理由は、後で書きますが、今回新型のR21を送っていただきました!新型は旧型に比べ、さまざまなところが変わっています。まだあまり触れていないので、とりあえずファーストインプレッションということでお読みください。来週末あたりに、修正や追記をしていこうと思います。
MOZAでは「新バージョンR21」と呼ぶらしいのですが、R21V2と呼んだ方がわかりやすいので、以降、新バージョンはR21V2、初期型はR21V1と表記します。
今回も、商品の無償提供でのレビューです。商品をいただいたからにはしっかり、伝えるべきところは伝えつつ、できる範囲で自由に書きます。(今回はレビューを書いて欲しいとか、特に何かを書いて欲しいと指定されていません。R16V1の代替機として送っていただきました。)
下記のリンクを通じてMOZA公式サイトから、MOZA製品を購入していただけると私に広告料として購入代金の数%がMOZAさんから支払われるようになっていますので購入先の一つとしてご検討くレたら嬉しいです。
公式サイトの方が、私に入ってくる広告料金の割合は高いですが、利便性がいいAmazonも貼っておきます。購入される場合は新型なのか旧型なのかしっかりバージョンをチェックし、納得した上でご購入ください。
公式サイトからの購入は中国から直送となり送料が高かったりして安価なMOZA製品だと送料の割合が高くなってしまいますが、R21のような高価格帯商品や、まとめて購入する場合は国内代理店さんから購入するよりも安くなるかもしれません。
広告料については、現在週末に、フラフラになりながらコンテンツを作成しているので、ブログのレンタルサーバー代、自腹・人柱購入・SIMアップグレードの資金・SIM研究費、そして、記事作成のモチベーションの維持?に役立たせていただきたいと思います。
MOZA Racing R21V2とは?
21Nmを発揮する中国のMOZA Racing社製のホイールベース(モーター部分)の最上位機種です。元々2021年ごろにR21V1が発売され、約2年が経過してR21V2へバージョンアップされました。
最近、FANATECのGT DD PROの8Nmや9NmのR9で事前に遊んでおきました。
それぐらいのトルクである程度遊んでいると、8Nmや9Nmでもトルクとしては十分じゃないか?と感じる体になっていましたが、その状態で、21NmのR21V2を触ったわけですが、良い意味で暴力的に感じます。
細かいことは、後ほど感想を言いますが、発生トルクが高くその余裕分だけFFBの調整シロがあるということです。20Nmもあれば日本の標準的な体型の方には、それ以上のものを欲しいと思わないのではないか?と思います。
あとは、コスト、拡張性、ブランド、保証、対応機種・ステアリング、対応ゲーム等を総合的に考え、必要な機種や組み合わせを選べば良いかと思います。
ちなみにR21V2の保証期間ですが、24ヶ月=2年となっています。
MOZAの中では、R21V2を持っていれば今の所「MOZAの全てのステアリングを使える」とのことなので、MOZA R5やR9のユーザーも、ストレスなくアップグレードできると思います。(R16 V2も互換性は同じはず。←わかり次第、明記します。)
MOZA Racing R21V1とV2の違いとは?
V1とV2の違いは正面の端子と、背面のソケット数で判断できます。
右側のように3つの端子があるモデルはV1(R16)になります。左のように5つになるとV2になります。
R21V2はMOZAのステアリング全対応(のはず)
以前、こちらのブログにも記事しましたがR21V1においては、ステアリングとの通信手段はBluetooth機能のみでした。
V2は、ワイヤレス伝送機能と、ワイヤレス伝送機能が無い安価なモデルのステアリング(ESステアリング等)でも対応します。それにより、全てのステアリングのスイッチやLEDが反応するようになります。V1の場合、非対応のステアリングは「ステアリング」としてはどうにか使えますが、スイッチやLEDは使えません。
ちなみに、R12では、無線機能は削除されています。以前なぜ無線機能が無いのか理由を聞くと、
「安定性を考慮し、(R12の)ワイヤレス機能は削除しました。テストの結果、ワイヤレスは干渉の影響を受けやすい可能性があるため、将来のベースではまず有線が検討されるでしょう」
https://simracer.tokyo/moza-r12/
とのこと。
最高スペックのR21までもが、ワイヤレス機能を削除してしまうと旧式のステアリングを購入したユーザーが取り残されてしまいますので、無線にも対応させているのだと思います。
この新型のワイヤレス伝送機能がどう向上したのか質問してみたり、今後長期で使用したり、国内外のSNSを確認しつつ、安定性を検証していきたいと思います。
MOZA Racing R21V2はコネクタの数が増加
写真のように、背面のコネクタ数が増加しています。
これにより、シフターやサイドブレーキ、ペダルを追加できるようになり、V2からは対応ステアリングを使用すればXBOXでも遊べるようになりました。とは言うものの、R21の公式ページにはその記載が無いため、XBOX対応目当てで購入する際は、念の為いろいろと確認の上納得して購入してください。
左の写真がR21V2です。右はR16V1で、背面についてはR21V1と同じはず。
MOZA Racing R21V2はフロントマウント用の穴が追加
左がR21V2です。右のR16V1型と比べると、前面にネジ穴が切られています。
これはフロントマウント用の穴で、現在これに合うフロントマウント用の金具も発売されています。
近々そのフロントマウントも送っていただけるようです。右の取り付け方、もしかしたら楽かもしれません。59ドルですが。
MOZA Racing R21V2の最大入力電力が増加
お陰様で、僕の家にはたくさんのホイールベースが転がっています。ホイールベースは慣れたら見分けがつきますが、アダプタはとても難しいです。なので、「R-16」等と書いたラベルを貼って区別しています。多少遠近感のせいで、R21V2のアダプタが巨大に見えるかもしれませんが、実際巨大です。
測るとR21V2のアダプタは24cmx12cmx厚さ6cmありました。
V2の最大電力は480W。V1は360Wです。R21V1を持っていないので、ACアダプタがどれだけ大きくなったかわかりませんが、旧型よりも巨大化していると推測されます。
AC100-240V Max 6.0A
DC 36.0V, 13.3Aと書かれています。
モーターには36Vの直流電流が最大13.3A流れると言うことなので、
36×13.3 = 478.8Wとなり、ACアダプタの最大出力=R21V2本体に入力される電力が約480Wとなります。
この最大電力の増加が、どのように影響しているのか、V1を持っていないので何とも言えませんが、V1と比べると高トルク域での反応速度だったり、ACアダプタの電力供給の余裕をもたらすのでは?と思っています。
想像でしかありませんが、360W→480Wとかなりのワット数の増加になりますので、高い次元においてはV1とV2の性能差は結構あるのかもしれません。
MOZA Racing R16V2との違い
公式ページを確認していくと、トルク・出力以外に見つけられたR16V2とR21V2との違いは、「V字型ストラット」と呼ばれる、おそらくモーターの構造に関するものでした。
R21は「V字型ストラット」があり、R16V2は無し。これがなんなのか…調べておきます。
V-shaped struts and fractional slot-concentrated windings are used to ensure maximum torque without notchiness.
V字型のストラットと部分スロット集中巻線を使用して、ノッチのない最大トルクを確保します。
https://mozaracing.com/wheel-base-r21
こういう技術の良し悪しを判断できるように、最近ライフワークになりつつあるハンコンレビューのためにモーターの最新技術を勉強しないとなーとは思っています。
少なくとも、通電していない時においてR16V1と軸の回り方を比べると、R16V1は多少コリコリ感があり、R21V2はそのコリコリ感がかなり少なかったです。
ただ、このコリコリは通電して磁界を制御することで低減すことができるものでもあると思うので、停止中のコリコリが、通電中でFFBがかかった時にどれだけ作用するか、体感するのは結構難しいのではと思います。(R16不調のため、FFBの比較不可)
MOZA Racing R21V2の開封
いつも通り、角にプロテクターが付いています。
箱は約10kgあります。箱を開け、一番上のスポンジを外して、中身が登場。
ACアダプタが結構大きいですね!
左上から、ACアダプタ、本体、
左下から電源ケーブル、USBケーブル、ネジ・ワッシャー類になります。
一番右下の袋の中にはM5のネジが8本、ワッシャーが4個、六角レンチが1本入っていました。
MOZA R21 V2ではMOZA racing社の全てのステアリングを使用可
すでに書きましたが、明確な文書が公式にアップされていないようなので、明言はまだ避けますがMOZAの担当者によると、R21 V2はMOZAの全ステアリングに使用可能とのこと。
現在は旧式のR16、R21の互換性が記載されていますが、ここの互換性の表を近々更新するとのこと。
R21V2の取り付けについて
R21 V2の底には4つのM6のネジ穴があります。
下記のマニュアル等のダウンロードページのマニュアルからの図になります。
R21V2は、僕が所有しているステアリングが接続できた
R21V2は全てのMOZAのステアリングを取り付けられるということなので、念の為試してみました。
FSR、RSV2、KS、ESステアリングを接続し、一発で認識することを確認しました。クイックリリース部分は十分剛性感と保持力があると思いますし、比較的スムーズに取り付け取り外しができます。
ところで、FSRステアリングの後にKSステアリングを使用して気づいたんですが、KSステアリングは、ステアリングとしての剛性は十分ありますが、縁石を踏んでR21が細かいFFBを出力すると、カラカラと音がします。これは、おそらく光るボタンの建て付けによるものかと思います。ボタンが小さく動いてカラカラと音がしてしまいます。FSRの小さな光るボタンはきつめにはまっているので、そういう音がしません。まぁ、値段が2倍ぐらい違いますから、当然と言えば当然ですね。
3画面のモニタを動画撮影すると、ドットが気になります。どうにかうまく撮影できませんかね。
MOZA R21V2のFFBについて
8Nmのトルクでも、十分に感じていましたが、やはり最上位モデルを手にすると違いは十分にわかります。トルクの厚みを感じることができます。高トルクを発生できるということは、低いトルクしかないホイールベースに比べて、表現の幅が広いということ。
イメージとして、高トルクも出せるハンコンというのは低い声から高い声まで声が出せる歌手。一方、リーズナブルな低めなトルクまで出せるハンコンというのは、高い声が出ない歌手の違いみたいなイメージでしょうか。もちろん、レベルが高い歌手というのは、声をただ高く、低く出せるだけでなく、音階のコントロールもとても緻密。ハンコンで言うと、設計年度が新しくなり、制御が細かくなればなるほど、そのトルクの出し方も細かくなるみたいな。(触って比べたらいいんですが、そんな簡単にリーズナブルダイレクトドライブと、フラッグシップのハンコンを同時に触れる機会って無いですよね)
はっきり言って、今までの経験上、15Nm程度あれば、ほとんどの用途には対応できると思うので、20Nm級のトルクは十分と言えます。
縁石に乗ると小刻みに激しく震えますし、18bitの分解能の高いチップが使用されていることによるのかなと思います。その辺の細かいFFBの表現力があるということは、古い型のダイレクトドライブと比べると違いが見られるはずです。ちなみに、この味付けが過剰と感じる方もいるかもしれません。デフォルトでは細かいFFBを強めに出力するパラメーターである、Road Sensitivityが10になっていました。この設定を下げてやると、過剰な路面の起伏や縁石の表現を落とすことができます。
ダイレクトドライブが成熟に向かうにつれ、各メーカー、トルクの定義やトルクの持続時間、スルーレートがどうだとか言い合うようになってきている気がします笑
MOZA Racingのページには、
The R21 sports a 30% larger torque output than other similar models.
https://mozaracing.com/wheel-base-r21
R21は、他の同じようなモデルに比べ30%トルク出力が大きい。
と書かれていますので紹介しておきます。それぞれのハンコンのトルクがどれだけ持続するかとかどれだけ強いのかを比較する設備を私は持っていないので、各メーカーの発表の真意を細かく検証することはできませんが、最近登場した新型ではあるので、古いモデルに比べると、自信があるということが予想されます。
iRacingのポルシェ911(992)GT3CUPで走ると、R9レベルのホイールベースに比べるとFFBの厚みを感じることができます。約5年前に発売されたFANATECのDD1に比べると、設計年度の違いか、やはり小さな起伏・縁石の表現力が高いことを感じられます。(設定はPit HouseのデフォルトのGTを使用)
アセットコルサでフェラーリで走ってみましたが、高速の場合、ダウンフォースでとてもステアリングが重くなり、一方、カーブの際に減速しダウンフォースが減るので大変ステアリングが軽くなります。そのトルクの変化の高低差がよくわかり面白かったです。と言っても、ホイールベースの最大トルクを60%ぐらいに制限していましたが。(設定はPit HouseのFormulaを使用)
今の所、私はPCのシミュレーターであるiRacingとアセットコルサを試しています。
XBOXを持っていないので、XBOXでR21V2の使用を考えている方は、ハンコンはメーカー側が懐の大きい細かい設定ができるハンコンを作るのも大事ですが、SIMソフトの製作者側がそのハンコンをゲームに対応させることも必要になります。遊びたいゲーム・シミュレーターが、その購入したいハンコンのために設定をしているか、設定を煮詰めているかも大事になりますので、購入する際はその辺も確認の上ご購入ください。
まだ、少ししか走れていないので、ファーストインプレッションはこんな感じでお許しください。後日、何か文章を足してみたいと思います。
MOZA R21V2の21Nmは必要なのか?(現時点での感想)
今はもう使用できませんが、R16V1と比べどうだったかと言われると、FFBで手首が痛くならないトルク域で使用する分には、あまり大きな違いを感じることはないかとは思います。
ただし筋肉質な方で、ABSがないような車、特にフォーミュラーカーの場合は、R16で毎日走っているとその重いトルクに慣れてきた時に、もうちょっと欲しいなと思う可能性があります。
または、(そこまでマッチョじゃ無い方でも)R21だとどうなんだろう?なんて、思ってしまうこともあるかもしれません。
そういう可能性があり、お財布に余裕がある方は元々R21V2を手にしておけばいいと思います。遠回りするより、初めからフラッグシップに触れますし、より設定を煮詰めていけます。ただし、予算を抑えたい方は個人的にはR9あたり(できればR12、もっと余裕があればR16笑)から考えたら良いのかなと思います。
まだ書きっぱなしですが、まずはファーストインプレッションということで、ご容赦ください。
何かの参考になれば嬉しいです!もしよければいいね!お願いします^ ^ あと、Youtube見なくてもいいので登録を。。。
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