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レーシングシミュレーターの3画面用のモニタ台を設計した話 | MASK | ブログ

SIMレーシングの世界にのめり込んでいくと、レーシングシミュレーターをより楽しむために、3画面やVRが気になる人が出てくると思います。
個人的な思いは、以下のTwittterに書いた通り、それぞれ良さがあります。

レースSIMを楽しめるのはVRなのか、3画面なのか?

個人的にはどちらでも構わないと思います。

レーシングシミュレータを遊ぶ上でのVRの良さ

・VRの方が、3画面に比べ圧倒的にリアルに感じます。
・VRはコンパクトに設置できます。3画面は設置が大変です。
・VRの導入コストは3画面より低め。
・私の経験上、VRは動作の安定性に欠けることがあるので、機材トラブルでレースをリタイアするリスクがあると思います。
・一方、VRの場合は左右後ろを振り返っても、視野が確保されているのに対し、3画面は後方まではカバーされてい無いので、首を曲げて後ろを見ても、そこは見えません。

レーシングシミュレータを遊ぶ上での3画面の良さ

・3画面は汎用性が有り便利。
・写真や動画で撮ると迫力があります。
・3画面だと不具合のリスクが少ないと思います。

最終的には3画面をしっかり運用することに

私は最終的には3画面を選択しました。画面設置のスペースが無い方にとっては、VRは多少の不便を我慢すればスゴイ武器になると思います。(iRacingでレーティングを大事にしている人は安定性を確保する必要があると思いますが…)

3画面はテキトーに固定するのは難しい

さてさて、その3画面ですが、私は2022年に32インチ液晶を3枚導入。

余ったアルミフレームの部材をコクピットに固定して、そこにモニタアームを設置し、どうにか3画面を配置することができました。

しかし、その荷重がすべてコクピットにかかり、コクピットが揺れるとモニタもユラユラしました。モニタアームの性質上、思った位置に画面を固定するのが大変難しく、ガムテープでモニタ同士を貼り付けても、なかなかいい感じに固定できませんでした。

モニタアームをケチったり、アルミフレームの部材不足が主な要因だと思います。

引っ越しを機に、本格的な3画面モニター台の制作を開始

引っ越しがそろそろあるのかななんて、思っていたらお引越しがあって、それを機に、しっかりと3画面を固定する台の制作を開始しました。

コクピットのフレームが黒なので、3画面用のフレームも黒としました。金具は銀色の金属表面が剥き出しのものにしました。(多分アルミダイキャスト)

アルマイト加工した黒色を選ぶと多少高くなりますし、MISUMIの設計ソフトの金具のデフォルトが標準色なので、そこから黒い部材をリストから選び直すのが億劫だったためです。

もし、シルバーの金具の色が気になり出したら適当に100均の黒い缶スプレーで塗ろうと思います。

本当に作成するか、市販品を買うか、迷いました。

今回、3画面のモニタ台を作成したのは、

コストの問題

ディスクふにゃふにゃシステムを許容するような、巨大なモニタ台を市販品から選ぶとなると5万円を余裕で超えてしまいます。そして、海外からの輸入品とかだと穴の位置があってなかったりするもののに当たる可能性がありそうだし、もしそうなら返品交渉や加工が大変。

ネタのため

一つのコンテンツを作り出すために、少し手間をかけてもいいのかなと思いました。

パーツを譲ってもらえた

本職?の人が自分用に設計したものの、忙しくて使ってない金具を譲っていただく機会がありました。

アルミフレームについて

今回使用したのは某MISUMIのアルミフレームです。これは私がリサーチした時点では、個人事業主や企業からしか発注できないようになっていますので、一般の方は知り合いのそのような方に頼むか、個人事業主になるか等の方法で発注するしかありませんのでご注意ください。

※MISUMIのソフトの注意点:設計ソフトがGeForceのグラボが推奨されあるらしく、RADEON Graphicsだと起動しませんでした。今はどうかわかりませんが、発注時にはエクセルも必要です。

今回の3画面台の設計のコンセプトは、ディスクふにゃふにゃシステムを置けて、黒くて、それなりにしっかりしてて、市販品を買うよりは安い。そんな、台を目指しました。
ディスクふにゃふにゃシステムとは↓

設計の過程(というほどのものではありませんが)

はじめ、とってもラフなスケッチをTwitterに上げて、皆さんの反応を伺う。

ありがたいことに、SIM関係の方がTwitterにフォローしてくださっているので、いろんな意見を頂き、設計の弱点をつぶして、最適化すことができました。Twitterで上げて得られたご意見等。
・高さをけちって、短くしたら後で買い足すことになる
・底面の足の長さを、同じような大きさのモニタ台をすでに作成した人に教えてもらった
・剛性を確保するための議論をしました

設計バージョン1

最終バージョン

バージョン1では初め地面に接する部分を1000mmにしていましたが、実際にSIMと見比べると、かなり長かったので、実際に制作された人の意見を伺い、550㎜にしました。

※手前の454mmの棒はシフターか何かで必要だったため、ついでに購入したものになります。

組み立ての感想

組み立てた感想ですが、550mmでも、私が接触したぐらいだと、全然倒れる感じはしません。地震が起こっても、重心が、中心辺りにあると思うので、簡単には倒れなさそうです。ただ、精神安定上、もうちょっと底の棒が長い方がいいかも。参考までに組み立ての途中経過。

モニタはどうやって固定するのか?

これも、MISUMIの金具使ってマウントを使わずに固定しようか等軽く考えましたが、こういうのは先人の教えに従うのが一番と言うことで、既に製作されて「問題ない」と言っている方の方法を拝借しました。

1個2000円ぐらいしますが、前例があるのは安心できますし、ギャンブルで安いの買って失敗したらお金も時間ももったいないので、確実な物を選定しました。水平器も付いてあって、しっかりした製品だなと言う印象。

つづきは以下の組み立て時のブログを参照ください。

あと、お譲り品のワンオフの金具ですが、「これどうやって設計するの?」とかには答えられませんが、このTweetのコメント欄で、有識者の方が代替できる市販品を教えてくれています。気になる方は、たどってみていってください。

とりあえず、ここまで!

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