の方が高い。
- GT DD Extremeはプレステ、特にグランツーリスモで遊ぶ人にとっては武器になるはず。フォーミュラステアリングより操作しやすいはず。元々、DD Extremeはアナログパドルもついてるし、液晶もでかい。
- Clubsport Racing Wheel F1もGT DD Extremeも両方XBOX非対応なので、対応させたければ別にステアリングを購入する必要あり。
- Clubsport DD+の単品発売はいつになるかは不明。
- Clubsport DD+を使用するような、20万超えるハンコン買うわけなので、ペダルはV2かV3がオススメ。
そんなところです!
悩んでいた人の参考になれば幸いです!
まだ日本国内では販売されてないので注意!(↓これはアメリカのサイトなので、残念ながらここでは購入できません)
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