車椅子のためペダルが使用できない方から、私の下記記事を見ていただき質問がありました。
「Advanced Paddle Moduleのアナログパドルをアクセルとブレーキとして使えるか?プレステの純正コントローラーのR2L2同等の操作ができるのか?」
という質問でした。
この記事の中で、
「ファナテックのAdvanced Paddle Moduleを追加したステアリングだと、ペダルが無くてもアナログパドルでアクセルとブレーキ操作ができる」と堂々と書いていました。
「右のアナログパドルがアクセル、左のアナログパドルがブレーキに元々割り当てられています。(アナログパドルとは、下の画像で言う金色のパドルのこと)さすがにペダルを操作するのに比べると使いづらいですが、これだと足が不自由な方や、ペダルを用意するのが面倒くさい方にとっても楽しめるのではないでしょうか。」と書きました。
実際に本当に購入を検討していて、必要な方から聞かれると、身が引き締まる思いですので、しっかり検証しました。
今回、左アナログパドルをブレーキ、右アナログパドルをアクセルにして、右パドルをシフトアップ、左パドルをシフトダウンにし、マニュアルモードでタイムアタックをしています。
FANATEC Advanced Paddle Moduleとは?
FANATECのステアリングコントローラー用のパドルで、6枚のパドルが付いています。通常2枚のパドルが6枚になることと、マグネティックパドルの操作感がよく、個人的には気に入っています。下の2枚がアナログパドルになっており、パドル引くを角度に応じてPCへの出力信号が強くなっており、グランツーリスモでは、これをアクセルやブレーキにあてがうことができます。
取り付けた際の記事↓
FANATEC Advanced Paddle Moduleをペダルの代わりにする場合についての結論
・グランツーリスモ7では、Formula V2, V2.5(X)ステアリングを使用する場合は、中央のダイヤルを「C」に合わせると、左アナログパドルがブレーキ、右アナログパドルがアクセルになる。
・アナログパドルのスプリングはそれなりに強いので、小指ではなく、薬指で操作するのがおすすめ。親指をステアリングにかけ、人差し指で裏からステアリングを押さえるようになる。さらに両方から手のひらでステアリングを挟み込むように押さえステアリングをささえる。薬指はアナログパドルにかかってしまうので、その分ステアリング強い力を込めて握れなくなる。8Nmのモデルでは、FFBは60%程度(=約5Nm)程度で十分に感じた。8Nmの場合は、ステアリングの暴れを抑えづらかったし、カーブもあまり力が入らなかった。(今回はやってないが、もしかしたら、ステアリング位置を高くすることで、人差し指で操作ということもできるかもしれない)
・鈴鹿のセクター1でNSXを使ったタイムトライアルを実施。慣れないパドル操作を開始し、途中FFBを60%(GT DD PRO 8Nmを使用)に落とした。ステアリング角度(SEN)をAUTO→540にし少しの角度で曲がるように調整等しつつ、そういう微調整も含み30分弱程度で、ゴールドのタイムを達成できた。初めは、ブレーキの時に足が動いたりもした。
・パドルのストロークは結構大きいため、それを短くできないか考えてみた。が、グランツーリスモではパドルのストローク量を制御するオプションはない。また、パドルの位置をより手前に持ってこれるか見てみたが、調整しろはない。もっと軽いパドル用のスプリングを見つけてこられたら、快適かもしれない。
・PCのSIMであれば、パドルの操作量も調整できると思うので、パドルの初期位置をオフセットさせるおとで手前に持ってきて、操作しやすくなるかもしれない。
グランツーリスモでFANATEC Advanced Paddle Moduleをブレーキ・アクセルにする方法
GT DD PROをプレステ5に繋いだのち、GT DD PROの電源をPCモードにしてください。そして、PSボタン(下の写真の赤い四角のすぐ下の丸いボタン)を押し、赤い資格のダイヤルを「C」に合わせてください。それ以外に設定してしまうと、別のボタン配置になります。
下の方で説明していますが、このFormula V2(V2.5X)ステアリング以外のダイヤルがないようなモデルでも、ステアリング上からアナログパドルのモードが操作できるはずです。後日検証します。
FANATEC Advanced Paddle Moduleのアナログパドルのスプリングは強め
ふにゃふにゃしてないです。デコぱっちんされたら痛い程度のスプリングの強さがあります。
なので小指ではなく、薬指で操作するのがおすすめです。親指をステアリングにかけ、人差し指でステアリングを押さえるようになる。両方から手のひらでステアリングを押さえステアリングをささえる。そんな感じで、ステアリング強い力を込めて握れなくなるので、FFBは60%程度(=約5Nm)程度で十分に感じた。8Nmの場合は、ステアリングの暴れを抑えづらかったし、カーブもあまり力が入らなかった。(ただしGT DD PRO単品の場合は残念ながら8Nmのバージョンしか売ってない)
今回は試していませんが、ステアリング位置を高くすることで、人差し指で操作もありかもしれません。
グランツーリスモ7のタイムトライアルでゴールド達成は可能。使えないことはない。
アナログパドルの操作に対応し、細かくリニアにゲーム画面内のアクセルとブレーキのインジケーターが動くので繊細な操作は可能です。
鈴鹿のセクター1でNSXを使ったタイムトライアルをしてみました。
途中FFBを60%(GT DD PRO 8Nmを使用)に落としたりステアリング角度(SEN)をAUTO→540にしたりして、少しの角度で曲がるように調整等しつつ、そういう微調整もしながら30分弱程度で、ゴールドのタイムを達成できました。
多少のクセはありますが、慣れれば、使えると思います。数時間に及ぶ耐久レースは相当薬指が大変なことになると思いました。ただ、30分、タイムトライアルのトライアンドエラーしながらぶっ続けで遊ぶことはできました。
FANATECハンコンのプレステとXBOXの互換性について
ここで、XBOXの対応について書いてはいますが、念の為ここにも書いておきます。
①プレステ対応にするには、GT DD PROの購入が必須です。そのうえでプレステやPCのみで使用する方は、公式サイトのステアリングページの各商品の右上に「PC」「PS Ready」表示があるモデルを選択してください。
②XBOXに対応して欲しいという方は、右の「XBOX」表記があるステアリングの選択が必要です。プレステ対応が不要な場合は、GT DD PROではなくCSL DDでもいいですし、DD1/DD2でも対応します。
将来XBOXでも使用の可能性がある場合、Advanced Paddle Moduleを搭載できるステアリングの例は以下の通り。(Universal Hub V2については適切な径のステアリングを選択する必要あり)
注意:Advanced Paddle Moduleの取説を見る限りでは、ステアリングにディスプレイが付いているモデルは、ステアリング上でアナログパドルのモードを変更できるはずです。(近々BMWステアリングでもやってみますので、気になる方はコメントください。)
Podium Advanced Paddle Module のモードを切り替えるには、Tuning Menu を開始する必要があります。 このメニューには、FanaLab ソフトウェアか、ボタン / ディスプレイモジュールからアクセスできます。 ご利用のステアリングホイールで利用できる場合は、センター多位置スイッチ A、B、C、または D を使用します。 (例:ClubSport Formula V2)
Podium Advanced Paddle Module Manual – JP(PDF)
ちなみみ上記のは、将来、クイックリリースをQR2にも対応しています。
パドルの位置調整や、設定変更について
パドルの位置は、簡単には物理的に変更できそうにありません。ストローク量が大きいので薬指とグリップの距離が離れ、握りにくいのでもう少し手前にオフセットできないかと考えました。が、グランツーリスモだとアナログパドルの細かい設定がないので難しいと思います。
PCのレースSIMであれば、パドルに何か挟んで初期位置を手前に持ってきても、設定でそこをゼロ点にできるとは思います。
結局ペダルがなくても、グランツーリスモで使えるの?
慣れれば使えると思います。実際、ゴールドのタイムは出すことができました。安いものではないので本当に検討されている方は、その過程を動画に撮っているので、参考になればなと思います。(編集中。あとテロップ入れたら出せます)
タイムアタックの間、両手でステアリングを支えつつ、薬指でアクセル・ブレーキ、中指でパドル操作をしました。多少スプリングが硬めですが、両手でステアリングを支えるので、比較的安定した運転もできるのでは?と思います。
私は把握できていませんが他にもより、適した商品があるかもしれませんし、足の不自由な方用に専用で設計されているわけではないので、この方式が最高だ!と大絶賛はしませんが、楽しめる程度には使えました。市販品のまま、特に改造無しで使える選択肢があるということだけは、記録として残しておこうと思います!
もし参考になった方がいたら、いいねいただけると嬉しいです!
また、手元だけで操作する場合、もっと適した商品や組み合わせがあれば、コメントいただければ皆さんの参考になると思います。
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